見出し画像

MBAでの学び③「価格と価値」

私たちは日々、価格という数字を通して物事の価値を判断しています。

しかし、本当に価値あるものは、その価格だけで測れるものでしょうか。

この記事では、MBAでの学びから「価格と価値」の違いに迫ります。

価格とは何か?

価格とは、ある商品やサービスが市場で取引される際の数値的な表現です。

価格は、供給と需要のバランスによって左右されます。商品やサービスの希少性や生産コスト、競合他社の価格設定など、多くの要因に影響されて決まります。

価格は客観的な数字であり、誰が見ても変わりません。

また、価格は必ずしもその商品やサービスの「真の価値」を反映しているわけではありません。

価値とは何か?

一方で、価値とは何でしょうか。

価値は主観的であり、個人の価値観やニーズ、感情などによって決定されます。

同じ商品を見ても、人によって感じる価値は大きく異なります。ある人にとっては必要不可欠なものでも、他の人には全く意味がない場合があります。

したがって、価値は一概に数値化することが難しく、価格とは異なる次元で理解する必要があります。

価格と価値の乖離

ある商品が高価である時、私たちはそれが高品質であると考えがちですが、必ずしもそうとは限りません。一方で、安価な商品が低品質であるとも限りません。

価格と価値は必ずしも一致しません。市場では、よく価格と価値の乖離が見られます。高価な商品が必ずしも高い価値を持つとは限りません。

例えば、高級ブランドの製品は、実用性や機能性だけでなく、ブランドのプレステージやステータスを求める人々に対して高い価値を提供しています。

一方、低価格でも、その使用経験や満足度によって高い価値を感じる商品も存在します。

しかし現実は価値と価格を混同しがちです。

価値の見極め

私の経験上、価値と価格の関係性を理解する上で重要なのは、その商品やサービスが個人の生活や目的にどのように貢献するかの見極めです。

例えば、時間を節約するサービスや、健康促進の商品は、提供する「時間の価値」や「健康という価値」を通じて、価格以上の価値を提供する場合があります。これは使う人によって効果が違ってきます。

また、自分自身の価値観に基づく価値判断が重要だと考えます。

環境への配慮や社会貢献といった要素も、価値の一部として考慮できます。消費行動一つをとっても、価値観の表現は可能です。

環境配慮や社会貢献につながる製品やサービスは、直接的な商品の機能性とは異なります。しかし最近では、消費者が商品選択を行う上での重要な基準になりつつあります。

価値を見出す視点

価値を見出すためには、単に商品の表面的な特徴や機能、価格にとらわれず、その背後にあるストーリーや、自分自身のライフスタイルにどのように貢献するかを考えることが重要だと思います。

例えば、地域の小規模農家から直接購入する野菜は、スーパーマーケットで売られているものよりも高価かもしれません。

しかし、その野菜を通じて地域経済を支援し、持続可能な農業を促進するという価値を考慮すると、価格以上の価値があると感じられるのではないでしょうか。

このように、価値は個人の目的や信念、情熱に深く根ざしているのではないかと思います。

価格と価値のバランスをとる

消費者として、また事業を運営する立場としても、価値と価格のバランスを理解し、適切に取り扱うのは成功の鍵になると考えます。

企業が消費者にとって価値あるものを適正な価格で提供するのは、長期的な顧客関係を築き、持続可能なビジネスモデルを構築する上で非常に重要です。

また消費者自身も、価格だけでなく、購入する商品やサービスの背後にある価値を理解し、自分の価値観に基づいた選択が、より満足度の高い消費行動につながるのではないでしょうか。

結論

価格とは別に、物事の「価値」を見出し、評価する視点を持つのは日常生活でもビジネスでも非常に大切です。

価格だけでは語れない、真の価値に気づくことで、私たちはより豊かな人生を送れるのではないでしょうか。

商品やサービスが私たちの生活にどのような意味をもたらすか、どのように価値を感じるかは、個々人の主観に依存します。価値は客観的にな測定はできません。

そのため、日々の選択において、価格だけではなく、個々人の価値に基づいた意思決定が、より充実した生活を送るための鍵だと私は思っています。

個人の趣味などの記事やブログ、YouTubeなどの媒体での発信は、まさに価値を伝えるツールです。

少しでも興味があれば、それらを読んだり観たり、触れてみることで、新たな価値に気づけるかもしれません。だからこそ、誰かが発信する行為は重要だと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
よろしければフォローをお願い致します。

この記事が参加している募集

仕事のコツ

with 日本経済新聞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?