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骨折日記 ~リハビリ編~

怪我を負ったスポーツ選手が復帰の時に「リハビリを経て本日復帰しました~」とか一言で表現されるが、あれはぜったい失礼だ。

「めちゃくちゃ辛くて痛くて先が見えない不安と葛藤の中、家族や医療関係者や友人の声に励まされながら、自分と未来を信じて日々血と汗と涙を流しながら苦痛と苦難のリハビリに耐えて本日とうとう復帰が叶いました!」

と言うべきである。(←あくまで私見です)

退院してから10日ほどたってからリハビリが始まった。受付を済ませてチラッとリハビリ室をのぞくと、筋肉モリモリ系の理学療法士さんたちが患者さんの腕や足を曲げ伸ばししている。
あちこちから「ウウッ!」「クッ!!」と言ううめき声。
この時点ですでにはやくおうちにかえりたい度80%以上。

俺も なかやまき○に君 みたいな療法師にバキバキやられるんだろうかと絶望的になっていると「こんにちは~!」と声をかけてきたのは天使・・・
じゃなくて20代半ばくらいのかわいい小柄な女性の療法師さんだった。
「よっしゃ~!チョーラッキ~!!」と思わず心の中で叫んでしまった。

「いやだねー、これだからオジサンは~。」と思ったみなさん、違いますよ、あくまでソフトにリハビリしてくれそうな療法師サンだったから喜んだわけで、やましい気持ちからではな (以下、墓穴掘りそうなので省略)。

でもさ、やっばりやることはやるんだよね。左腕の可動範囲が狭くなっているから、これを元に戻すためにマッサージしながら力を込めて
 曲 げ 伸 ば し ~  
 ( バ キ バ キ )
 イ タ ~ イ !! (泣)
激痛に悶絶して涙目で ウォーッ! カハーッ! と唸っていると
「痛いですよね~。がんばりましょうね~。」と口では言ってくれるものの、ぜんぜん手の力はゆるめない。プロだ。

なんだかんだで、退院して2か月以上 いまも週2回通っている。
"やさしい”療法師さんのおかげで、可動域もだいぶ広がってきた。
主治医の見立てでは、6月末くらいには終わるらしい。

みなさん、骨折した時に一番ツライのは手術でも治療期間でもありません。間違いなく『リハビリ』です。覚えておきましょう。

今日の教訓
きんに君だろうが天使だろうが、誰にされてもリハビリはツライ


さて、シリーズ骨折日記はここで終了とさせていただきます。来年の1~2月に左ひじに埋め込んだ金具を取り出して、完治となる予定です。
ご愛読ありがとうございました。

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