三日坊主が「続けること」を考えてみた。

なかなか続かない性格だった。

「毎日これをやろう!」そう意気込んでもうまくいかない。うーんと唸りながら続け方を工夫しては試してみた。まだ決定打になるようなものは見つかっていないけれど、考えてきたことや学んできたことは役に立つだろう。

今日は思い出すようにしてここにまとめておきたい。

続けるとは習慣にすること

まず思い浮かんだのはスポーツ選手だった。彼らは安定した結果を出すために習慣・ルーティーンを大切にする。

競技中の決まった動作、朝から食べるものを意識して決めている。その決まった行動の中で自分の微妙な違和感を感じとり、調整する。

習慣にすると他のことを考えなくなり集中する効果もある。「nendo」デザイナーの佐藤オオキさんは、自分のデザインに集中するためにデザイン以外のほぼ全てを決めてしまっているのをみた。部屋には同じ色の同じ服がズラッと並んでいたが、これはAppleの創業者スティーブ・ジョブズも同じような方法をとっていた。

習慣は小さな習慣から

習慣にするのが良いというのはいろんな人の行動や結果を見て感じてきた。でも思ったものを習慣化するのは難しい。一般に「習慣化するには21日(約3週間)を必要とする」と言われていたが、研究が進み66日は必要だという結果を知った。

これは困った。より長くなっている。三日坊主が66日も続けるなんて難易度を上げてしまうだけだ。何か方法はないのか調べてみた。

そもそも習慣化しようとするときに大きく二つのことに気づかないといけなかった。「すでにある習慣」のことと「習慣のハードルの高さ」についてだ。

①すでにある習慣:習慣を新しく増やすためには今ある習慣を崩し、新しい習慣を組み込まなくてはいけない。自分が無意識に行なっている「すでにある習慣」の存在を知らないといけない。驚いたのは習慣を入れようとするとき、無理をして疲れてくると元々ある習慣に戻そうとすることだ。

脳は大きな変化を嫌う。だから習慣にしようとする行動は大きな変化として、隙をみては戻すタイミングを狙っている。

②習慣のハードルの高さ:新しい習慣を作ろうとするときに、脳がハードルを高くしようとすることも問題の一つだ。できるだろうとタカをくくって大きめに設定する。結果として壁に当たり、挫折する。

脳は大きな変化を嫌うから、なんとかして止めたい。

これを学んだときには納得したものだ。大きくしてうまくいかなくしていた。脳の思い通りに動かされていた。

習慣は小さく、一つずつ

習慣はなるべく小さくする。これだけいけば良いだろうというラインを極限にまで低くする。そして調子に乗らない。基本の小ささを忘れずに。

色々習慣化しようと意気込むが、一つずついかないといけない。どの習慣をやめて代わりにどんな習慣を入れるのか。一日をデザインして少しずつ改善していくには。

地道だが今まで学んで考えた中では一番うまく取り入れられそうな方法に感じられた。三日坊主の戦いは終わらない。

地道に頑張ろうと思う。


サポートは心の安らぎであり、楽しみである読書のために書籍代にしたいと思います。それをまた皆さんにおすそ分けできたら嬉しいです。