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「人と繋がることが怖い私」から「心と心の本気の出会いができる私」へ~きっかけ食堂 代表 原田奈実さん~

今回は京都で、東日本大震災で被災された方たちの想いを全国に届けている「きっかけ食堂」を経営している原田奈美さんにお話しを伺いました。


■プロフィール

出身地:京都府綴喜郡
活動地域:現在は東京中心に京都、名古屋へも足を運んでいる。
経歴:2014年5月に京都にきっかけ食堂をオープンし、立命館大学を卒業後、東京へ就職。2018年4月から東京にもきっかけ食堂をオープンし、現在は東京の会社に勤務しながら、毎月11日の日に「きっかけ食堂」を運営している。
座右の銘:七転び八起き

「人と関わることが怖い」
高校生活を通して、先輩や同級生との人間関係に悩んでいた原田さん。
そんな時、東北ツアー企画で、思いかけず震災で被災した現地の方からの
温かいおもてなしを受け、「まさか、役に立てない高校生の私たちを、こんなに心から向き合って大切に思ってくださるなんて!」と衝撃を受け、
在り方が変わる大きなきっかけをもらいます。「この人たちの想いを全国に届けたい」そんな想いで「きっかけ食堂」を3年前京都にてオープンします。その想いが広がり、NHKや日経新聞にも活動が取り上げられ、
今年の2月には復興庁から表彰されるなど社会的にも高い評価を受けておられます。

「絆」を感じられない高校生活

記者:「東北に関わりたい人を創りたいという想いになったのはなぜですか?

原田:きっかけは高校2年の時にあった
東北ツアーで、ある大切な人との出会い」です。
私は高校1年生の時、ダンス部の先輩や同級生など周りからの目が気になり、すごく人間関係を築くのが怖くなって学校行くことも気まずくなったことがあったんです。そんな状況に「もう嫌だ!」ってなって学校も行かなくなって、みんなの輪から離れてしまったんです。
そんな自分が本当に嫌で、どこかで変わりたい、どうにかしなきゃって思いながら何もできない、そんな高校1年間を過ごしていたんです。
そんな時に募集があったのが東北のツアー企画だったんです。
被災地である東北へ高校生3人がボランティアに行く企画だったのですが、
その時思ったのは東北の24時間テレビ等で「」ってめっちゃ押し出されていたんですよね。
」って正直感じられなくて、行ったこともないし、
でもみんないいなって思いながら募金活動しているし、募金も集まっているし、そういう絆ってあるのかなってすごく気になって応募しました。


「若者に今、期待していること」

記者:そうだったんですね。自分の中でもすごく大きなチェレンジだったんですね!その東北のツアー企画を通じてどんな気づきがありましたか?

原田:最初、来た時思ったのは私が来る場所じゃなかった!っていう後悔嫌悪感がありました。
その中で、1日目の夜に在宅避難者の方のお家にお邪魔させていただいて
その人の家に泊まらせていただいたんです。
在宅避難者の方が「本当によく来てくれたね!」って美味しい東北のご飯を用意して待っててくれいました。
その中で、私は何もできない高校3人がきて何もしてないのに嫌じゃないかなって思って「私たちが来て嫌じゃなかったんですか?」って聞いたんです。
そうしたら「そう思わなくてもいいよ!」って言ってくださって、
最初はたくさん人が来て混乱していたけど、すごく助けられました。
その時来て助けてくれた人が阪神淡路大震災の時に活動してくれた学生の方とか、現状を目の当たりにした学生とかがいち早く助けに来てくれて
こういう人になってほしいんだよって言ってくださったのです。
だから「今の若い人たちに期待しているんだよ!」って感謝してくださって
その時「この人たちの期待に応える人になりたい!」って思ったんです。
こんなに期待してるよって言ってくださる方もいて「その人たちの期待に応えられるような人間になりたい!」って思ったことが「東北に関わりたい人を創りたい」という想いになった大きなきっかけです!

記者:素晴らしい心の変化ですね!その心の変化が今のきっかけ食堂を始めた大きなきっかけだったんですね!ありがとうございます!

言葉だけの交わし合いではなく「心と心の疎通」

記者:これからAIの時代に突入していき、「雇用の問題」「人間のアイデンティティの問題」とメディアやニュース等で取り上げられていますが、
原田さん自身にとってこれから人間に必要になってくるものとは何だと感じていますか?

原田:そうですね。それであれば、「心動かされる」みたいなところはAIにとって代わらないんじゃないかなって思います。
ただ言葉の交わし合いじゃなく、色んなものを一緒に見たり、
一緒に時を過ごしたり、その中で出てくる会話の中で心を動かされる
心が動くっていうところはAIにはつくれないことなんかじゃないかなって思うんです。
そういう感動の瞬間というところがAIには取って代わらないもの、
これからの人間に必要なものだと思います。

記者:確かにただ言葉を記憶して発信するのであればAIにもできますが、
人の心の意図をくみ取って会話できるのは人間の強みだと思います!


「すべてが自分ごとになる心と心が通い合う時代へ」


記者:では、これからどんな美しい時代を創っていきたいですか?

原田:そうですね。
自分の周りの人を大事できる社会にできたらいいなって思っています。
今の私が「この人のために何かしたい」とか、「この人を大事に思っている」想いが、
私自身幸せにしてもらっているし、私も周りを幸せにできるように頑張ることができます!
そういうのがいくつもできれば社会って全体的に幸せになると思うんです。
まず身近な人を幸せにする、そして周りの人も幸せにできる社会を作っていきたいと思っています!

記者:身近な人からでも「自分ごとのように大切に思える」ことってすごく大事ですよね!素晴らしい夢をありがとうございます!
では、最後に1つ1つのご縁を大切にされている原田さんにとって
出会い」とは何ですか?

原田:そうですね。
偶然みたいな出会いとか、何気なく踏みだした一歩が今の自分に必ずつながっているなって日々感じています。
「行こう!」ってちょっと思った行動でもいいですし、お花を配ってちょっと出会ったその人から受けた言葉が今の自分を作っていると思うので、
出会いは1つ1つを大事にして、その日の今出会ったことで私は未来は絶対に変わっていくと思います!
偶然だけど、1つ1つの出会いが未来を創っていくと思います!

記者:「1つ1つの出会いをどう感じて行動するのか?
これからの未来社会にとっても大事なキーワードになると感じました!
本日はご貴重なお話をどうもありがとうございました!


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「きっかけ食堂」の詳細情報はこちら

●HP: https://peraichi.com/landing_pages/view/kikkakesyokudosaiyo
●Facebook: https://ja-jp.facebook.com/kikkake.syokudo/
●きっかけ食堂CM:  https://www.youtube.com/watch?v=227LtBoDmVo

■編集後紀

記者を担当した、野田と中川です。
インタビューを通して、目の前の人としっかり向き合い、
1つ1つの出会いを心から大切にされている原田さんの芯の強い在り方に
私たちもすごく感動しました!

ただ人と人が出会うのではなく、「心と心が出会っていく」
未来社会に向けて「これからの出会い方」を改めて考えるいい機会になりました!
原田さん今回は素敵なお話をしていただきありがとうございました!
原田さん含め「きっかけ食堂」の更なる発展とご活躍を心から応援しています!

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この記事はリライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36




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