【2019.4.23更新】地方国立大学院生は、奨学金返還免除の可能性がかなり高いという事実!

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<改変>H30年度(2019年3月修了者)博士後期課程の学生に限り,返還免除の割合が30→45%に増加してます!

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本文は以下からです.

こんにちは.けんゆー(twitter)です.
工学部を含む理系の大学生は、大学院に進学をする人が多くいます。

平成28年12月に発表された文科省の学校基本調査によると、大学のうち、全理学部および工学部の大学院進学率はそれぞれ“42.5%”と“37.0%”です。
(平成28年12月に発表された文科省の学校基本調査より、“http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2016/12/22/1375035_1.pdf”)

国立大学においては、そのパーセントはもっと大きくなります。
例えば“東京大学”や“京都大学”といった名の知れた大学では、院進学率は80%以上とかなり跳ね上がります。

また、私が卒業した山口大学などの地方国立大学はというと、おおよそ50%以上の学生が院に進学をしています。

どの大学でも大学院進学がかなり普通にされているのが現状です。理由は色々とあるのですが、今回は奨学金の事をメインでお伝えしたいので、また後日ということにしましょう!

さてさて、タイトルの奨学金免除についてなのですが、
実は、地方大学ならではの良いことがあります。

それは奨学金の免除の確率が、東京大学などの偏差値の高い大学に比べて、何倍も高いということです!!

私は山口大学の大学院の2年間、毎月88000円の第一種奨学金(無利子)を借りていましたが、実際に今年の6月に全額免除(211.2万円)を勝ち取りました。

修士課程修了後にいただいた認定書(上図)

今回は、なぜ私が211万の奨学金免除を受け取れたのか、について詳しく説明したいとおもいます。これから地方国立大学の大学院に進学する学部生や、進路に迷っている高校生の方などに参考になれば幸いです。

さて、そもそも奨学金の免除制度があることを知ってましたか?

これは、大学院の学生を対象とした制度なのですが、在学中の2年間で特に優れた業績をあげる事が出来たら、2年間借りていた奨学金が全額もしくは半額免除になるというものです。(特に優れた業績なんて、地方国立大学においては、実際そんなにたいしたことはないのでビビらないで!)

大学院生を対象にしたものですが、研究活動をしながら毎月88000円のお金をいただけるってやる気が満ち溢れて来ますよね。
また、学部生で卒業を考えている学生さんも、院に進学したいと思いますよね。

ではでは、この特に優れた業績というものは何か?
気になるところだと思いますが、まずその前に、少しだけ認識しておいて欲しいことがあります。

奨学金免除の対象になるには、ある二つのシンプルな条件があります。

まず、一つ目として、博士前期課程(修士課程)である事です。
俗に言う大学院生ですね。

二つ目は、無利息の第一種奨学金(月50000円もしくは月88000円)を借りている事です。
有利息の第二種はダメですよ~!

この上に書いた二つの条件が、奨学金の免除対象者である条件となります。

また、大学院生なら無利息の第一種奨学金は絶対に借りるべきです。
だって、利息かからないですもん。
しかも返還不要になる可能性がかなり多いにあります。
大学院の奨学金に関しては、親の年収ではなく、自分の年収のみで審査されるので、院生であればだれでももらえる可能性があります。

学生のうちには「時間」がたくさんありますが、その「時間」を普通のアルバイトでお金稼ぎに使わないことです。「時間」の使い方に関しては、記事の本質から外れるので割愛しますが、無利息の奨学金を借りたほうが絶対にお得です。

では、免除になるにはどうしたら良いのか?
また、なんで偏差値が低い大学に在学している方が奨学金の免除を勝ち取りやすいかというと、

それは、

各大学の第一種奨学金受給者のなかで、上位約30%の良い成績を残せばいいからです。この上位30%の学生は全額もしくは半額免除は確定です。全額免除になるには、全体の10%の学生です。

日本全体の大学院生の上位30%ではありませんよ。

各大学の大学院生の上位30%です。

どうですか?
難しいように思いますか?
上から30%で半額免除は確定ですよ。
もしも東京大学や京都大学に在学していたら、それはし烈な争いになるかもしれません。
あなたの大学はどうですか?
ほとんど3人に1人なのでいけると思いませんか?

偏差値がずば抜けて高くない地方大学の学生が、偏差値の高い東京大学や京都大学の学生と争う事がないという事なので、十分奨学金の免除を勝ち取れると思います。

実際に平成28年度の大学院第一種奨学金を借りていた人数と免除に認定された人数はそれぞれ、22847人と6854人なので、割合でいうと約33%の学生が免除認定されていることが分かります。
(日本学生支援機構HPより、http://www.jasso.go.jp/shogakukin/taiyochu/gyouseki_menjo.html

では次に、みんなが気になる特に優れた業績とは何かを説明していきます。
これを知っているのと知らないのではかなり大きな差があると思います。
また、まだ学部生の方などは今後の目標設定も明確にできると思います。

