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感謝の駅中サンドイッチ

おはようございます。
花粉症に初めてかかり、今朝薬を飲むという朝の通過儀礼を見事に忘れた僕は、天罰と言わんばかりの目のかゆみに追いかけられている(どうでもいい)。



今日の食日記

都会で暮らしていると、普段から電車をよく使う。

住む場所は正直どこでもいいし、美味しいものに出会えたらそれだけで人生120点くらいのモチベーションで暮らしているのだが。

今は名古屋という都会に身を置いて生活をしているから、毎日のように電車に乗って。
出勤にしろ、遠出にしろ、県外への旅行だってアクセスが良いのが名古屋の良いところと言わんばかりに、とにかく交通網が強い。
長時間の乗車も苦ではないし、朝からだって動き出せる。

すると、大活躍するのが駅中グルメ(駅にホーム内もしくは改札近くのファストグルメを指す)。
正直大人のたしなみだとずっと思っていたし、出張に日本のどこかへ動き回っているわけでもないのだから、いつかの話だと思っていた。

しかしながら、いつ何時だって役に立つのだとようやく気づいた23歳。まあもう大人なわけで、スケジュールの調整くらい自分でする。

ワンハンドで食べられる快適さや、テイクアウトの充実だって一つの大きな付加価値であると今になってようやく気づくことができた(家で食べたらいいじゃない。そんなことはいちいち言えない)。

またご当地という付加価値だってきらきらとしているから,一層手を出してみたくなるものなのだ(駅はご当地パラダイス)。

それこそ、その時の味が場所と時間の記憶となって確実に刻まれるだろう。




今日のお店

今日はお出かけの日。新幹線で。

時間は30分ほどあまり、コンビニで済ませるのもいいのだが、せっかくの機会。
今まで一度も食べたことのない、THE名古屋飯にトライしたいと思い、駅近すぐのコンパルに来た(名古屋にいるし、いつでも来られるという事実がいつも邪魔をする。そんな名古屋飯店はまだ沢山あるようだ)。

こんな人通り、くつろぎのくの字もない地下の閉塞感にコンパルはあった。どこにでもある。名古屋の看板的老舗喫茶店。
空気が一変したらように、時は少し止まっていた。

昔からここにあるのだろう。
店内は人が創り出してきた匂いがした。

座席に、メニューシート、年期の入った机。すんなりとそこに座れる居心地がこのお店にはある。お一人でも誰かとでも。ついつい長居したくなってしまう。

それにしてもお店は混雑していた。というか回転が凄まじく速い。

流石の名店、そしてJRと地下鉄がぶつかる付近ということもあって、とにかく人が通り過ぎる。
旅行客にOLにサラリーマン。百貨店のお買い物帰りのマダムだってたくさん。変わらず付き合っていくコンパルはなんて大らかなんだ、と。
ここへ来るる快適さがじわじわと染み入ってくる。

移動ということもあり、駅中グルメで軽食にペロリ。と考えればやっぱりサンドイッチか、と。

なんとか時間があるし、テイクアウトしなくともサクッと済ませてしまいたい。
こんな時のコンパルへの安心感といったら、身を預けるような思いだ。なんせ回転率が速いから、次々と客が入れ替わる。
このごった返す中、名店として切り盛りされるのはそんなスピード感が命なのだろう(そしてホスピタリティが厚いのがまた名古屋の強みだ(のはずだ))。

コンパルといえばサンドイッチの王様で。


どれも普通のサンドイッチだから良いのだろう。
飾り気はなく、シンプルで。誰もがいつでも食べたいと思うメニューが揃っている。これぞ安心感の要因なわけだ。

はじめてのコンパル。大定番のエビフライサンドに。


エビフライが顔を出す、魅惑の陳列

香ばしい焼き色に、パンの焼きたての風味が広がる。

贅沢に3本のエビフライが重量級に鎮座して、持ち上げるのに苦労しそうだ。

ザクッと海老フライのフライ感は変わらず残り、惜しみないタルタルソースがたっぷりと溢れ出る。
ケチャップも入ってオーロラソースも完成しているのだから、こののサンドイッチでオーロラに出会った気分(華やか〜)。
ボリューム感に食感の重なり。

来る人誰もがそれは満足気な顔をして出て行く。
きっと、またコンパルに来たいなと、そう呟いているんだろうなぁ。

僕もその一人。店を出た。

駅中グルメの美味しさとホスピタリティにはただただ脱帽。
旅はグルメだ。

美味しいひと時に、ごちそうさまでした。
では、また次回。






今日のお店:喫茶コンパル(名古屋市中区 名古屋駅)



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