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落花星(ラッカセイ)のお話

先日友人から不思議な鉱物を貰った。
カバンシ石のような形の庭水晶…?
「脱脂綿に水染み込ませてその上に転がしてみ?」
と言われ、一日放置した。

なんと芽が出た!
これは落花星または落下星(らっかせい)と呼ばれる鉱植物らしい。(落花生ではない)
しかも土が無いこの状態で花までつけるという。
栄養状態が良ければ木などに巻きついて長く伸び、秋には星のような実を木の枝に沢山つける。
キラキラ光る実はカササギやカラスに運ばれてそこで芽を出すのだとか。

この実を古くは滋養によいとして砂糖漬けにして食べていたのだという。
厳密には結晶部分は食べられないので、砂糖漬けにして甘くなった中の果実を取り出して食べていたそうだ。
もちろんそのまま食べて怪我をする子供も多かったそうなので、その代用品として金平糖が生まれたとも言われている。

ちなみに、砂糖漬けにされた落花星は中が琥珀色に変わり、なんともいえぬさわやかなハーブのような香りがするのだという。
今では色とりどりの金平糖に取って代わられ、生産する農家もかなり少なくなったのだそうだ。

どんな味がするのだろうか…気になってきたのでちゃんと育ててみよう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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