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【一日一善❤️】卒業論文執筆への軌跡:English Paper Reading No.1

Introduction:卒業論文にはこだわりたい🔥


私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍


何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました

これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍

先行研究に関する論文を
読んでも記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います

だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも
完成に向けて進めていきたいと思います

私の卒論執筆への軌跡を
どうぞご愛読ください📖

私の卒論研究テーマについて🔖

私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝

日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)

経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します

だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています

決して学部生が楽して執筆できる
簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています

ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥

Sterilized and Non-Sterilized Intervention in the Foreign-Exchange Market: Chapter①

今回jは、こちらの論文を解説していきます
『Sterilised and Non-Sterilised Intervention in the Foreign-Exchange Market』 
Kim Abildgren, Economics
2023/07/09 14:17閲覧

今回取り上げる論文のタイトルは
【外国為替市場における不胎化介入と非不胎化介入】というテーマになります

英語の単語表記など、一部修正していますが、その点ご了承ください🙏🏻
あくまで、この記事は自身の英語学習の一環として作成しています

INTRODUCTION AND SUMMARY

Intervention is the term used to describe a central bank's purchase or sale of foreign exchange in the market in order to influence the exchange rate. In economic literature, the issue of sterilized and non-sterilized interventions is discussed.
This article looks at the distinctions between these concepts.

In practice most central banks today apply a short-term interest rate as their monetary-policy instrument or operational target.
Whether intervention in the foreign exchange market is sterilized or not should therefore normally be assessed on the basis of the impact on the money market interest rates. If the intervention has no impact on the short-term interest rate, it is sterilized. If the short-term interest rate is affected, the intervention is non-sterilized.

Non-sterilized intervention may impact the exchange rate through various channels.
It may work through an interest-rate channel, but also via the signals that the intervention gives about future monetary and exchange-rate policy.

Finally, non-sterilized intervention may work via the effect of the central bank's intervention order on the foreign exchange dealers' bids and offer prices.
By definition, sterilized intervention does not influence the exchange rate via an interest-rate channel, but it may have a signal effect, as well as a potential effect via changes in the portfolio composition of the private sector.

In periods when the foreign exchange market is stable, Danmarks Nationalbank's intervention is best described as sterilized, while it is nonsterilized in periods of turbulence in the foreign exchange market.

<簡易和訳&要点整理>
為替介入政策(intervention)とは
為替レートに影響を及ぼすために中央銀行が
外貨準備を売買することよって実施された経済政策であると説明されます

ただし、経済学の文献において
その介入が不胎化介入なのか、非不胎化介入なのか、という問題は議論されています👀

実際には、今日における多くの中央銀行は
短期金利を金融政策手段もしくは政策運営指標に適用しています

したがって、外国為替市場への介入が
不胎化されているかどうかは
通常短期金融市場金利への影響に基づいて評価されるべきであるということです

もし介入が短期金利に影響を与えない場合
介入は不胎化されることになります

しかし、短期金利が影響を受けるとなると
不胎化介入であったかとうかの判定ならびに効果は不明確になります

すなわち、この介入が「非不胎化介入」であったことになりますね📝

非不胎化介入(Non-sterilized or Unsterilized intervention)は
様々な波及経路を通して、為替レートに影響を与えるうるかもしれません

この波及経路の1つに、金利チャネルを通じて機能する可能性もありますが
これだけではなく、介入政策が将来の金融政策運営や為替政策の実施について経済に与えるシグナル効果を通じて為替レートに影響を与えることも考えられるのです

