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あなたが一番輝ける時期はもう過ぎた、なんて言わせないで

こんにちは、Keikoです。

昨日、本年度第95回アカデミー賞の発表がありましたね。主演女優賞はミシェル・ヨーが受賞しましたが、同部門でアジア系女性が受賞するのは初めてのことだそうです。

中国系マレーシア人であり、還暦を迎えた彼女のスピーチが、マイノリティとして外国で暮らす中年の私の心にグサグサと刺さり、非常に心を打たれたのでいくつかの文を抜粋してご紹介したいと思います。

For all the little boys and girls who look like me watching tonight, this is a beacon of hope and possibilities. This is proof - dream big - and dreams do come true.

私と同じような容姿をした少年少女へ、これは希望と可能性の光です。大きな夢を描けば、叶うという証拠です。

Ladies, don't let anybody tell you you are ever past your prime. Never give up.

女性たち、あなたが一番輝ける時期はもう過ぎた、なんて誰にも言わせないで。諦めないで。


I have to dedicate this to my mum, all the mums in the world, because they are really super heroes. And without them, none of us would be here tonight. 

この賞は私の母に、そして世界中の全ての母親に捧げます。だって、母親こそ真のスーパーヒーローなのです。母親がいなければ、今夜私たちは誰もここにいません。

彼女は84歳のお母さんがテレビで見ていて、このトロフィーをその母の元に持って帰ると話していました。

離れた地で戦っている彼女も、母の元に戻れば一人の娘であり、故郷で応援する家族や友人の支えがあるからこそ、ここまで頑張ってこれたのだと思います。

ミシェル・ヨーに限らず、アジア系の女優はいくら素晴らしい才能を持っていたとしても、白人フェミニズムにより受賞を憚れていたことは明らかです。

彼女はスピーチの最後に、This is history in the making. (これは歴史的な出来事だ)と言っていましたが、ミシェル・ヨーがアジア系初の主演女優賞を受賞したことが特別なことではなく、これをきっかけに国籍や背景によって差別されずに、純粋に審査をして受賞者が決定されることを願うばかりです。

ところで、このミシェル・ヨーの受賞のきっかけとなった作品、日本では「エブエブ」と呼ばれているそうですね。英語のタイトルはEverything Everywhere All at Onceです。まだ見ていないので見たいと思います!


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