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才と徳

改めて振り返ると、なんか、才ばかりメディアが注目してきた20年くらいだったような気がする。。。現在のような劇的な環境変化にさらされると、人は、夢から覚めたように気づくのかもしれない。

一度でも一定のチームを率いたことがある人、またそこで困難に当たったことがある人なら、中途半端な才でチームを牽引することなど不可能なことに気づくだろう。

では、自分のああしたい、こうしたいと言う欲求を引っ込めて、チームに合わせること、調和と言う名の妥協、迎合することが「徳」なのかと言うと、当然異なる。では、聖人君主にならねば、徳は持てないのか?と言うと、欲も含めて人間。ほとんどの人が無縁のものとなってしまう。では、徳とは何か?哲学したいと思う。

道徳

上記は、WaLaの哲学の中で、「道徳」について触れるための資料です。ここでは、このように定義しています。

道:執着のない心

徳:偏りのない認識と行動

瞑想などを通じ、肉体と意識について理解する。そうして、客観領域を主観意識で観察し、その主観意識すらもより深い意識から観察することを通じ、執着を放す訓練をする。そうして非二元と言える場(この場と道を合わせて、潜勢力(Background Potential Force)と呼びます。)に繋がる感覚を少し理解できるようになる。それを道と呼びます。

道ができると、道は広く大きくなる。そうすると直感が働きます。直感とは暗黙知領域で知を包握しようとする力です。その直感を、構想にまで引き上げることができれば、未来を生み出すことができるでしょう。その際に、偏りのない認識と行動が取れたならば、それは、世に広がるものであり広げるべきものであり、その認識はあなた個人のものですらなく、集団として持てるものである。

このように、「道をつけ、徳をなす」こと自体をOpen Will (意志をひらく)と言います。意志(Will)≠意思(Intention, Thoughts)ですね。また、この Open Will とは、Open Mind, Open Heart, Open Will と3点セットになっている。

Open Mind:固定観念を解く

Open Heart:他社の主観にひらく

Open Will:社会的意志を自分を通じて出現させる

2020年4月8日の緊急事態宣言以降在宅勤務を要請され、私たちは予想外の形で、仕事と生活が一体となり、またどこでも仕事ができることに気づかされた。

(Work + Live)@anywhere

Work + LIVE=LIFE

anywhere:意識の世界(ネット空間含む)

家で、子供が近くで騒いでいる中、ZOOMを使い何とかこなしていると言う状況の方も多いだろうが、突如WaLa社会がやってきたと言える。

WaLa社会

これにも文脈がある。もちろん、病状的現実の危機への対処があるが、私たちが対峙している半分は恐怖であり、それは私たちの集合意識の中にある。集合意識の中には、様々な想いが沈殿しており、今回の恐怖がその沈殿物を吹き上げた。それは、今までの社会ではなく、もっと進んだ社会に行きたい、今の問題を解決したいと言う欲求だ。

世界は元に戻らないと言う多くの論説がある。私もそう思う。戻るべき変化しない静的な型など最初からないのだ。歴史は、宇宙は、意識は、力強く、またこうした非常事態を経ると一層力強く、螺旋的発展を続ける。その力に、元々あった常識などはあっけなく飲み込まれるだろう。

つまり、徳とは、私たちの意識の進化(目覚めのレベルと発達のレベルの双方の進展)により、自分の内奥から溢れるエネルギに道をつけることで行われる行為全般のことであり、その際に自分一人で為せることなど到底小さいことに気づく知性を含んだものである。であるならば、その道と徳により行われるものは、結果的にだがSDGsで意識された問題を解決する方向に動くことになるだろう。

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では、SDGsをどのように捉えれば良いだろうか。

図にあるように、

19世紀の宿題:不平等

20世期の宿題:サステイナビリティ

21世紀の宿題:個の内発的動機の発露

こうして、我々人類は、過去の負債、宿題をきちんと清算することが地球文明の一員としての責務であり、また、我々人類にしかできない意識の高みでもある。そして、私たちの意識は、私たちの脳に爬虫類の意識を司どるような脳の原型があるように、生命が続く限り、後の生命体の原型となっていくのだ。

先日、極めて優秀な方々がWaLaの哲学3期を修了された。彼らが素晴らしい資質を持っているがゆえに、何人かの方々に「才と徳」の「徳」をとるようにお伝えした。それが困難を突破するキーになるだろうと。皆様にも、この話が何らかの参考になればと存じます。今回は、「才と徳」と言うテーマから、紐解いてきましたが、こうした紐解の原型となる哲学の型をWaLAの哲学では教えています。



WaLaの哲学とは

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私は、はたらく意味のアカデミア「WaLaの哲学」という講座を主宰してます。現在の危機を乗り越えた後の社会に必要な概念です。既に多くのビジネスマンに、新しい時代に必要な軸を学んでいただいてます。

今のような変革期に大切なのは2点
1)新しい時代に必要な考えの軸を持つこと
2)そうした時代を共に生きる仲間を持つこと

WaLaの哲学は、この2つを大切にしています。情報社会の進展による顕在意識の活性化と係留場所を失った潜在意識の解離はますます大きくなり、精神的空虚さ(スピリチュアル・エンプティネス)は広がり続けてます。その結果、社会の激動はますます激しくなるでしょう。私たちが表層意識を変えない限り、潜在意識は何度も襲いかかります。リーダーたらんとする者は心の準備をし、次の時代の準備に粛々と向かいましょう。

WaLaの哲学を通じ取り組んでることは「切り離された世界の住人としてではなく、つながった世界の住人として生きるための哲学」つまりあなたが、自ら設定した宇宙で自らを主人公として描く、全く新しい宇宙観・世界観の中に生きることです。そのために必要な思考の型を、これからを生きる武器として多くの人に持って欲しいと思い、こうした場を作ってます。

万物の背景にある力を学ぶことでより大きな力を捉えられるでしょう。21世紀を生き抜く哲学の型を学ぶ WaLaの哲学4期 4/23(木) スタート。申し込みのラストチャンス!


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