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院内の掲示物を考える

はじめに

院内の掲示板や壁には様々な掲示物が貼られているが、作成している部署がそれぞれ異なるため、用紙の向きやフォントなどは統一されていなかった。そこで、雑然としている掲示物をもっと見やすくするために、デザインを統一することにした。

方法

掲示物はこれまでWindowsで作成されていたが、きれいな文字の印刷物を作成するにはMac以外に選択肢はなかった。掲示物の基本的なサイズはA4サイズの横向きに統一し、情報量が多いものや目立たせたいものはA3で作成することにした。

掲示物の構成は見出しと本文のみとし、見出しの文章は、誰に向けた掲示物なのかが簡単にわかるようなフレーズにした。なお、A4までの掲示物はすべてKeynoteを使ってデザインし、A3サイズが必要なものだけPagesを使って別途作成した。

見出しは、目立つように角丸長方形を背景にしてヒラギノ角ゴシックW8の白文字で表示させた。本文のフォントにはヒラギノ丸ゴシックを使用し、重要な部分だけヒラギノ角ゴシックW8にして、掲示物を見た人の印象に残るように工夫した。

作成したファイルは、インクジェットプリンタもしくはカラーコピー機でプリントアウトした。掲示物の中でも長期に掲示することになるものは、ラミネート加工を行い、掲示する場所に応じてマグネットシートもしくは両面テープで固定した。

結果

①外来の掲示物
外来の掲示物は、最も多くの人の目に触れることになる。見出しの背景には、掲示板の色と揃うように青色を選択した。また、「休診のお知らせ」など重要な情報を伝えているものは、見出しの背景を赤色にして他の掲示物より目立つようにした。

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②病棟の掲示物
病棟にある掲示物の対象は、入院患者さんとその家族である。見出しの背景を緑色にして、外来の掲示物と区別した。また、「面会謝絶中」などの掲示物は、病室のドアを開けた状態でも隠れないように縦書きとし、背景にも目立つ色を選択した。

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③ドアとエレベーターの掲示物
「開放禁止」や「業務用」なども、見出しと同様に目立つように角丸長方形の背景に白文字で表示させた。見出しよりもはるかに大きく表示させることになるため、堅い印象にならないように、フォントはあえてヒラギノ丸ゴシックを選択した。

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④場所を案内する掲示物
遠くからでも見やすいように、すべてA3サイズで作成した。方向を示す矢印を大きく表示させて、その下に目的の場所をレイアウトした。場所を角丸長方形の枠で取り囲んで目立たせるとともに、他の掲示物のデザインとの統一性を持たせた。

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⑤その他の掲示物
職員への謝礼や院内での喫煙をお断りする掲示物は、A5サイズで作成した。他の掲示物とは異なる雰囲気になるように、フォントに筑紫A丸ゴシックを使用してみた。また、周囲のラインを破線にして、強い感じにならないように配慮した。

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考察

本職の仕事には到底かなわないが、KeynoteやPagesを使うことで文字のきれいな見やすい掲示物を作成することができたと思う。デザインを統一して見る側に配慮した掲示物を作成すれば、掲示板はもっと素敵なものになるのではないだろうか。