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第3話:経済学・経営学・マーケティング論の誕生と必然性

前回のおさらい

昨日サボっちゃいました…
改善策として、Twitterで大量ツイートする方法は一旦やめておこうと思います。

さて、先日までは、経済学誕生からマーケティングが誕生するまでを時系列的に追ってきました。本日は、経済学の誕生、経営(管理)学の誕生、マーケティングの誕生までを「必然性」という切り口から順におって確認していきたいと思います。


経済学の誕生の必然性

まず、経済学。
前提条件は、「どうやって財が増えるのか」が最大のテーマです。
例えば、重商主義と言われている経済学の考えでは、外国からの貿易のによって得られた利潤(差異)によって財が増えると考えられています。また、アダム・スミスの考え方でいうと、労働が財を作ると考えるいわゆる労働価値説を取っているわけです。

労働価値説を取っている古典派経済学であろうが、効用価値説(効用の充足によって価値が生まれる)を取っている新古典派経済学であろうが、適切な生産量を決めておく必要が出てきます。
前回、セイの法則は今の時代には合わないよというお話をしていたと思いますが、需要に対して適切な供給量を管理していく必要が出てきます。

したがって、どのくらいの量の生産をすればよいのかを検討していく必要が出てきます。財の増加と生産量の最適化というところを基本的には検討されていくことになります。
(あくまでもざっくりとした説明であるので不十分であるのは重々承知の上…)

経営学誕生の必然性

適切な生産ができたとしても、時代が最近になればなるほど、市場(マーケット)は飽和状態になり、いわゆる競争が激化してきます。基本的には競争に勝つためにはコストを最小限に抑えていくことが必要になってきます。

ここで、求められたのが「効率的な生産」です。
効率的な生産をするためには、例えば、良い生産設備を導入し、サボらない労働者を管理する必要があります。このように、どうやって効率的にモノを生産すれば良い?と考えるのが経営学の基礎なのです。

マーケティング誕生の必然性

効率的にモノを生産したとして、売れなくなってきてしまう日が来てしまいました。話が横道にそれますが、産業革命の功績は「蒸気機関」と言われています。(もちろん、エンクロージャーにより農家が働く場所を求めて市内に労働者としてやってきたことや、機織り機によって家内制手工業から工場制機械工業に変化したことも産業革命による大きな変化ですが。)

この蒸気機関はモノを動かすことが非常に得意で、最終的には蒸気船や蒸気機関車が誕生して、流通に大きく影響を与えました。従来、生産地から消費地の距離はそこまで遠くありませんでした。
ただ、流通が盛んになると、良くて安いものが出回るようになります。流通はモノの移動だけでなく情報の移動としても大きく影響を与えたと言われています。そのため、自社の商品を買ってもらえる工夫が必要になってきます。

その自社の商品を買ってもらう工夫を考えるのがマーケティングということになるのです。それぞれの学問の範囲が曖昧になりがちですが、このような形で時代から紐解くと学問の範囲を定めやすくなると思います。

時代の流れによって“必然的に”生まれてきたそれぞれの学問で、時代とともに変化し続けます。

次回のテーマ

次回は、マーケティングも生まれてから(AMAがマーケティングの定義を発表してから)100年も経っていないまだ生まれたての考え方なので、時代によって大きく変化していきます。
そのマーケティングの変化を見ていきたいと思います。

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