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店という試合に出続けろ

昔働いてた職場で死ぬ程体育会系だった会社があります。

忘年会などの飲み会は全員朝までな!的なノリは当たり前で、朝方に西麻布とか渋谷に連れ回されてヘロヘロになって帰った記憶があります。


自分にとっては暗黒時代だったその頃ですが、その当時の社長が口癖のように言っていた事が


「お店に立つっていう事はサッカーで言うとピッチに立ち続ける、という事なんだよ。実力ある奴は試合に出続ける事が出来るし、実力が無い奴は出番が無くなっていく」


という言葉で当時妙に納得してしまい、それだけは今も記憶に残り続けています。

ここで言う【実力がある】っていうのはお店目線でもお客様目線でもあり、
この人が居ると良いサービスが出来てお客様の満足度上がるよね
この人の淹れてくれるコーヒーは本当に美味しいよね
とか裏方でいうと手際が良くてオペレーションが上手く回るとか、その類ですが

この言葉の本質的な意味というのは

【ピッチに立ち続ける為に努力を続けろ】

という事だと捉えています。

時代錯誤かもしれませんが
この言葉の本質には自分も強く賛同出来るなと思っていて、
会社やお店という組織はインプット出来る場所、という側面よりは普段自分が日頃練習した事をアウトプット出来る場所という側面の方が強いのです(特に僕らのお店の場合は) 

ゼロから細かく教えてくれないと自分は出来ませんよ、というスタンスの方は残念ながら実力社会では勝ち残っていけません。じゃあロッカールーム綺麗に掃除しといてね、という話になるだけなので。

インプットというのは
ただ単に色んな店に行って「あれが美味しかったこれが良かった」と感想を述べる事ではなくて、
美味しいと思ったコーヒーショップの抽出理論を学ぶ為にワークショップに行く
とか
好きな味だったタルトを再現する為に、
レシピを調べて試作してみるとか
良いと思ったサービスの人の接客を真似してみるとか

単なる【カフェ巡り】で終わらずに一歩先のアクションを行なって、はじめて自分にとってのインプットになり、それを現場にアウトプットした時にようやく自分の身につくのかなと思います。


要するに社会人になっても勉強を続けられる奴が最終的に強いよね、という話です。


そんな気難しい事考えずに、
ただ単にボーっとコーヒーを飲みに行く時間が自分も尊くて好きなんですけどね(笑)

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