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【感情戦略】



THE MOUNTAIN IS YOU

MOUNTAINとは
「どうしてもこれをした方がいい、あるいはやめた方がいいと分かっているのやめられないもの」
著者はこのような行為を「自己破壊的行為」と呼んでいます。
そしてこの「山」の背後には『感情』が影響していると指摘しています。


感情は難しいものです。。。

感情が何によって引き起こされるかは人それぞれ違うと書いてあります。
感情を克服するだけではなく感情がその経験について何を伝えようとしてるか、そこに耳を傾けないといけないそうです。

例えば
・怒りは変革を起こす力を秘めた感情
・悲しみは失望のあとにやってくる感情
・罪悪感は自分がしたことではなくしなかったことに抱きがちな感情
・ばつの悪さは誇りに感じられる行動をとらなかったと自覚しているときに抱く感情
・嫉妬は別の感情(悲しみ、自己不満)を隠すための感情
・憤りは自分が描いていた期待に相手が応えてくれない時に抱く感情
・後悔は将来やるべきことを教えてくれる感情
・慢性的な恐れは究極的にはコントロールを失うことに対して抱く感情

本には誰かの存在が必要だとか、認めてほしい、とかそばにいてほしいと願うことがNGだと言われすぎる現代に対してそれは健全ではないと書いてあります。
他者から認められたい、求められたい、安心したい等々、そういう想いを抱くのは人としてあたりまえのことであって過度に抑圧するのは良くないということです。
承認欲求の強さは自分自身を苦しめると思いますがそれを感じなくしすぎるのも不自然ということです。
何事も塩梅です。

無意識を見つめることも大切だと書いてあります。
無意識の心がやってしまう行動を通して何を伝えようとしているかいくつか例が書いてあります。
例えば
・働きすぎる→自分の価値を証明する必要があると感じている。情熱的に取り組むことと誰よりも良い成績を収めなければと思うことは違う。
・仕事で自分をアピールしたい→批判への恐れ。自分が自分を批判している。

直感と思考、感情についてのくだりが興味深かったです。
・直感と想像は違う。感情とも違う。
・直感はいまのことしかわからずそして声が小さい。
・直感はものごとをよくするための機能を果たす。
・直感は感じたり解釈したりするものではなく自然としてしまうもの。
・感情は正当な根拠があってわいてくるものではない。現実を正確に映し出すこともできない。
・感情は選択すべき正しい決断をおしえてくれるものではない。
・人生を導くのは「知性」
・何かを感じても行動に移さないという選択肢もある

今この瞬間に自分のために大きく働いてくれるのは「直感」だそうです。
なぜなら身体は脳より早く無意識下にずっとためてきた情報をすべて使って教えてくれるからだそうです。

予想は恐れ。今この瞬間への反応は純粋な直感。違うのです。
直感に従うことが大事なのですがその声はとても繊細で優しくて静か。
頭で考えるというよりは「腹落ち」する感じです。
この感覚、しっかりつかめるようにしておきたいです。

「欲しがる脳」についても書いてあります。
脳はもっともっとを求めるらしいです。
そして手に入らないと手に入らない状況を正当化しようと働いてしまうそうです。
だからせっかく手に入っても無意識が働いてしまい、手に入らない状況に追いやってしまう、つまり、手に入らないこと、失うことを極度に恐れると逆に自分から遠ざけてしまうことにつながるそうです。
だから欲しがる脳を放っておいて楽しむことが必要だと書いてあります。
とらわれすぎるとよろしくないようです。

何よりも大切なことは「自分がコントロールできる部分に取り組み続けること」だと書いてありました。
ニーバの祈りのようです。

「もし不安ならそれは未来に生きているから。
落ち込んでいるなら過去に生きているから。
幸せを見つけられる唯一の場所は今現在。
人生を一日ずつ過ごすことに集中しましょう。」

この言葉を思い出すようにします。

人は感情の生き物です。
そして感情の扱いは難しいです。

直感を感じられる自分でいること
知性を育むこと
今をいきること
コントロールできることに集中すること

大切にします。







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