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#0706 平井信義『子どもを叱る前に読む本②


結構全保育者必読書予感的紹介

窓ガラスを蹴破ったお孫さんを叱らなかった著者(平井さん)のお孫さんが6年生の時に書いた作文↓

“おじいちゃんのところでは、何をやっても怒られないので、何が良いことか、何が悪いことかがわかりません。でも、おじいちゃんの困ったような様子をみていると、いけないことだと分かるし、うれしそうな様子をみるとよいことだと分かります。 おじいちゃんは自分の頭で考えて、自分の考えを持って行動する人だし、僕たちにもそういう人になって欲しいから、簡単に他人の行動を批判したり、制限したりしないのだと思います。そして僕はおじいちゃんのうれしそうな顔を見るのが大好きです。”



この著者のお孫さんの文章やばないすか?!

何がやばいかを3つの理由で!


*何やっても叱るな!とか叱るやつは悪だ!って話ではえりません。念のため、、、


①叱らないおじいちゃん


普通蹴られた窓ガラス割れたら『こらー!うぉらー!なにやっとんじゃー!』って叱りません?そこまでいかなくても『それはやめてよぉー』ってなるやん。
でもここでおじいちゃん(平井さん)は叱らない
叱る前に子どもの安全を気にかける。
できます?!!
はいやばい!

②人として対等である

お孫さんは言う。『おじいちゃんは簡単に他人の行動を非難したり制限しない』と。
これはおじいちゃんが大人に対してのみそうあるんじゃなく、子どもに対しても同じであったということが表れるエピソードかなと。
子どもだから『叱らなきゃ分からないだろう』、
子どもに『善悪を伝えるのは大人の役目だろう』
そうじゃなくて、何歳であっても人格を持ったひとりの人間であるという平井さんの子どもの権利意識(みたいな?)が伝わってくる。
はいやばい!

③ほんとうの自律とはこういうことか

善悪を区別し、それを人に依らず自分で判断して行動できることを自律とするならば、この小6のお孫さんはまさに
自律してるなぁーと思う。
で、善悪なんてのは時代とか文化とかその場その時の
相手との関係性によっても変わると思ってるので、
大人が決めつけた善悪つまりは大人の価値観を押し付けられて、それを自らの意思により従うのは果たしてほんとうの自律なんだろうか。否。

おじいちゃんが大好きだ!そんなおじいちゃんの喜ぶ顔が見たいんだ。おじいちゃんの悲しい顔は見たくないんだ。だから僕はこれをやる(やらない)んだ。
自ら決めて自らの規範に基づいて自ら行動する。
うん、これがほんとうの自律なのかなぁと思う。
はいやばい!

2023年のおすすめ本や!


それでは今日も遊びあふれる一日を✨

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