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出来事から論点を探す

先日受講した研修で「問題」と「課題」の違いについて、とても納得できる内容だったので共有します。

「問題」とは「当たり前の状態に至っていない状態」を指すので、「解決」することが必要だそうです。

一方で「課題」とは「当たり前以上の状態に至らせる状態」とのこと。

つまり、掲げた目標をクリアすることや計画を上回る数値を叩き出すといった状態で、「達成」することがミッションとなるのだそうです。

「問題=解決」
「課題=達成」

…どうでしょうか?
私は単純なので「なるほど‼」と唸ってしまいました。

さて、普段はプレイングマネージャーという響きは良いけれど、要約すると「社畜」な私ですが、日々、この「問題」と「課題」に直面しています。

「問題」というのは、比較的「解決」するためのアンサーを見つけやすいモノです。

ですが、その「アンサー=解答」が本当に正しいのかを測る必要があります。

そこで登場するのが「KPI(重要業績評価指標)」です。

ちゃんと解決したと言えるのか、数値で評価するのです。

この考え方は「課題」についても言えるのですが、この「KPI」を定める際に必要なのが「論点」です。

例えば「離職率が高い」という社内の問題があるとします。

これに対して「なぜ離職率が高いのか?」を考える必要があると思うのですが、それが「論点」です。

「論点」を考えるうえで大事なことは「全部出す」ことです。

抜けや漏れがない状態になるまで考え抜かないと、間違った「KPI」を設定してしまう可能性があります。

「離職率が高い」に対して「給与を上げれば良い」というアンサーだけを出して行動してしまうと、実は「業務の進め方が属人化しており煩雑である」という側面を見落として、離職率がより高まってしまうことがあります。

…まあ、給与が高ければ良いと考える人が集まりそうですが、それでは理念経営や企業文化の醸成が難しくなる気もします。

あっちを取れば、こっちが立たず…となってしまうのです。

また、「論点」とは、言い換えれば「仮説」です。

「なぜ、その仮説が成立するのか?」を詰めていくことが、「論点」の信ぴょう性と確度を向上させます。

常に起こっている出来事に対して、「論点」や「仮説」を立てるクセを持つことが、管理職のみならず、ビジネスには必要だと私は考えています。


ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の投稿は以上です。

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