見出し画像

私なりの仕事を続けていくこと。

先日、一番下の後輩が
来年始めに退職する旨を聞きました。

今年2年目のスタッフ。
これは、当院にとっては異例の話でした。

私は、長く仕事を続けて来れたので、
そのことについて書きたいと思います。

1、私の仕事と職場


私は地元の歯科医院に勤務する
歯科衛生士です。
衛生士歴は、今年で18年目。
その間に、2回の産休育休を取得。
その為、2年近くは仕事を休んでいました。

名古屋市という土地柄、
歯科医院は
コンビニ数に匹敵
するくらいあります。

ですが、私を含めて、
うちの医院に勤務する衛生士は、
歯科衛生士の国家資格取得後、就職し、
そこから一度も勤務先を変えてない
スタッフばかり
なのです。

今まで、退職したスタッフは何人かいますが、
どのスタッフも10年選手且つ、
結婚出産や、それに伴う引っ越しが
必要になり、退職せざるを得ない状況でした。
そういった人生の節目が無ければ、
今も勤務を続けていたのかもしれません。

2、職場を変えない理由


いくつかあります。
職場の環境が、まずは第一でしょうか。
ボスやスタッフ、業務内容、通勤時間。
そして、長くいるので
もう、他の職場は少し怖いですね。

ボスが、なるべく結婚出産を経ても
仕事を続けて欲しいと打診してくれていたのも
私にとっては大きかった
です。

結婚しても、仕事を続けられる様に、
さりげなく旦那を誘導しろ、
住む場所もなるべく職場から離れるな!
という刷り込みが私には成功しました笑


そして、スタッフを育成するのに、
初期投資をしてくれて、
それは今も継続しています。
とてもとてもありがたいことです。

産休育休があって行けていなかった勉強会に
今度参加させてもらえることになったのですが、
全ての費用が医院持ち。
こんな職場は、探してもないと思います。

そして、私は不器用で要領が悪いのですが、
そんな私を見捨てずにいてくれる。
私の中では、本当にそれが嬉しい。

なので、やはり続けていられるうちは、
今の職場で働きたいのです。

3、離職に繋がる人生の転換期

歯科衛生士という職種は、
国家資格で就職率もほぼ100%ですが、
人生の転換期でもある、
結婚や出産というステージで
離職する人が多いです。

1番の難関は、出産でしょうか。



私の場合は、先輩が、
既に育休を取ったことで、
ロールモデルがあり、
私も同じ様に産休育休を取得出来ました。
医院によっては、認められていないところも。

4、子供を抱えながらの仕事について

当院は担当制。
患者さんに担当の歯科衛生士が付き、
その衛生士が歯科検診を行います。
産休育休中は、他の衛生士に患者さんをお願いして、
復帰したら、またその患者さんを担当する。
それだけでも大変で、やり甲斐はあるのですが、
担当制故の問題があります。

突発的な休みを取る事が
難しいということ。

私の悩みはそこでした。
子供が生まれたことで、自分自身以外の
体調管理が必須になる。
子供は、突然体調が悪くなる生き物。
どれだけ、気に掛けていても、
発熱したりする事は、何回もありました。

先輩が、どうしても体調の悪い子供の
預け先が見つからない時に、
スタッフが先輩の担当する患者さんに連絡を入れ、
予約のキャンセルをお願いして、
てんやわんやするところを何度も見てきました。

それを、自分も経験するのか…と思うと、
心が重くなりました。

私の場合は、
ボスの思惑通り、実家のすぐ近くに住んだので、
私の母や妹、生前は父、
或いは夫がフォローをしてくれて、
突然休みを取るということはほぼ無く、
仕事をしてこれました。

これは、私が仕事を続けられた要因として、
とても大きいこと
だと思います。

出産前にしつこいぐらいの根回しもしました。
私の実家家族は、私が独身時から、
仕事に穴を開けないように気を配っていたのを
見てきたので、とても協力的でした。
そんな周りに感謝していますし、
ボスの策略が凄いとも思いました。

ただ、大企業で働く夫とは、何度も衝突しました。

そんなに休めない理由は何なの?
休みづらいのなら辞めたら?

大企業に勤めるお前に何が分かるのか?
(その言葉は呑み込んだ)


結婚時にも出産前にも育休中にも、
私の仕事は、私がいないと成り立たない。
なので、子供に何かあった時には協力して欲しいと
何度も何度も説明してきましたが、
なかなか分かってもらえず、
ストレスが酷かったです。

最近になってようやく、
夫は折れたくれたようです。

ただ、メリハリは付けるようにしていました。
子供の体調不良時以外は、
ほぼワンオペ育児ではありますが、
自分自身で家事育児を行える環境にすること。

仕事終わりの時間を、他のスタッフよりも
早めにさせて貰ったり、保育園の選定なども
私が行いました。

子供の体調不良という緊急時以外は、
特に自分の実家家族を頼らないようにする。
夫以外の家族を頼らないと家庭が回らない、
という状況を作りたくないと思っていました。

そういった理想はあるものの、
子供達が今よりも小さいうちは大変な事も多く、
夫に、もう少し早く帰宅出来ないかと
打診した事もありますが、それも衝突。

仕事帰りに病院へ行き、
普段よりも遅く帰宅してからの
帰宅後のルーティーンをこなすのが特に。

四苦八苦しながら、試行錯誤しながら、
自分なりに乗り越えて来れたと思います。

最後の育休を終えて復職し、4年近くが経過しました。
下の子も年中組になり、体調不調もほぼ無いです。
子供達も、割と丈夫なのも良かった
のだと思います。

5、様々な価値観

私の場合は、

職場の雰囲気、やり甲斐、待遇、
自分の家族などのサポート

などがあったので、20年近く仕事を続けて
いられるのではと思います。

冒頭の若いスタッフは、今までにいないタイプ。
5年以上ぶりの新人でしたが、
仕事以外のこと
(挨拶や一般的なゴミ出しの
仕方に至るまで、あらゆること)
も出来ない。
そして、それに気付いていない様子。


何か、指導することがあって話していても、
面と向かい合っていても、返事が無くて、
数十分後にすみませんでした、と言ってくるタイプ。

色々なモヤモヤについて書いた
ブログがありました。

https://kewpie-0510.hatenablog.com/entry/2020/10/01/101320

新人は今時の若者の特徴だから、
きゅぴは気を付けて子育てしろよ!とボスから
アドバイスを貰ったりもしていました。

私は、上手く環境や時代が合って、
長く仕事を続けてこられました。

新人にはどんな事情があるかは知らないですが、
うちの職場で、もう少し頑張ろう!とは
思えなくなったのかもしれないですね。
今度こそ合うところに行けるといいね、
とは思います。

こういう子もいるのだなーと思いましたし、
もう少し、その子に合った指導も
あったのかもしれません。
ただ、価値観や常識の違いみたいなものを
かなり感じてしまったのも事実で、
退職の話を聞いた時点で、
人手不足になって大変になるなーくらいにしか
思えなかった自分に
ちょっと引きました。
多分、色々な面で合わなくて、
他のスタッフも同じ様に思っているかも

仕事は、毎日のことで拘束時間も長いから、
なるべく楽しくやりたい。
そして、患者さんやスタッフからも、
きゅぴがいてくれて良かったと思える様な
人間や衛生士になりたいものです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?