徒然なるままに。
こんにちは。

今日、朝日を浴びながら深呼吸してみました。
そしたらいつもより頭がすっきりする感覚があって。

思えば普段生活をしている中で、
無意識的に呼吸が浅くなってしまうことが
多かったなと思いました。
特に、コロナ禍に入ってマスク生活が標準的に
なってから顕著になったような気がします。

数回の深呼吸でこんなに感覚変わるんだ！、と
感動したので、呼吸について深掘りしてみることに
しました。

そもそも、
深呼吸＝腹式呼吸や丹田呼吸　
というイメージですよね。
これらは、意識的に行われる呼吸です。
普段する無意識的な呼吸とは異なったものになります。

深呼吸をすると、リラックスできるという方が
多いのではないでしょうか？
実は、座禅中の高僧を対象とする研究では、
座禅中の脳波にα波が出現することが分かりました。
（平井、1960）

α波は大脳皮質の興奮が低下したときに出現し、
リラックス感と密接な関係があると考えられます。

更に、大脳皮質の興奮は低下しましたが、
脈拍数の増加と呼吸数の減少が見られました！
つまり、精神的には落ち着く一方で、
身体的には自律神経機能が高まっているんですね。

更に更に、腹式呼吸を行うことで前頭前野への
血流が増加することも分かりました。
（麓、2011)
前頭前野は、作業記憶・注意・意欲など
様々な機能を持ち、集中力に深く関わっています。

以上をまとめると、意識的な深呼吸によって
「リラックスしつつ集中」というパフォーマンス向上
に理想的な状態が作り出される可能性があるんです！

勉強やお仕事、大事なプレゼンや発表、
トレーニングや試合の前、
何も使わず簡単にできる深呼吸は
有効的なコンディショニング方法だと思いました。

もっと意識的に取り入れていきたいと思います ^^

●参考文献
平井富雄 : 坐禅の脳波的研究 - 集中性緊張解放による脳
波変化 -, 精神誌 , 62, 76-105, (1960).

麓正樹. (2011). スムーズな動作につながる呼吸法と力の抜き方. バイオメカニズム学会誌, 35(3), 176-180.