大学時代から器用さには定評があった。
　
プロ入りしてからもその特長を買われ、
ありとあらゆる場面で起用された。
　
先発で勝利を挙げたかと思えば
数日後にはリリーフ登板をしていたり、
リリーフで好投した数日後には先発のマウンドに上がっている。
というように起用法が固定されることは少なかった。
　
　
しかし、
シーズン途中で抑え投手がいなくなってしまったことがあった。
　　
そこで器用で何でもこなせる彼に白羽の矢が立った。
　
急遽抑えを務めることになったが、
彼はシーズン終了まで見事に務め上げた。
　
　　
ある試合でのヒーローインタビューでは、
　　
「もし打たれたら、僕を使った監督が悪いんだ。と思いながら投げた」
　
とコメントし、
球場を沸かせたこともあった。
　　　
もちろんこれは冗談で言ったことで、
このコメントは監督の耳にも入っていたはずだが、彼がチームから外されるようなことはもちろんなかった。
　
　
その後は股関節や肘の手術を受けるなど、
シーズンの大半をリハビリに費やすこともあったが、
多彩な球種を操りいつでもマウンドに上がれる器用さとインタビューで大胆発言をするほどの強いメンタルを武器に3球団で活躍。
　
　
現在は東北楽天ゴールデンイーグルスに在籍。
　
松坂世代の残り数少ない現役選手として活躍している。

　
　
　
　
　
彼の名前は、

　
　
　
　
　
久保裕也

以上、「もし打たれたら。。」でした。

※この記事は彼の半生の極一部を抜粋して書いたものです。

【こちらもどうぞ↓↓】
ゼロからの上京物語〜長崎のニートが芸能界へ〜