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コーヒー屋やってます。 YOUR DAILY COFFEE 都内の飲食店、コーヒー…

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コーヒー屋やってます。 YOUR DAILY COFFEE 都内の飲食店、コーヒースタンドを経て2017年に独立。現在世田谷の上町店(1号店カフェ)と新店舗の代沢ロースタリーを運営中。 お店の事、日々考えてる事を発信しています。

最近の記事

『また会いましょう』

しばらくの間noteの更新を辞める事にしました。 理由はすごくシンプルで「更新する必要が無くなったから」です。 もともと記事を書こうと思ったきっかけというのが、自分が20代の頃に吉祥寺でABカフェというカフェをやっていたエビサワさんという方が「カフェが出来るまで。」というブログをその当時やっていて、現在もある中目黒のお店を作るまでの過程を記事にしていた事でした。 20代の自分にはお店ができるまでのそのリアルタイムの進捗状況や内情を知れる事がとても新鮮で、夜な夜な記事が更新

    • 店という試合に出続けろ

      昔働いてた職場で死ぬ程体育会系だった会社があります。 忘年会などの飲み会は全員朝までな!的なノリは当たり前で、朝方に西麻布とか渋谷に連れ回されてヘロヘロになって帰った記憶があります。 自分にとっては暗黒時代だったその頃ですが、その当時の社長が口癖のように言っていた事が 「お店に立つっていう事はサッカーで言うとピッチに立ち続ける、という事なんだよ。実力ある奴は試合に出続ける事が出来るし、実力が無い奴は出番が無くなっていく」 という言葉で当時妙に納得してしまい、それだけは

      • 希少性を上げる事

        先日休みの日に行ったコーヒー屋さんでコーヒーも食事も本当に美味しくて感動しました。 これは近所にあったら相当な頻度で通っちゃうな、と思うわけです。 この時に感じた【コーヒーも軽食も美味しい】という希少性=価値であり、お店としても人としても僕達もそこを目指したいなと常日頃思っています。 極端な事を言うと 「寿司が一人前に握れるラーメン職人を目指そうよ」という話です。この時に大切なのは両方ちゃんと取り組むという事です。 二刀流って重宝されやすいんですよね。 メジャーリーグの

        • スタートToday

          「お店が思ったより暇で悩んでます」 「新しくスタートした事業が軌道に乗らない」 こんな人って世の中の飲食店でめちゃくちゃ多いんじゃないかなと思います。勿論今の自分もその1人で、でも一個訂正するとすれば考えてはいるけれど悩んでは無いです、おそらく。 誰しもなにか上手くいかない時には自分を責めてしまう習慣があると思います。 自分も例外無くその1人であり 詳しく言うと、軌道に乗らない原因を内的要因(自分)に全部求めてしまう時です。 「自分がここの物件にしたせいで上手くいってな

        『また会いましょう』

          コーヒー屋なんか辞めてやる

          『病んでるの?』 と言われそうなタイトルですが、決して今の心境の話ではありません。 20代半ばの頃、何をやってもあまり上手くいかなくて自分自身に期待出来なくなってしまった時期があります。 『将来店をやって会社を作る』と豪語してスタートした飲食の仕事ですが、始めてみたら体力的にもそれなりにキツイし、その当時働いていたお店もまだ全然軌道に乗っていなくて成功するイメージが沸かず「コーヒー屋やるのって本当に甘くないな」と感じていました。 上手くいっていない時って周りが羨ましく

          コーヒー屋なんか辞めてやる

          物件はどうやって見つけるの?

          【何でこんな場所でお店を始めたの?】 新しいお店をスタートして、お客様に最近良く聞かれる質問の一つです。 この質問は実は上町の店舗を始めた時も本当に良く聞かれました。 答えはとてもシンプルで、【そこに美味しいコーヒー屋が出来たら嬉しいから】です。 自分がその街に暮らす人だったら、という前提で、です。 メジャーな駅でもなければ、駅近の繁華街でもないけれど人が暮らしている風景がそこにあって、でもちょうど良いコーヒー屋が近くに無いなと思う場所。 【ここでやってみたい】 そ

          物件はどうやって見つけるの?

