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ひたすら桜を愛でる日本画展に行ってきた@恵比寿(美術展めぐり)

連休初日な本日はGWと錯覚しそうな暖かさ。

例年なら花見客の賑わいがニュースになる週末だっただろうなあ。でも今年はあいにくの状況……コ……いつになったらワイワイ騒げるのか気をもんでいる人も多いのでは🍺

自分はまさにそれだったので、できる限りの対策をしたうえでこちらに行ってきました😄

【特別展】桜さくらSAKURA 2020
     -美術館でお花見!-


@山種美術館(JR恵比寿駅より徒歩約10分)
会期:3/14-5/10

★個人的オススメポイント

・展示数は約50点。「歴史や物語の一場面と桜」「日本各地の名所の桜」「動物と桜」など様々な視点から見た桜の姿を楽しめる🌸

・桜を表現する筆遣いや色彩表現がとにかく豊富🎨

月や鶯、富士山など桜と一緒に描かれる主題との関係性が面白い🐓

・ミュージアムグッズがおしゃれ💎

【山種美術館とは?】

渋谷区広尾の「日本画」専門の美術館。
明治以降の近代・現代画を中心に収蔵数は約1800点。

【印象に残った作品いくつか紹介】
※画像は美術展サイトなどからお借りしてます。

石田武  ≪千鳥ヶ淵≫  2005

この方の作品は計4点展示。いずれも繊細かつ細かな筆使いの花びらに目を奪われてしまう。

特にこの作品はモネ「睡蓮」を思わせる構図が印象的😯

濃淡を繊細に描写した水面の青、淡く差し込む光の黄、そして桜の白がすてきな対比となっていました。

守屋多々志 ≪聴花(式子内親王)≫ 1980

平安後期の女流歌人で燃え上がる恋の歌を詠んだ式子内親王の姿を画面いっぱいの桜とともに描いた屏風絵。

ピンクや白ではなく、くすんだ灰色のような色づかいで大胆に描いた花びらが目を引く。着物の白の明るさや、投げられた扇の細かな配色などと互いにひきたて合うような関係になっていました。

ではなぜ、少し淀んだような色で桜を描いたのか?

それはいま眼前に咲く花ではなく、歌人の心の中にいまも咲く記憶の花だから、だそうです。

✿橋本明治 ≪朝陽桜≫ 1970

「三春の滝桜」として有名な福島県三春町のしだれ桜
形を固定して版を押したような花々が重なり、立体感と光沢が演出されていました。画家はまず冬の間に三春を訪れて骨格を写生し、花満開の春に再度訪ねてこの花びらを描いたそう。

デザイン画を思わせる独創的な作風でとにかく華やか。広告チラシでメーンに扱われているのがこの作品でした。

…と、とりあえず3点選んでみました。

一つ一つ花見をしているかのごとく惹かれます、
ぜひ好きな桜を選んでみてくださいませ
🍡

全体としては、

・見えない部分を暗闇で隠すのではなく、画面に余白を残す日本画独特の構図の取り方が幻想的

・桜の花が背景に溶け込むようにぼやける描き方で、見るというよりも、画面に包まれているような感覚

そんなことを感じた展示会でした。

【ミュージアムグッズがおしゃれな件】

ミュージアムグッズも魅力的。
ブックカバーやクリアファイルなど、花模様がおしゃれに映えて、普段使いしやすそうなものが多かった!

図録、朝陽桜の縮小画(額を買ってきて飾りたい…!)、ポストカード3枚を購入して帰路につきました。


今年の花見は美術館でゆっくり、じっくりと楽しむのはいかがでしょうか🐈🌸

お読みいただきありがとうございました。

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