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風をいただく、テラスにはコーヒーと本を

おはようございます。
今日も食日記ご覧いただきありがとうございます。


今朝体重計に乗ったら、多分昨夜たくさん水を飲んでトイレに行ってを繰り返していたからでしょうね、ものすごく体が軽くて前日比−0.6kgでした(何の報告?)

では、コーヒーと本のお話。



今日の食日記

気持ちが良い読書体験を夢見ている。

ほんわか生ぬるい風の中、時間がゆっくりとすぎる読書時間。
アニメやドラマ、放課の誰かの読書時間。

一体何が僕にとっての憧れ時間を創出しているのかわからないが、読書をするその空間・時間に憧れが止まらない。

僕自身がその身になった時、どれほど気持ちよく、僕がみたものと同じ景色になるのかは、検討もつかないが、昔から読書をする時間に憧れがあったのだ。

とは言っても、読書に努めようと一念発起したのはつい去年くらいのこと。

恥ずかしながら僕は活字とは無縁な生活を送っていた。
勉強としてなんとか新聞を読んでいた時期もあるのだが、あれほど自分に強制力を施して無理やり生活のルーティンに入れたものはなく、そりゃ続くわけがなかった。無理があった。

僕には趣味がない。

そんな僕が出会った大学の親友は、読書を教えてくれた。
おすすめの本を紹介してくれて、僕がおすすめできる本は一冊もないのだが、読書会なる小さなサークルにも誘ってくれたのだ。

そこからというもの、本を持ち歩かない日はないほどに没頭し、趣味と呼べる読書時間を手に入れた。
寝る前の読書ほど至福の時間はないし、電車移動の読書ほど有効活用した時間はないと思う。

それからというもの、本を読む時間・空間にこだわるひとときが自分の生活の質を向上させていることに気がついた。
これが趣味というものなのだと、24歳にしてやっと好きなことができた。

カフェで読書する時間が最も休日を現実的に体感する術で、そのリアルの体感に憧れを投影できれば、120点の休日を手にできる。

何が気持ち良い読書時間なのか、と。

その最大の要素は珈琲だ。
これがある場所でなければまず候補にさえ上げられない。

そして風になびかれるのも悪くない。
生ぬるく、ストレスにならない風が好ましい。それらが揃った好条件のシーンに身を置くことができれば、忘れられない本と過ごした記憶となるだろう。


今日のお店

大田原市、そこはちょっと都会で、田んぼがある、北関東の平野。

車を走らせ、たくさん迷い、なんとかたどり着いたLittle Barn Coffee。
駐車が難しすぎるし、まさか田んぼに囲まれているとは。

曇り空にも太陽が微かに顔を出し、ずっと向こうに太陽の光線が大地に突き刺さっているのを見る。

周囲に建物はなく、時には強風が吹き抜けるような場所。

その生暖かい肌心地が、柔らかいタオルを当てたときのように、体温にフィットした感覚に陥る。今本読んだら気も良いだろうなぁ。そう本能が囁いた。

アイスコーヒーとバノフィーパイを頼みテラスの隅っこに。


風に靡くアイスコーヒーとバノフィーパイ

これだ。これが僕が欲しかった読書時間だ。

生暖かい柔らかな風が吹き、薄いカーディガンでもまとったかのように安心感に包まれる。
自然と本の中にこの身が入っていくのがわかる。
物語の中を自分自身が歩き出す感覚。
雲にでも乗ったかのような浮遊感に現実かと戸惑う。

休憩がてらいただくアイスコーヒーはさっぱりと酸味が残り、ほろっとバノフィーパイが崩れる。
バナナの素材の甘さ、ほろにがのキャラメル。
まろやかで優しい甘さのこの甘味は、いつまでも没頭させてくれる最高の相棒だ。

強風が吹けば集中が途切れるが、絶妙に継続させてくれるし、大地の香りに飽きることはない。

風をいただくように食べては読んでを繰り返し、気づけば閉店時間。

もっと居たかったとこぼす僕は、この瞬間がベストな読書時間として記憶に刻まれていくのだろうと確信した。

趣味ができてよかった。
大地が気持ちよかった。

また風の中、大地をいただき極上の読書時間を過ごしたいなぁ。


美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。



今日のお店:Little Barn Coffee(栃木県大田原市市野沢2110)



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暮らしのヒントになれば、と。

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