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【材料費 Part③】材料の消費数量の計算を正しく行うために大切なこと💖:エッセンシャル会計学 No.55🏭

今回は「材料の消費数量の計算」
について学習します!

内容は、3パートから構成されます。
1. 継続記録法、棚卸計算法の紹介
2. 消費単価の計算(先入先出法、総平均法)
3. 予定消費単価による計算
となります!

ぜひ、一緒に工業簿記:材料費
のパートをしっかり学習していきましょう💛

会計・財務についてもっと学びたい🔥

会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって重要であると感じています。

今後、定期的に投稿していく【エッセンシャル会計学シリーズ】では、会計業務の重要性から経理や財務の役割まで、私が勉強したことをわかりやすくアウトプットしていきたいと思います🔥

さらに、経理業務の具体的な内容や財務業務の目的、簿記の種類と特徴についても詳しく掘り下げていきたいです💛
そして、日商簿記検定2級合格を最終的な目標として会計学を勉強していきたいと思います!

ビジネスにおける財務情報の管理や経営判断の基盤となる知識を身につけるため、ご一読いただけますと幸いです💖

前回のお復習い📑

材料の消費数量📑

材料費という原価のうち直接材料費(主要材料費と買入部品費) は仕掛品勘定へ、間接材料費は製造間接費勘定へ振り替えられます👀

なお、消費額は、1ヶ月間の
材料の実際消費数量にその材料の消費単価を乗じて算定されるのです。

それではまず、材料の消費数量の計算
についてアウトプットします。
具体的には、①継続記録法、②棚卸計算法、について簡単に整理します。

継続記録法は、材料の購入や払出(はらいだし)の都度、材料元帳に記録を行い、材料消費数量を決定する方法です。
この方法では、材料元帳の払出数量が材料の消費数量となり ます。
この方法のメリットは、何より棚卸減耗という帳簿数量(帳簿上のあるべき数量)と実際に数えた数量(=実地棚卸数量)との間にズレを認識できることにあります。
ただし、材料元帳への記入が面倒なことがデメリットになるのではないでしょうか?💦

②棚卸計算法
棚卸計算法は材料の払出の記録は行わず、月末に実地棚卸を行い、購入数量と月末実地棚卸数量の差によって当月の消費数量を算定する方法となります。
すなわち、材料消費数量=月初在庫+当月購入数量-月末在庫となるのです💚
この方法によれば、材料元帳への記入は省略できますが、その分、棚卸減耗を把握できなくなってしまいます。
なお、どちらの方法であっても、実地棚卸は必ず一致することになります。

月末材料と棚卸減耗の会計処理

棚卸減耗を把握した場合、会社は原因を調査し、それが正常なものであれば、減耗した材料費を棚卸減耗費として製造原価に含めて計算します。
棚卸減耗費は間接経費に分類され、材料勘定から製造間接費勘定に振り替えられます。
また、このとき翌月に繰り越される月末材料は実地棚卸数量になります!
(借)製造間接費×× (貸)材料 ××
棚卸減耗は、特定の製品の材料消費ではなく、倉庫において何らかの理由により紛失してしまったものですから「製造間接費」になるのです。
ただし、棚卸減耗が異常な原因 (たとえば、工場の火災や盗難など) により生じた場合は、棚卸減耗費は製造原価に含めず、営業外費用または特別損失として会計処理されるのです。

材料の消費単価✨

材料の消費単価の計算は、原則として材料の実際購入原価に基づく単価で行います。
消費単価の算定方法は、①先入先出法(FIFO)、②総平均法(AVE)の2つをご紹介します!

まず、①先入先出法とは、先に仕入れた材料から先に払い出されたと仮定し、消費単価を決定する方法になります。
※月末在庫は当月購入単価 によって計算されます(後入れ後出しでもあることがポイント…)

そして、②総平均法とは、一定期間の平均単価を計算し、その平均単価を消費単価とする方法になります。

$$
\\総平均法による消費単価の計算\\      \\@平均単価=\frac{前月繰越金額+当月購入金額}{月初在庫数量+当月購入数量}
$$

なお、これから演習していくなかで問題文にどの方法で計算していくのか?ということがしっかり指示されていますので
絶対に見落としないようにしましょう💦

予定消費単価による計算💎

工業簿記が追求することは「迅速性」でありました。
この際、実際消費単価が算出されるまで時を待っていたら、月末までに財務諸表を作成できない可能性も高いです。
このため、実際の消費単価ではなく「予定消費単価 (予定消費価格)」というものを用いて計算することも認められているのです。

予定消費単価を用いた5ステップの計算💚

予定消費単価の決定と、原価計算期間における消費額の計算は以下の時系列(5ステップ)で行われます!

