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【ジャイサルメール④】旅の終わり

明け方は寒さに目を覚ました。時刻は7時。夜よりもこれくらいの時間が一番冷えるらしい。全身にまとわりつくコバエを振り払いながら、ラクダに乗って再びクーリーへと戻る。

寝起きの息子氏

村で朝食を食べ、ひと休みしたあとは10時発のバスでジャイサルメールに戻らないといけない(街と村を行き来するバスは日に数本しかない)。アルジュンは不在で残念だったが、息子氏と学生一団に別れを告げ、村を出た。

それにしても、クーリーは良い村だった。インド入国以来、いちばん穏やかな時間を過ごせたかもしれない。ここでもう一泊しても良かったかなと思ったけれど、お借りしたトイレというかシャワールームが砂漠の村相応のクオリティであったため、何の因果かここで1週間も過ごすことになる学生たちの苦労が偲ばれた。少なくとも、僕はちょっとゴメンである。

さて、長かったこの旅もいよいよゴールまであと少し。ジャイサルメールに戻ったあとは、宿で残りの計画やら航空券の予約やらをしているうちにあっという間に15時だ。まあほかにやりたいこともないので別にいいのだけれど。
最後に、唯一僕がリピートしたスイーツショップを紹介しておきたい。できればもう2回くらいは通いたかった。

城からも歩いてすぐの「Kanchan Shree Icecream」
ほとんどアイスが本体のマンゴーラッシー(80ルピー)

宿の紹介も少しだけ。ここはスタッフの人柄が良く、チェックアウトの後も荷物を預かってくれたり、共用スペースも自由に使わせてくれた。ホットシャワーが不安定だったりよく停電を起こすのがたまに瑕だが、一泊500ルピーを切るのだから多くは求めまい。

ジャイサルメールには「トーキョーパレス」という、名前だけで東京とは縁もゆかりもない宿があるのだが、日本人はだいたいそこに泊まるらしい。わざわざうちを選んでくれてありがとうと言ってくれた。
あと、スタッフの1人が映画ファンであるようで、『RRR』は日本でも大ヒットしたよというと大変喜んでいた。「You know Naatu?(ナートゥをご存知か?)」を本場で生のインド人から聞けたのも嬉しかった。

朝と夜には無料でチャイもふるまってくれる

4日間滞在したジャイサルメールは素晴らしい街だった。辺境の地ではあるが、時間をかけてでも訪れる価値は十分あると思う。そしてラジャスタンを巡る旅はこれにてフィナーレ。
これから18時間かけてニューデリーに帰ります。ゴールデンシティよ永遠に!

〜旅の BGM〜
MIKA/We Are Golden

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