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舞台鑑賞

私は舞台鑑賞が好きです。
音楽でも生のライブが好きなのですが、人混みが苦手なのでフェスとかは行くようなアクティブさはありません。

20代は一緒にバレエ教室に通っていた仲間のご縁で(歌舞伎役者の歌舞伎以外のマネージメント事務所の社長さんに可愛がって頂いた)舞台鑑賞が更に好きになりました。

映画「ピンポン」が一世を風靡した頃、たまたま中村獅童さんのマネージメントを仲間がしていたのです。

獅童さんブームに乗って若手歌舞伎役者さんも華やかでした。中村勘太郎さん(現在は勘九郎)七之助さんも一緒に写真集などを出した訳です。

お正月の新春浅草歌舞伎は安いお値段で敷居の高い歌舞伎鑑賞が出来るのです。

次いでに平成中村座やコクーン歌舞伎もコネで鑑賞することが出来ました。

歌舞伎関係者が関わる舞台や映画を見た数は限りがなく、パタッとご縁がなくなっても私の心の栄養と想い出に移り変わって行きました。

※話が拡がっしまうので今回はバレエやクラッシック音楽鑑賞は控えます🙇


「何でそんなに名前が覚えられるの?」

例の野菜食堂のおばちゃんに言われたことがありました。
確かに特殊な世界だから、触れることがなかったらあんな広範囲な名前の分布図覚える必要がないよなぁ…

昨年は家の中で過ごすことが多くなり、深夜から朝までテレビを見る時間がありました。

たまたまその隙間時間に
尾上菊之助さん主演の新作歌舞伎の「風の谷のナウシカ」を見れたり、平成中村座の「天守物語」を見れた訳です。

父に
「そんなのテレビでやってるの?」
と言われるまで、チケットの取れない新作を直ぐにテレビ放映することはやはり稀だったのでしょう…


私が歌舞伎鑑賞を始めた頃、中村七之助さんはまだ18才でした。流石にあんまり興味がなかったのですが、まぁまぁ今回の「天守物語」を見て涙がハラハラと出て感動したのです。

それは祈りのような舞台でした。

芸に身を捧げるとは天上人のようで、庶民の私とは比べようがないのですが別世界なのです。

10代の時好きだった玉三郎の映画「天守物語」や漫画家の波津彬子さんの泉鏡花シリーズにとても影響を受けていたので、ストーリーや時代背景等などはインプット済みなので、20年経って観る歌舞伎は自分自身の見方も感じ方も全く変わるのです。


中村七之助さんは八白土星の丙午です。

丙午は精神世界に行きやすく、スピリチュアルを体現する発信する生き方が合っています。
八白土星は家族や横の繋がりを得て晩年に向けて支える形で輝きます。

研ぎ澄まされた霊性なような感性は天尅地冲の消化の仕方としてとても良い例なのかもしれません。

その世界の突き抜けた存在になるような生き方は八白の丙午ならではですが、その精神的な強さは僧侶にもなる人もいるので孤独と言うか孤高と言うか崇高なものを求め続けるのでしょう

肉体的精神的な苦労が目に見えてわかる白髪姿が大丈夫なのかな…と少し気になります。


昨年
色々とありすぎた歌舞伎界

父曰く
「歌舞伎の世界だったら戻って来れるかもしれない」



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