  1. 消費予定単価の決定(期首)

  2. 材料の予定消費額を計算(各原価計算期間中)              ※材料予定消費額 = 予定消費単価 × 材料実際数量

  3. 材料の実際消費額の計算(月末)

  4. 材料消費価格差異の算定(月末)                       ※材料消費価格差異=材料予定消費額-材料実際消費額

  5. 材料消費価格差異を売上原価に賦課(会計年度末)

材料消費価格差異(原価差異)の処理は以下の通りです。
そもそも、材料消費価格差異は原価差異の一つです。

これから学習していく工業簿記では、材料以外にも様々な原価差異が登場します📝
なお、原価差異とは、予定価格を用いて計算した金額と実際額との 差額の総称を指します!
また、原価差異が生じたら、期中はそれを各原価差異勘定に振り替え、会計年度末に損益計算書の売上原価に加減算するという賦課が認められているのです。

原価差異の種類

そもそも、原価差異は「予定消費額」から「実際消費額」を控除して計算されますが、その種類には、2つあります。
それらは➀不利差異、②有利差異です。

➀不利差異は、上記の計算の結果、マイナスの値になる場合、つまり実際消費額が予定消費額を上回る場合は、 会社にとって予定していたよりも原価(費用)が多く発生してしまったため、不利差異というのです。
また、不利差異は、材料消費価格差異勘定の借方に振り替えられるため、別名「借方差異」 とも呼ばれます。
また、不利差異は会計年度末において売上原価に加算します。
実際よりも多くのコストが原価になっているため、売上原価に加算するということを絶対覚えておきましょう🔥

$$
\\不利差異(借方差異)\\  \\予定消費額-実際消費額< 0\\⇔予定消費額 < 実際消費額\\        \\<原価差異勘定への振替仕訳>\\材料消費価格差異××/材  料 ××\\       \\<売上原価へ賦課する仕訳>\\売上原価××/材料消費価格差異××\\※売上原価(費用)をプラスしている!
$$

②有利差異(別名:貸方差異)は、反対に実際消費額が予定消費額を下回る場合となります。
これは、予定していた額よりも実際のコストを節約できたということですので、企業にとってプラスなのです!
このため、有利差異は会計年度末において売上原価から減算させるのです。

$$
\\有利差異(借方差異)\\  \\予定消費額-実際消費額 > 0\\⇔予定消費額 > 実際消費額\\        \\<原価差異勘定への振替仕訳>\\材  料 ××/材料消費価格差異××\\       \\<売上原価へ賦課する仕訳>\\材料消費価格差異××/売上原価××\\※売上原価(費用)をマイナスしている!
$$

このように予定価格法を採用することで、(1)月末にならずとも消 費量が確定した時点で材料の消費金額を計算できること
(2)購入単価の影響が製品原価に及ぶことを防ぐことができるなどといった恩恵を受けることができるのです!

本日の解説はここまでとします!
工業簿記はしっかり基礎からマスターして、確実に得点できる単元にできるように励んでいきます🔥

私が考える会計学を学ぶ意義💖

会計知識は、経理や会計士だけが理解していればいいというわけではありません🔥

なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけではなく、営業や管理職、経営全般まで、会社に所属している全て人にとって必須の知識であると考えているからです!

ほとんどすべての会社は、営利団体であると思われます!
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し、事業活動を行い、会社は成長していくことを本質的な目的にしていることでしょう。

私も株式会社に就職を予定している以上、利益の出る仕組み、お金の流れは確実理解をしておく必要があることを自覚しています。

例えば、営業マンだとしても、売上の目標や予算作成に関わることがあると思います!
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も、全て会計が関係しているのです。
また、営業の売上は経理が処理をし、会社の利益がいくらになるかを算出していくことになります!

総じて、会計を知ることで、会社にどれほどのインパクトをもたらしているのかを把握でき、予算の作成においても精緻に行えるようになると言えますね💖
また、数字に強くなり、定量的な分析に基づく思考法やビジネスが行えるようになるでしょう。

そして、会計の知識を洗練していけば将来的に経営者の視点を手に入れることができると思いますので、新規プロジェクトにアサインされたり、昇格のきっかけにもなり得るかもしれません🔥

会計の基礎知識である「財務3表の理解」を中心に理解を深め、財務3表とは何か?
これを見て、何をどう判断するのか?などを考えていきたいですよね
この知識があるのとないとでは、今後の仕事の仕方が大きく変わることに間違いはないでしょう。

これからの時代はグローバルに活躍できる人材というのがより一層求められると思います!
私の投稿でも会計の基礎を身に着けるのであれば、英語も交えて知識をつけると、今後ますます活躍できるフィールドが広がっていくと考えていますので、グローバルスタンダードにも挑戦していくことにしましょう🔥

なお、参考資料は以下の通りです。

おすすめマガジンのご紹介🔔

こちらに24卒としての私の就職活動体験記をまとめたマガジンをご紹介させていただきます👍
様々な観点から就職活動について考察していますので、ご一読いただけますと幸いです。

改めて、就職活動は
本当に「ご縁」だと感じました
🍀

だからこそ、ご縁を大切
そして、選んだ道を正解にできるよう
これからも努力していきたいなと思います🔥


今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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考え方の引き出しが増えた!
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