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WaLaの哲学 〜働くを自由に暮らすを自由に〜

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http://www.wala.jp 「働くを自由に暮らすを自由に」Philosophy of "Work anywhere Live anywhere" これからの働き方生き… もっと読む
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2019年3月の記事一覧

「流動化する社会」での視座

これまで以下の視点で、現代をどう捉えるかを話をしてきました。 1)心を開発する時代 2)歴史の中での現代の位置付け 近代〜現代 3)ネクストソサイエティ/最適化社会・自律社会 4)社会的幸福 5)個人的幸福 6)戦争の時代、経済の時代、宗教の時代の展開 7)コト消費経済の意味と時期 8)資本主義と民主主義の対立 9)現代の廃藩置県と松下村塾の意味 *ご関心のある項目こちらからどうぞ。https://note.mu/kennyketchup/m/m2edba033caa5

現代の廃藩置県と松下村塾の必然

現代における廃藩置県とは江戸から明治への移行期には、松下村塾などの私塾に、各藩の下級武士が集まり、「次の社会を考察する軸」と「仲間」を作りました。彼らがバラバラに各藩にいて、「何かおかしい・・・」と思うだけでは、明治維新とはならなかったでしょう。共に学ぶ場があったがゆえに、江戸の世に、明治の世を想像できる者はほぼいなかったにも関わらず、彼らは新しい時代を切り開く原動力となっていきました。平成から次の時代への移行期。近代150年が終わる時代。こういう場が必要であり、歴史の転換点

資本主義vs民主主義

〜歴史における現代の位置付け〜 資本主義と民主主義が対立してると聞いてピンとくる人はどの位いるでしょうか。しかし、現実には見事に対立しています。1989年ベルリンの壁が崩壊し、1991年のソビエト崩壊までは、資本主義と民主主義は一つにバンドルされた価値・理念として共産主義と対立していましたが、共産主義が崩壊した後、内部構造における矛盾が噴出してきました。平成の30年間は、そう言った矛盾を抱えつつ漂流した時代と言えるでしょう。 例えば、昨今新聞を賑わせているGAFAの話。こ

コト消費経済の意味と時期

〜歴史における現代の位置付け〜 心を開発する時代 モノ消費の時代からコト消費の時代というのは、マーケティングの世界で20年以上前から言われております。モノが簡単に売れなくなったので出てきた言葉だと思いますが、供給サイドはあまり変化していません。そのことについて少し説明したいと思います。おそらく、モノからコトと時代が進むには、その先に目的地があります。それはすなわち心です。 図をご覧ください。コトとは、冷静に考えると、モノと心の間に起きる現象です。図をみてわかるように、コ

戦争の時代、経済の時代、精神・宗教の時代

〜歴史の中で現代の位置付け〜 社会の見方において、暴力・戦争の時代、経済の時代、精神・宗教の時代 と見る視点があります。これは、非常に面白い考え方だと思ってます。これら3つの力は縄のように編み込まれながら、一番表面に出ている要素の下でうごめきつつ時代を作っていると言えるでしょう。 狩猟社会(暴力:狩猟エリア確保/経済:狩猟/宗教:アミニズム) 最初に狩猟社会がありました。狩猟がうまく行かなくなると、周辺の獲物が取れそうな場へ進出します。そこで、先に狩猟をしていた民族がい