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金の寿司人間

この寿司職人はついに黄金の体になった。

寿司を極め過ぎてしまって、

神みたいなやつに体を金色に塗られてしまったからだ。


金色の寿司職人は、身体から望むだけ寿司を放出できた。


朝起きると、身体から、中トロを100個放出して、世界に放つ。


放たれた中トロ達は、栄養の足りていないモノに飛んでいって、ぶつかって浸透すると、対象のモノは活力が溢れた。


やる気のないチンタラ走る電車に、中トロが3個ほど突っこむと、電車はやる気がみなぎって、運転手無しでも何人でも走れた。


金色の寿司職人は、そうしているうちに、自分もどこかに突っ込んで何かしらの栄養になりたくなってきた。


食を作るモノとして、食べられるとはどういう事何かを感じたくなった。

また、こういった生活に飽き飽きして次の人生のフェーズに進みたくもあった。


金色の寿司職人は、弟子の中で一番金色っぽい弟子にお願いして、自分の身体を操縦してもらった。


金色の寿司職人は、弟子の操縦で、すごいスピードで宇宙まで飛んでいった。


私自身が栄養になるような壮大なストーリー(生物)を探す。


各惑星達は、自転をやめて金色の寿司職人に注目した。


金色の寿司職人はそのまま、突っ切っていった。


やがて、宇宙を抜けると、弟子の操縦は届かなくなった。


金色の寿司職人は、存在しない場所で行方不明になった。


金色の寿司職人はそのままそこで、寿司を身体から無限に放出し続けて、その場所の象徴となる事にした。


この存在しない空間に、ストーリーが始まった時に、自分は元から存在していた初期設定の一部になろうと思った。


そして存在しない場所に寿司は放出され続けた。

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