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セールって結局どうなの?

コロナ禍ということもあり、友人のお店によく言っているのが、とにかく消化率を意識すること。

ここで言う消化率は購入した商品をどれくらい販売したかの比率を表したもので、受注生産ではないし、店の中の商品が空っぽの店舗なんて想像できないので、常に100%を目指すことはできないので、とにかく消化率を高くすることを意識している。

他の店との比較ができないので、良し悪しはあまり判断できないが、友人の店は消化率が良いほうだと思っており、過去のシーズンごとの消化率をみると65%~75%あたりを推移していたので、消化率の目標を80%と設定した。

​消化率80%を目指すには

消化率を上げていくには、まずは売れるものしか仕入れないことが重要になる。在庫管理の進め方については別途投稿するが、過去の販売状況などから各アイテムの販売状況や仕入れから販売までの期間を管理することで、できるだけ消化率を上げれるアイテムを仕入れることを意識した。

消化率80%で計算しても、在庫として残ってしまうアイテムが20%もあり、めちゃくちゃ儲かる仕組みにはすることができない、つくづくアパレルの経営は難しいと痛感する。

セールを実施する意味

正直、私自身はファッションに興味がなく、普段着ている服もファストファッションが多く、またほとんどの服をセールで購入している。消費者の立場でいるときは、何も考えなく、セールで服を買っていたが、経営に携わるようになり、消化率を考えると、ただ在庫として置いておくアイテムが存在するなら、金額を下げてでも、粗利がゼロでも販売した方が、次につながるのでセールが存在するんだと思うようになってきた。

一方で、本当にその仕組みは正しいのか疑問を持つようになってきた。消費者としては嬉しいセールだが、店側からすると在庫をはいているだけの状態。言い換えるとプロパーの消化率が悪い状態になる。そうなると店の利益が確保できず、利益を大きくするには店舗を増やすなど、規模を大きくしていくしか方法がない。でも年々人口も減っていっているし、1人あたりに着る服の数なんて大きく変わらないし、このままこのような仕組みのままでいいのか、考えはまとまっていないけど、なんか違う気がする…

プロパーの消化率を上げて、セールは実施しない

友人の店では、ほとんどの服をプロパーで販売している。なんやかんやでこれが一番経営的には良いと思っている。またこのコロナ禍において仕入を増やすことがリスクであったため、2021年はとにかく仕入れを少な目に設定して残っている在庫をプロパーで消化していくことをとにかく意識した。

その効果もあって、コロナ禍でも大きく利益を落とすことなく運営を続けられている。その辺は流行りはあるが、賞味期限のないアパレルの利点だと考える。最近、コロナの陽性者も減ってきたのも読み通りで、秋冬から仕入れを増やしてきたので、この秋から売り上げ金額が伸びていくことを期待している。

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