すなわち、現在の介入が、将来の政策運営の
アナウンスというシグナルになって
人々の期待や予想に多少の影響を与えた結果
為替レートが変化するということです📝

最後に、不胎化されていない介入は、次のような方法で機能する可能性があることも抑えておきたいことです

それは、中央銀行の介入命令が外国為替ディーラーの買値と売値に及ぼす影響です

定義上、不胎化介入は金利チャネルを通じて為替レートに影響を与えません

不胎化介入の場合は、短期金利に影響を与えることはありませんからね

ただし、シグナル効果だけでなく
民間部門のポートフォリオ構成変化による潜在的な効果もある可能性があります

これを、ポートフォリオ・リバランス・効果(チャネル)と考えることにしましょう

外国為替市場が安定している時期には、デンマークにおける中央銀行の介入は不胎化されたと表現するのが最も適切です

しかし、外国為替市場の混乱期には不胎化されていない(=非不胎化介入)という結論を得ることになった、とこの論文ではクロージングされています📝

日本銀行ならびに財務省がどのような意志決定をしているのか、ということはシークレットな領域ですが
今回の歴史的な円安トレンドのように
外国為替市場の混乱期には
非不胎化介入が実施されたのでしょうか??

WHAT IS INTERVENTION?

Intervention is traditionally defined as a central bank's purchase or sale of foreign exchange in the market in order to influence the exchange rate.

In a country with a fixed exchange rate as the intermediate target of monetary policy, intervention in the foreign exchange market may be used as an instrument to stabilize the development in the exchange rate.

In the short term, Danmarks Nationalbank can influence the rate of the krone vis-à-vis the euro by selling or purchasing foreign exchange against the Danish kroner through intervention in the foreign exchange market.

When Danmarks Nationalbank sells foreign exchange (and purchases kroner), the krone will have a tendency to strengthen. When Danmarks Nationalbank purchases foreign exchange (and sells kroner), the krone will have a tendency to weaken.

If Danmarks Nationalbank has regularly e.g. sold foreign exchange and purchased kroner for a prolonged period, this is an indication that the interest-rate spread between Denmark and the euro area is too narrow.

In that case, Danmarks Nationalbank must raise its interest rates relative to those of the ECB.

Intervention is also a "classic" monetary- and foreign-exchange-policy instrument in countries that do not maintain a fixed-exchange-rate regime.

For instance, Heikensten & Borg (2002) describe the following main motives for intervention in the foreign exchange market in a country with an inflation target:
• A supplement to the interest-rate instrument in the management of the inflation rate. This can be particularly relevant in situations with a nominal interest rate close to zero.
• Influencing the exchange rate in situations where it deviates significantly from "equilibrium".
• The functionality and stability of the foreign-exchange market

<簡易和訳&要点整理>
為替レートに影響を与えるために、外為市場で実施される外国為替介入政策は伝統的に
中央銀行による通貨の購入または売却として定義されています📝

固定為替レートを中間目標とする国では
金融政策、外国為替市場への介入が行われる可能性があります

(日本は変動相場制なので若干の差異はありますので、注意してくださいね💦)

これは、為替レートの発展を安定させるための手段として使用されています

短期的において、デンマーク国立銀行は金利に影響を与える可能性があるとされています

これは、外国為替の販売または購入による
ユーロに対するクローネの為替レートに影響をもたらしています

すなわち、外国為替市場への介入を通じてデンマーククローネに対して何かしらの影響を与えようと試みているのです

デンマーク国立銀行が外貨を売る(そしてクローネを買う)と、クローネは増価する傾向があります

反対に外国為替を購入し (クローネを販売)したときは、クローネは減価することになるのです

デンマーク国立銀行の場合、例えば
外国為替を売ってクローネを購入したというような為替介入政策ならびに外貨準備の操作を定期的に行っているとされています

これは、デンマークとユーロ圏の間の金利差が狭すぎることを示しています📝

その場合、デンマーク国立銀行は ECB の金利と比較して金利を引き上げる必要があります

介入は固定為替レートを維持していない国や
政権における「古典的な」金融・為替政策なのです👍

たとえば、Heikensten & Borg (2002) は次のように説明しています

外国為替市場への介入の主な動機として、インフレ目標を掲げている国は、以下のような為替介入目的を持っているということです


①インフレ率管理における金利手段の補足
これは、次のようなゼロに近い名目金利状況に特に関係します

②為替レートが「均衡」から大きく逸脱した状況で為替レートに影響を与えること

③外国為替市場の機能と安定性を担保すること

この章では、為替介入政策とは何か、という
テーマについて言及されていたと思います

為替介入政策がもたらす経済への波及経路はとても大きいことがわかりましたね

だからこそ、分析予知があると思います
英語の先行研究など、読める文献は全て
読み上げて納得のいく卒業論文を執筆したいと思います🥰

卒論のメインテーマ🌟

私は現在、経済学部に所属し
マクロ経済学・計量経済学を専攻しております
就職活動も終了したので、前期期末テストを完了できたら、あとは卒業論文を書き上げるだけになります🔥

