全ての命や心は繰り返し受け継がれ、永遠に続いていく

ネットを見てたら『身体的に死ぬときが一度目の死であり、その人のことを覚えている人が全ていなくなるのが、二度目の死である。』という考えに出会いました。

しかし、心理学的に考えると、二度目の死は来ませんし、そもそも人は死にません。身体が失われた後も『生き』続けます。

人は、出会った人、知り合った人と、心や気持ちの一部を交換しながら生きています。

例えば、自分にとって大事な人の好きなものは、自分も好きになったり、その人が大切にしているものは、自分にとっても大切になったりしますよね。

あるいは、人生の途中で大きな困難に出会い、どうすべきか迷ったときに『自分があこがれていた人ならどうするか?』を思い出して決断したり、ときには、あこがれていた人の言葉や行動とそっくりのことを無意識に行って、後から『あ、あの人と同じだ…』と気付いたりもしますよね。

(自分の心の中に取り入れたくなかったものを無意識的に取り入れてしまい、苦しむこともあります…)

このように人は、出会った人や知り合った人の心の一部を、意識的にあるいは無意識的に取り入れて自分の心の一部にしますので、心の中を調べてみますと、ずっと大昔から、いろいろな人の心の一部となったり交換されたりしながら受け継がれてきた心の一部や気持ちが見つかります。

つまり、人は、たとえその身体が失われ、その人のことを覚えている人がいなくなったとしても、その人の心や気持ちの一部は、いろいろな人の心の中で受け継がれ、永遠に生き続けるのです。

(たとえ人類が滅んでも、いつの日か、どこかの宇宙人が人類の痕跡を見つけて、人類の心の中を想像したならば、その宇宙人の心のなかに、私やこれを読んでいる人の心や気持ちの一部だったもの、全ての生きていた人の心の一部だったものが復活すると思います。)

よく、『芸術家の命は永遠。作品を鑑賞してくれる人の心の中に生き続けることができるから』と言われますが、上記の理由により、このことは、芸術家に限らず、全ての人に当てはまります。

(芸術家の場合は、それが、はっきりわかるということでしょう。)

もちろん、これを読んでらっしゃるあなたの命や心も永遠です。

繰り返し受け継がれ、永遠に続いていきます。



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