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優れた経営管理者になるための、基本的な5つの活動。

経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォームKEIEISHA TERRACEスペシャルコラムドラッカー再論では、ドラッカーは何を見、何を伝えたのか、私たち、実務経営者にとっての「実践的ドラッカー論」について、再考・熟考・使い熟しをしています。


「あらゆる経営管理者がマネジメント以外にも多様な仕事を行う。むしろ後者の仕事に時間のほとんどを使う。」(『現代の経営』、1954年)

セールス部門の経営管理者は売上を分析し、重要顧客対応に奔走する。生産部門の経営管理者はラインの稼働状況に気を配り、トラブル対応に入る。
これらのことは全て、それぞれのポストにつきものの仕事であり、いずれも必要であって立派に行う必要があるとドラッカーも認めている。

「しかしそれらの仕事とは別に、機能や活動や地位やポストにかかわらず、あらゆる経営管理者が共通して行う仕事、すなわち経営管理者だけが行う仕事がある。(中略)われわれは、それら経営管理者に特有の仕事を分離することができる。さらに、それらの仕事をいくつかの活動に分解し、分類することができる。経営管理者は、それらの基本的な活動のそれぞれを改善することによって、経営管理者としての仕事を改善して行くことができる。」(『現代の経営』)

ドラッカーは、経営管理者の仕事には基本的な活動が5つあると述べる。
それら5つの活動が企業を生成発展する有機体へと統合するのだと。

第一に、経営管理者は目標を設定する。

「経営管理者は目標が何でなければならないかを決定する。それらの目標の具体的なゴールを決定する。そして、それらの目標を達成するために何を行わなければならないかを決定する。」(『現代の経営』)

さらには、それらの目標を達成する上で必要となる仕事を行うべき人たちと話し合い、それらの目標を意味のあるものにする。

第二に、経営管理者は組織する。

経営管理者は、必要とされる活動、意思決定、関係を分析する。仕事を分類する。仕事をマネジメント可能な活動に分ける。

「さらに、それらの活動をマネジメント可能な作業に分ける。そして、それらの活動や作業を組織する。それらの作業をマネジメントすべき人を選び、それらの仕事を行うべき人を選ぶ。」(『現代の経営』)

第三に、経営管理者は動機づけを行い、コミュニケーションを行う。

「経営管理者は仕事に責任をもつ人をチームにまとめる。それを仕事を通じて行う。部下との関係を通じて行う。優れた仕事に対するインセンティブや報奨によって行う。昇進に関わる方針によって行う。部下へのコミュニケーションと、部下からのコミュニケーションによって行う。」(『現代の経営』)

第四に、経営管理者は評価測定する。

「彼は仕事ぶ...

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