北 桂樹

京都芸術大学大学院 芸術研究科 芸術専攻卒、博士(学術) 現代写真アート研究者/アーテ…

北 桂樹

京都芸術大学大学院 芸術研究科 芸術専攻卒、博士(学術) 現代写真アート研究者/アーティスト/ 「POST/PHOTOGRAPHY(ポスト・フォトグラフィ)」をテーマに、現代写真の変容を「写真変異株」として捉え、写真というメディアの拡張についての研究をする。

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    コンテンポラリーアート、現代写真の研究者たちによる若手作家の作品、展覧会を紹介するレビューマガジンです。※執筆者随時募集 執筆者/ ・斉藤勉 京都芸術大学 大学院修士課程卒(MFA)、aaploit代表 ・中澤賢 京都芸術大学 大学院修士課程卒(MFA)、PHOTO GALLLERY FLOW NAGOYA代表 ・北桂樹 京都芸術大学 大学院博士課程卒(PhD)、現代写真研究者

  • 「POST/PHOTOLOGY」写真変異株検討

    コンテンポラリーアート領域における新たな写真性をもった表現を「写真変異株」として捉え、「POST/PHOTOGRAPHY(ポスト・フォトグラフィ)」として検討し、写真というメディア領域の拡張を捉える。

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POST/PHOTOLOGY #0012/オラファー・エリアソン《蛍の生物圏(マグマの流星)》×POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast

▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 麻布台ヒルズ「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」 今回は、11月24日から麻布台ヒルズギャラリーで開催中のオラファー・エリアソンの展覧会「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」という展覧会の中の作品《蛍の生物圏(マグマの流星)》について。 今回の展覧会は麻布台ヒルズのオープニング展示となっていて、オラファー・エリアソンの個展としてはコロナ禍の真っ最中に東

    • 80mのワイヤーと写真の物質量による新たなビジュアル言語開発|津吹恵実《8184日》

      多摩美術大学美術学部卒業制作展・大学院修了制作展2024 多摩美術大学の美術学部卒業制作展・大学院修了制作展のA日程(2024年1月12日(金)-15日(月))が多摩美術大学八王子キャンパス行われていてた。 絵画棟と呼ばれる建物の展示スペースとして使われている教室の一室に足を踏み入れると油画専攻とは思えないような作品が目の前に広がっていた。通常の油画専攻の展示であれば、四角い部屋の入口側の壁面も含めた4面の壁面(窓がある場合はその限りではないが)に壁掛けの平面作品、近年

      • POST/PHOTOLOGY #0011/観照空蓮房北桂樹「虚式にて世界をつくろふ」×POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹

        ▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 空蓮房という場所 蔵前にある長應院という寺院の敷地内に「空蓮房」というギャラリーがある。ギャラリーといってもいわゆる巷の他のギャラリーとはちがい、かなり唯一無二なスタイルをとっている。 住職である谷口さんの法務との兼ね合いもあり、水・木・金の10時から15時までの間の各1時間単位の完全予約制となっており、展示空間へはひとりずつ入る。建築家ヨコミゾマコト氏の設計による空間は寺院にあることもあり、圧倒的な没入

        • 観照空蓮房 北桂樹 「虚式にて世界をつくろふ」明日から

          東京都の蔵前にある長応院というお寺の中のギャラリー「空蓮房」にて、明日からはじまる展覧会を企画させていただいた。 大学院で研究をした「現代写真」についての僕の考えを、空蓮房のコレクションを中心に編むことで見せてほしいということをご要望としていただき、この数ヶ月ずっとこの展覧会のことを頭の片隅に置きながら過ごしてきた。ようやくすべての準備が整って、ホッとしている。 修士課程の研究対象であったドイツの写真家トーマス・ルフ、多和田有希さん、横田大輔さんの作品に加え、今年のKG+

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        POST/PHOTOLOGY #0012/オラファー・エリアソン《蛍の生物圏(マグマの流星)》×POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast

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          ルーカス・ブレイロックの展覧会についてのテキスト、指摘もらって何度も書き直したり、書き足したりして7,000字超えてしまった^ ^! ただ、書いてよかった本人に博論と合わせて英訳渡せた!めちゃくちゃ喜んでた。 https://note.com/keijukita/n/n2338bf877997

          ルーカス・ブレイロックの展覧会についてのテキスト、指摘もらって何度も書き直したり、書き足したりして7,000字超えてしまった^ ^! ただ、書いてよかった本人に博論と合わせて英訳渡せた!めちゃくちゃ喜んでた。 https://note.com/keijukita/n/n2338bf877997

          POST/PHOTOLOGY #0010/ルーカス・ブレイロック《Vampire Retainer》×POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹

          ▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 「スクリーン派」であるルーカス・ブレイロック nichido contemporary artで展覧会「AI Stole My Lunchbox / AIにお弁当を盗まれた」を開催しているアメリカ人アーティストのルーカス・ブレイロックは、僕が博士論文でも取り上げ、研究対象としたアーティストだ。今年の夏の「東京現代」のブースで新作が展示されていた。その時に、この10月からの展示が行われることを知った。この秋最

          POST/PHOTOLOGY #0010/ルーカス・ブレイロック《Vampire Retainer》×POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹

          POST/PHOTOLOGY #0009/「アルフレド・ジャー展」×POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹

          ▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 広島市現代美術館「アルフレド・ジャー展」 今回は、9月の頭に訪れた広島市現代美術館で10月15日まで開催のアルフレド・ジャー展について。 アルフレド・ジャー(Alfredo Jaar)はチリ出身のアーティスト。鋭い視点で世界の歴史的悲劇や事件へと向き合い、映像制作、彫刻、写真などメディアを横断した表現によって、社会的、政治的な問題に焦点を当てたメッセージを提示する。ジャーは、その独自の視覚言語と積極的な社

          POST/PHOTOLOGY #0009/「アルフレド・ジャー展」×POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹

          POST/PHOTOLOGY で取り上げたTSCAでの細倉真弓さんの展示が10/21まで会期延長 になったようです。 https://note.com/keijukita/n/n4a510cd551f0

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          aaploitで7月に展示された植松美月さんの作品について書きました。 https://note.com/aaploit/n/n30fd6cc77292

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          POST/PHOTOLOGY #0008/細倉真弓「散歩と潜水」×POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹

          ▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 Takuro Someya Contemporary Art、細倉真弓「散歩と潜水」について。 本展はモニタによって提示された2つの動画作品を中心に、額装されたモノクロ写真、布にサイアノタイプでプリントされ小作品とグリットで構成された組み作品の2種で構成された部屋と、プロジェクション作品1点とサイアノタイプの組み作品1点で構成された部屋での展示となる。全体が関連する作品のため、一部の作品だけを説明するのは難

          POST/PHOTOLOGY #0008/細倉真弓「散歩と潜水」×POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹

          Photo Gallery FLOW Nagoyaで開催中、伊藤颯の個展「I ate hay,Layer:1 uN LimIted RuLeBooK/例外の方が多い規則」のトークショーのお相手をさせていただきに行ってきました。世界のあり方すら一瞬揺らぐほどの表現世界がありました。

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          aaploitの展覧会が今日から。思った以上にいい作品だった。

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          ちょっと、お願いごとしに2Bchannelの渡部さんのとこへ行きます。

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          POST/PHOTOLOGY #0007/ピエール・ユイグ《Mind’s Eye》×POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹

          ▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 バイエラー財団美術館「THE MIND’S EYE. Images of Nature from Claude Monet to Otobong Nkanga」 前回のトーマス・ルフに引き続き、6月に訪れたスイス、バーゼルでの展覧会のひとつから。ファウンデーション・バイエラーのバイエラー財団美術館でバスキアの展覧会と並行して行われていたコレクション展「THE MIND’S EYE. Images of Na

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          POST/PHOTOLOGY #0006/トーマス・ルフ《d.o.pe 10 Ⅱ》 ×POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹

          ▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 トーマス・ルフ個展@Mai36(チューリッヒ) 2023年、トーマス・ルフはチューリッヒのギャラリー、Mai36にて「negative」シリーズの新作と新シリーズ「d.o.pe」を含む展覧会を行っていた。6月に4年間ギャラリーに預かってもらっていたトーマス・ルフの作品を受け取りについに行くことになっていたのだが、この展覧会が5月末までだったこともあり、会期中にこの作品を観ることは叶わなかった。 しかし、作

          POST/PHOTOLOGY #0006/トーマス・ルフ《d.o.pe 10 Ⅱ》 ×POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹

          POST/PHOTOLOGY #0005/石塚元太良《Texture_Glacier》 ×POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹

          ▷POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹 石塚元太良 石塚元太良は2004年に日本写真家協会新人賞を受賞し、2010年度の文化庁在外芸術家派遣に選ばれて渡米、2021年度にはフィンランドへと派遣されている。デジタルカメラ、スマートフォンが普及し尽くした現在でも、フィルムを使う大判カメラを利用する極めてクラシックなスタイルで辺境の地へ足を運びイメージを鑑賞者へと届ける。ドキュメンタリー要素が大きいため、僕の研究とは相性の悪い作品を制作するアーティスト

          POST/PHOTOLOGY #0005/石塚元太良《Texture_Glacier》 ×POST/PHOTOLOGY by 超域Podcast 北桂樹