人生を振り返って日本を出たいと思った。
まだガラケーの時代。
あの頃、18歳だった。
SNSにどハマりして毎日『モバゲー』をしていた。
毎日友達と遊んでいた漠然と他愛の無い日々。
リアルの友達もネットの友達も混ぜて皆でSkypeをしていた。
当時は2chが全盛期時代。そこから派生した掲示板も多くて俺はそのモバゲー独自の2ch風皆掲示板で『有名人』って言われてた。
黒歴史といえば黒歴史だけど俺にとっちゃ割と青春の1ページだったりする。
あの頃のネット仲間とは未だに皆と繋がりがある。今じゃ人生相談をする中だったりする。
ほんとみんな大人になったよね。
当時『バズ』なんて言葉は無かったけどスレを立てればバズる日常。沢山の人に見守られていて楽しかった。
でも。あの頃はちょっと調子に乗ってた。たぶん割と勘違いした若者。
いつも何か新しい事がしたくて、どちらかというと大人しくは無い方だった。
刺激が欲しい一心で幼馴染が上京したのをキッカケに皆で初めて上京した。
言い出しっぺは俺だからって事でビビりつつイキって仕切ってた気がする。
懐かしい。
今となっては理由もわからないけど何故かこの時に初めて髪を染めた。
「東京行くから髪染める!」って離陸前夜に染めた。
本当に訳がわからない。
けど振り返ると、この時が一番俺らしいなとも思う。
東京旅行は楽しかった。ネットの友達。幼馴染の同期。関係なく皆で遊んだ。
最高の日々だった。
あの日々が自分にとって最初の『成功体験』だったんだと思う。
『楽しみはいつだって不安の向こう側にある』
なんだかんだ、この時にそう確信した。
そして、これキッカケで大学の受験を決めたのを覚えてる。
18歳までマトモに勉強したことなかった。正直なところ独学の受験は応えた。
恥ずかしい話、最初はひらがなしかかけなかったほど。18歳でひらがなしか書けないって相当だなって自分でも恥ずかしかった。
それでも必死こいて無我夢中で勉強を続けた。
決して大学に入りたかったからではなく、
『不安』の向こう側の『楽しみ』が見たかったから。
そしたら大学に進学出来た。
泣いて喜んだ。
『この時に努力は気持ち良いんだなと学んだ。』
努力だけは続けようと思った。
この気づきは自分の中で本当に大きかった。
そんな思いから始まった大学生活。
ぶっちゃけ元を取ったと感じている。
毎日遊んだ、たくさん企画した、色んなプロジェクトに参加しまくった。
卒業に必要の無い単位も取りまくっていた。
ステキな彼女もいた。
就活も超が付くほど頑張った。
そして気付けば、中心人物になっていた。
周りの人間関係にも恵まれていた。
自分で言うのは恥ずかしいけど、
『けんくん』と言う、
皆に知られる人物になっていた。
歩いてるだけで色んな人に声かけられた。
『教祖』って呼ばれてた。
今考えると、エグい。
とにかく自信に満ち溢れていた。
努力して損はないなって、
うれしかった。
それから色々な事があった。
どちらかといえば苦しい時期を過ごしていた。
そして今日、アメリカに住んでる親父と数年ぶりにFaceBookで連絡した。
俺の親は離婚しているけど、親父とは適度に交流をしていた。
言い忘れたが、俺の親父はアメリカ人で俺はハーフにあたる。
だけど個人的にそこはあまり重要ではない。
FaceBookのメッセージで親父に、
素直な「生きづらい」って気持ちを綴った。
「バックパックとチケットだけ持って来い。タイミングかもな。」
と返ってきた。
親父らしくて笑った、けどぶっちゃけ。俺は生まれも育ちも日本。
英語は話せない。だから怖い事だらけ。
それに、なんとなく行ったらしばらく帰ってこない気がしてる。
でも今迷ってるってことは、俺はどうせ行く。
だって、辛いことも多いだろうけど、人は夢に向かってる時はイキイキできるって俺は知っているから。
だって
『楽しみはいつだって不安の向こう側にあるから。』
俺は自分の人生を持って、この『向こう側』が人生を作ると確信している。
こう思えるという時点で、なんだかんだ自分は恵まれている人生だと思っている。
だからこそ、もっかい英語の勉強して、そんで金貯めて、その間で掴めるもの掴んで、あっちにしばらく住もうと思っている。
それにまだまだ日本でやり残した事や会いたい人とかめっちゃ居る。
だからとりあえずそれまで俺は俺らしくあろうと思ってる。
自分の気の向くままやってく。
これが俺の人生だ。
目標があるって楽しい。
走るだけで気持ちが良い。
だから俺も。
これを読んでくれているそこの貴方も
やりたいって思ったこと
なんでもやってみませんか。
きっとそれだけで。
世界の色は、いくらでも変わるんだと思います。
日本を出て想定の出来ない未来に向かおうと思った。
この今の気持ちは、
手探りで大学を選んだ、あの頃の気持ちに、とても似ているものなのかもしれない。
だからこそ、この今の自分と、この感覚を、書き記したいと感じた。
一度限りの人生。
広い世界を生きてみたい。
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