まず奨学金免除の評価はルールがあります。
なんでもそうですよね。
そのルールのもとで、点数がつけられ、多くの点数を稼いだ学生は
特に優れた業績であるということになります。

奨学金免除のためのルールですが、加点される項目がいくつか(7~10つほど)あります。それを各大学院内において点数がつけられ、免除対象者が決定されます。
この各大学内で選考される基準は正確には若干異なりますが、おおよそどの大学でも同様な評価項目であり、客観的かつ総合的に判断する必要があるので加点制になっていると思います。

つまり、この項目の内容を把握しながら、大学院生として研究活動を行うと、奨学金免除を勝ち取れる可能性がぐっと高まります。

加点される項目の詳細を以下に示します。
(山口大学を例にしますが、どの大学でもほとんど同じです。)
加点される項目は、

①学位論文その他の研究論文
②大学院設置基準第16条に定める特定の課題について研究の成果
③大学院設置基準第16条の2に定める試験及び審査の結果
④著作、データベースその他の著作物
⑤発明
⑥学業成績
⑦研究又は教育に係る補助業務の実績
⑧音楽、演劇、美術その他の発表会における成績 
⑨スポーツの協議会における成績
⑩ボランティア活動その他の社会貢献活動の実績

以上に示したものが、ルールであり、それを満たすもの中で1点~3点、などの評価点数がついていくと思います。
奨学金免除を勝ち取るためには、2年間の修士課程において、計画的にこの評価項目に掲げた内容を実施していくこととなります。

私の例ですが、平成28年度業績優秀者返還免除申請書と申告調書を実際につかって具体的に説明していきます。
実際に山口大学で全額免除に採用された書類です。
おそらく偏差値の高い大学院で学習されている方からの批判などは絶対に多いと思いますが、これが奨学金免除の現状です。
地方大学に在学中の学生は、免除計画のご参考にしてください。


上に示した①から⑩のうち、
全ての理系学生が狙える項目はずばり、①論文、⑥成績、⑦補助業務、⑩ボランティアの4つです。

また、④の著作⑤の発明に関してはもちろん不可能ではありませんが、奨学金免除を勝ち取るために計画すべき項目ではないと思っています。誰しも全員が2年間で達成できるとは思わないからです。効率的に奨学金免除を狙うなら、学会に参加したり、論文を書いた方が良いです!(ほとんど全員が努力したら可能だと思います。)

また、④著作(学術論文ではないです!!気をつけて!)は出版にお金がかかりますし、⑤発明に関しても、特許や実用新案を申請するにはそれなりのお金もかかります。

私の申請書をご覧になるとわかると思いますが、2年間で達成できたのは、①、⑥、⑦、⑩の4つでした。これで十分だと思います。

先ず①の学位論文その他の研究論文に関してです。
これは、2年間の研究成果をまとめた修士論文の内容と、学外の学会などに参加して報告した研究成果や学術論文などを指します。

すなわち、

修士論文

・学術論文
・学会発表
・表彰**

の4つが含まれます。

修士論文の内容に関しては、差がつきにくいと思うので、その他の研究発表の「学術論文、学会発表、表彰」に関して力を入れていくことになります。

「その他の研究論文」の具体的計画の指針としては、
修士の2年間で少なくても毎年、学会発表を2回(国内学会と国際学会)出場することを目標にします。これはポスター発表でも口頭発表でも構わないと思います。学会発表はなれると楽しいですよ。

しかし、注意が必要なのは、学会に申し込む時期を把握する事です。
おそらく、ほとんどの学会の申し込み期間は、学会が開催される半年前などに行われるケースが多いです。
修士1年の9月頃に開催される学会に関しては、3月か4月に申し込みがある場合が多いと思います。

よって、修士1年の研究論文に関しては、学部4年生の卒論(2月)の内容をうまくリメイクした形とすれば、申し込みに間に合うのではないでしょうか。

また、指導教官や共同研究者等の協力がかなり必要になると思うので、発表したい内容の確認などは忘れず、お力添えをいただいて下さい。

学術論文に関しては、日本語もしくは英語で書いた学術論文が対象になると思います。査読は有りでも無しでも書けますが、有りの方が断然有利であると思います。

目標は、修士課程で最低でも一つ仕上げる事です。

僕は、修士2年の6月から機械学会に査読有りの学術論文を書き始めて、結局申請書を提出する翌2月10日時点には、間に合いませんでした。学術論文に掲載されるには、その研究内容のレベルが伴っていなければいけないため、審査があります。不明瞭な箇所などを中心に査読者からの質問や指摘があるので、そのすり合わせを行うため、予想よりもかなり時間がかかってしまいます。

なので計画としては、せめて修士1年で得た結果をまとめ、修士2年に上がる前(修士1年の2月くらい)に一度全体を書いていた方が良いです。1年あれば掲載までに十分だと思います。