私が今回の卒業論文で取り上げるテーマは
【1988年以来のドル売り・円買い為替介入の実施】という日本の為替介入政策の効果を実証することです

急激な円安傾向に直面して
2022年9月と10月に財務省は外国為替市場への介入(以下「為替介入」)を行いました

直近のドル売り・円買い介入ということになると、1988年6月まで遡ることになります📝

円の対ドル為替レートは、本年3月上旬には115円前後でした

しかし、しかし、その後円安が進行し
4月には130円、9月には140円とものすごいペースで円安が進行していったように思います

これは、アメリカ経済のインフレ抑制に対する利上げや、その他経済情勢などが相まって為替レートに減価圧力がかかっているのでしょう

円レートがさらに146円に接近した
2022年9月22日に1回目の介入
また152円に接近した10月21日と24日に2回目の介入が行われることになったのです📝

財務省によると、為替介入の規模は
9月22日は2兆8382億円、10月21日及び24日は6兆円3499億円を記録しました

この規模は、2011年11月における「円高是正」を目的とした介入額には及びませんが

1998年6月のドル売り・円買い介入時のそれを大幅に上回るもの介入であったとされています
すなわち、今までの歴史の中で最も大規模な「ドル売り・円買い」介入であったということになるのです

不胎化されなかった為替介入の真実

マネタリーベースが減少しているという事実は、ある意味では不思議です🤗
これは、本当に議論の余地があるテーマになります
もし日本銀行が金融緩和を維持することを
目的としているのであれば、ドル売り・円買い介入によるマネタリーベースへのマイナスの
影響を不胎化する(打消す)ために
資産買入等を行って日銀当座預金残高を回復させるはずです
もし不胎化しなければ(=非不胎化介入であれば)、金融引き締め効果をもたらしてしまうからです💦

この【金融緩和と為替安定を同時達成することの困難性】が意味するところは、以下の通りです

財務省の為替介入に際して、日本銀行は
その影響を不胎化しないことによって、それを側面支援したということのように解釈せざるを得ません

金利が上昇することを許容することによって、資本流出圧力を抑制し、円安に歯止めをかけようとしたというメカニズムを考慮したことになるのです

このような情勢のなかで
為替レートが円安になることを抑制しようとすることは、容易に達成できる政策目標ではありません

経済理論的に、大きくずれてしまっている点があることも事実なのです💦

外国(FRBやECBな)での利上げやそのペース(あるいはそれらに対する期待)に変化があればまた状況が変化することは想定されますが、そうでもない限り、基本的には国際金融のインポッシブル・トリニティー(自由化資本移動、独立した金融政策、安定した為替レートの同時達成の不可能性)が作用するはずだからです

24年ぶりに実施された円安介入政策について

私は卒業論文でテーマとして取り上げていきますが、改めてこの現象はレアな経済状況であるということを再認識できたような気がします😊

一日1論文を読むことができるように
いろいろとスケジュール調整をしていきたいと思います

また、会計制度なども念頭において
一生に一度の卒業論文にこだわりをもって
取り組みたいと思います

しっかりと先行研究の論点や実証分析の手法を理解し、新たな発見ができるように取り組んでいきたいです

参考文献は、以下の通りです📝

本日の解説は以上とします

今後も経済学理論集ならびに、社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように努めてまいりますので今後とも宜しくお願いします🥺

マガジンのご紹介🔔

こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます📚


最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

この投稿をみてくださった方が
ほんの小さな事でも学びがあった!
考え方の引き出しが増えた!
読書から学べることが多い!
などなど、プラスの収穫があったのであれば

大変嬉しく思いますし、投稿作成の冥利に尽きます!!
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今後とも何卒よろしくお願いいたします!

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