          お店を始める為にやっていた事

          【開業する為にどんな事から準備し始めましたか?】 こんな質問を今日聞かれる機会があったのですが、聞かれたその瞬間はうまく伝える事が出来なかったので改めて自分の考えていた事を整理してみました。 結論から話すと開業に必要な事はシンプルに3つです。 ✳︎お金 ✳︎ハード面(物件、内装、ロゴなど) ✳︎継続していく為の経験値 最初の二つは正直、時間をかけて準備すればそこまで重要視するべき項目じゃないのかな〜と思います。どうにかしよう、と考えたらどうにでもなるしちゃんとやれば誰で

          お店を始める為にやっていた事

          超ハイリスクのススメ

          新店舗準備もいよいよ来週から大詰めです。 日々お店を創って頂いているnub creativeworksのお二人にただただ感謝です。 ここに辿り着くまでに物件の契約があり、融資の面談があり、さらに初めてクラウドファンディングに挑戦したり、と色々な事があり本当に周りの方々のお陰でなんとか進める事が出来ています。 以前融資についても記事を書きましたが、その後面談があり、無事に公庫からの融資もすぐに決まりました。 (事業計画を元に計算した借り入れできる金額MAXまで借りました)

          超ハイリスクのススメ

          失望のどん底から救われた話。

          自分という人間はこんな事も出来ないのか、、仕事を辞めて自分に対して失望しきっていた25歳くらいの頃。 ちょうど世間ではシングルオリジンのスペシャルティーコーヒーが話題になり始めてBRUTUSなどの雑誌で【サードウェーブ系コーヒーショップ特集】なるものが組まれていた。 そこに載っていた気になるコーヒーショップを駆け足で巡って、なんとなくフィーリングで気に入ったお店に速達で履歴書を送った。 「コーヒーのある風景に戻りたい」 当時勤めていた会社を退職した直後の自分の中の闇にある

          失望のどん底から救われた話。

          那須までSHOZOさんに会いに行った話。

          お店を始めるまでにここに行った方が良いですよ。ともし20代の方にオススメ出来るお店があるとしたら、自分の場合は二つオススメしたいお店があります。 1つは飲食、特にコーヒー業界に携わる人ならば誰もが憧れるお店、黒磯と那須のSHOZO CAFEです。(今では東京にも2店舗ありますが、圧倒的に黒磯と那須のお店をオススメします) 2つ目は、島根県は安来市にある CAFE ROSSO。こちらは世界のバリスタチャンピオンシップで準優勝されている門脇さんのお店。 どちらもオススメした

          那須までSHOZOさんに会いに行った話。

          鍵渡し→融資の面談

          先日物件の鍵渡しが終わって明日融資の面談があります。 この面談の為にも様々な書類準備が必要なのですが、四年ぶりにやってみると「こんなに面倒だったっけ?」と改めて思います。 事業計画のドラフトについては、今年の2月に1度借りようとしていた物件があって(その時は三軒茶屋でした)その時に八割くらい準備出来ていたので、あとはそれを編集するくらいの作業でした。しかしその他の必要書類も結構あって、不動産契約と合わせるとなかなか手間だなと思います。 融資に関しては、独立前よりも有利なの

          鍵渡し→融資の面談

          僕がコーヒー屋を始めた理由②

          僕がコーヒー屋を始めた理由。 約1年半ぶりの記事ですが、 なぜお店をやり始めて、そしてこれから続けていくのか。その事についてもう少し深掘りします。 飲食業を本気でやりたい。 そう思った事には前回記した事と別に理由があります。 大学3年の時に、就職活動を始めていよいよ将来どうしていくか本格的に考える時期になりました。 将来お店を持ちたいけれど、自分がやりたいようなお店で採用活動をしているところが無い。その当時アルバイトしていたスターバックスの新卒採用最終選考で落選し、 ある

          僕がコーヒー屋を始めた理由②