「知財業界での大ピンチ」
本日7月1日は「弁理士の日」です。「独学の弁理士講座」を主催するドクガク氏から、「弁理士の日」を盛り上げるため、今年は「知財業界での大ピンチ」というお題を与えられました。
知財実務を行っている際に遭遇するであろうピンチの場面を想像される方が多いかと思いますが、私独自の視点で「知財業界での大ピンチ」について考えてみることにしました。
私自身の目下の「大ピンチ」は、知財のことを理解できない、というか、そもそも理解しようとしない人たちが一向に減らないことです。知財に関する理解が深まらないのは、業界全体にとってもよいことではありません。
直近の例として、私は昨日、講談社のウェブメディア「現代ビジネス」に「ゆっくり茶番劇、ギコ猫騒動…なぜ商標炎上は20年も変わらないのか?」という解説記事を寄稿しました。それがYahoo! ニュースにも転載されたのですが、そのコメント欄は一部を除いて奇妙な書き込みで満ち溢れています。
その中からいくつか取り上げてみましょう。まず、見出しだけを目にして、記事を読んでいないと思われるものです。
こういった感情的な反応を防ぐための記事だったのですが……。また、ちゃんと記事を読んでいるのか、ちょっと疑わしいものもあります。
たとえば、「商標として機能するのはどこか?」の部分を読めば、問題となり得るケースが限定的なことはわかるはずなのですが、以下のようなコメントがありました。
また、「商標は『選択物』」の部分で丁寧に解説したつもりだったのですが、「創作」→「商標」の考えに固執する人はまだまだ多いようですね。
うーん……。やはり国民全体の知財リテラシーをもっと高めていく必要がありますね。これが私にとっての「知財業界での大ピンチ」でした。
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