また、学術論文誌には難易度があって、掲載されやすいものとされにくいものがありますが、奨学金免除の功績作りに関しては、掲載できればどこでもよいです。

ただ、英語論文だとさらに加点が入ると思います。

どの学術誌に投稿するかは、直接、指導教官と相談をして決めると良いと思います。

偏差値の高くない地方大学の奨学金免除に関しては、おそらく査読有りの学術論文があるだけでかなり有利だと思います。なので、ぜひ力を入れておく事が大事です。


僕は、国際学会に2回出場したのですが、そこで提出したプロシーディングを査読有りの論文として出しました。そういうやり方も知っておくとかなり有利に申請書をかけると思います。

プロシーディングとは、学会参加の際に提出する論文です。僕が書いたものは、6ページくらいのものですが査読がありました。しかし、学術論文ほど厳密な査読ではないため、チャチャっとだせる感じです(笑)

そーいうのも、免除申請書には、査読有り論文としてかけるという事を知ることがかなり有利だと思います。

⑥の授業科目の成績と、⑦研究又は教育に係る補助業務の実績に関しては、ぶっちゃけると、ほかの人と差がつきません。

成績は言うまでもなく、⑦はティーチングアシスタント(TA)が主です。
学生はほぼ全員TAをやることになると思います。

ただ、注意点としては、TAとして実際に働いていたという証明書を準備する必要があります。
僕の場合は、シラバスページの印刷と、自分の名前が記載されているWEBページやメール履歴などを証明書としました。必要であれば、自分で証明書をwordで作成し、担当の先生にお願いして印鑑などをもらうのが確実だと思います。

書類準備にバタバタしないためにも、その都度集めておきましょう。
そういった面でいうと、この記事を事前に読んでいる人とそうではない人とでは、⑦に関してはかなりの差があると思います。

⑩ボランティア活動その他の社会貢献活動の実績については、かけるものはなんでもとことん書くことが大事です。

学内・学外とりあえずなんでも良いので自分が二年間で行ってきたことを絞り出し、なんでも書いてください。
2年間もあれば、何か一つはあるはずです。
被災地のお手伝いでも良いかもしれません。

ただ、証明書が必要になるのでそれだけは控えておくようにしましょう。
(絶対にというわけではないですが、僕はそう思っています。)

私も、山口大学で毎年開催される発表会(他学科が参加するもの)に参加しているなど(①などには書けない)のそういったことももれなく書いていました。

そういった発表会がうちにはないよ!という学生は、作ってしまえばいいと思います。
ポスター発表形式で行うならすごく簡単にできると思います。
証明書に関しても、そのポスターの内容をA4用紙版にするだけで完成です。

あとは、それっぽい、発表会の名前を付けるだけですよね。
例えば、○○大学学術交流発表会2017とかですか(笑)
ようは、やるかやらないかですね。

修士課程の2年間の間に以上の計画を実行すると、
地方の大学ではおそらく奨学金の免除が受けられると思います!

最後に少しだけアドバイス。

奨学金免除などの情報は基本的に自分で探さないとありません。
学校側は、一人一人にいちいち教えてくれないので、学内掲示板やwebなどを活用し、情報収集を絶対やることが必要です。

また、奨学金免除の際に最も重要なのは、研究テーマではありません。
指導教官と研究室の雰囲気です。

学会への参加、論文投稿などは、絶対に指導教官の協力が必要不可欠です。
独りよがりで研究を行う事は絶対に奨学金の免除なんて無理です。

研究室選びの際には、面白そうなテーマを見るのではなく、指導教官を見ることが大事です。

指導教官をどのように見るかですが、
人間的な相性を、時間をかけて知るのは難しいと思います。
しかし、一発でわかる方法が分かります。

それは、
その研究室の学生が書いた論文が毎年出ているのか?
論文の著者が複数人いる場合、先頭の名前(ファースト)が学生であるか?
(実はファーストではないと免除対象の評価にならなかったりするケースがあるみたいです。)
学生と研究についての打ち合わせ(ミーティング)をコンスタントに行っているか?
(まだ研究室に配属になっていない学生は、研究室に配属されている先輩を捕まえてきいてください!)

論文に関しての情報は、Google Scholarという研究文献を探すwebページで名前を確認するとすぐにわかります。

私の研究室の指導教官は、毎週欠かさず、研究に関しての打ち合わせの時間を作ってくださり、研究成果がでるようなご指導をしていただきました。
そういった要因も奨学金免除に深くかかわっていると思います。
また、嫌な顔一つ私には見せずに、推薦所見を作成していただきました。
本当にありがたいことです。

最後に地方の大学では、奨学金免除の可能性がとても大きいです。
みなさんも211.2万を狙って、ぜひ研究計画を上手く立ててみてください!

2018年9月9日現在、この記事を執筆して多くの反響をいただきました。それを踏まえて、フィードバック続報を書きました。

良ければこちらも読んでみて下さい。



【以下は奨学金関連の追記です】

さらに博士後期課程に進んで第一種奨学金の一部返還免除もいただきましたので良かったら参考にしてみてください

山口大学工学部限定ですが独自の常盤工業会奨学金に関する記事も書きましたので参考にしてみてください

【博士に進まれるor博士課程のあなたへオススメ】



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