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映画『劇場版ハイキュー‼︎ ゴミ捨て場の決戦』が公開。鑑賞前に『ハイキュー‼︎』の魅力を予習しよう!

はじめまして、学生広報スタッフの嶋岡聖奈(外国語学部 英米語学科1年)です!

2024年4月に新設される国際日本学科では、語学を中心に日本の文化(伝統文化から現代のポップカルチャーまで)を幅広く学修しますが、現代日本のポップカルチャーの代表的なものとして、漫画・アニメを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

実際、関西外大で学んでいる外国人留学生も、日本のマンガ・アニメが大好きという学生が少なくありません。


そんな日本を代表する文化でもある漫画・アニメですが、この記事では、青春バレー漫画の金字塔である『ハイキュー‼︎』を紹介します。

作品自体はすでに完結していますが、この度『劇場版ハイキュー‼︎ ゴミ捨て場の決戦』が制作され、そして2024年2月16日、ついに公開しました!!

興味はあるけれどまだ手は出せていないあなたも、この記事を事前に読んでより劇場版を楽しみましょう!


学生プロフィール

あらためまして、学生広報スタッフの嶋岡です!

私は中学2年生の時に『ハイキュー‼︎』に出会い、彼らに憧れて高校時代は本気で部活動に取り組み、最終的には悲願の全国大会出場まで叶えることができました(私はバレーボール部ではなく、競技かるた部でしたが)。

かけがえのない思い出のきっかけとなったこの作品には、感謝しかありません。

『劇場版ハイキュー‼︎ ゴミ捨て場の決戦』公開!

2024年2月16日、『劇場版ハイキュー‼︎ ゴミ捨て場の決戦』が公開されました。

この記事では、そんな最新の劇場版の見どころをお伝えするとともに、「ハイキュー‼︎」のあらすじや魅力などについてもアプローチできればと思います!

『ハイキュー‼︎ 』のあらすじ

小学生の時に、春高バレーのテレビ中継で見た“小さな巨人”に憧れ、烏野(からすの)高校バレー部に入部した日向翔陽。

驚異的な身体能力を持ちながらもバレーの技術がほとんど無い彼は、相棒である天才セッター・影山飛雄や烏野高校バレー部の仲間と共に練習を重ね、全日本バレーボール高等学校選手権大会、通称「春の高校バレー」出場をめざします。


数々の強豪校を倒し、悲願の春高出場を掴んだ彼らによる全国大会3回戦、因縁の音駒(ねこま)高校との『ゴミ捨て場の決戦』が今作では描かれます。

『ゴミ捨て場の決戦』でフォーカスをあてられる高校のおさらい!

①烏野高校

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

この物語の主人公である、日向翔陽が所属している高校です。

かつては全国出場もした強豪校でしたが、ここ数年は県大会でも名を残すことができず、「落ちた強豪、飛べない烏」と揶揄されてしまうこともありました。

もっとも、彼らの努力が実を結んだ今、そんなことを言う人はもういませんが!!笑


烏野高校のプレースタイルは、超攻撃重視

日向と影山による超速攻や、全員で攻撃に入るシンクロ攻撃など、失敗も恐れず、攻めて攻めて攻めまくる彼らのプレーは、観ている人を魅了するようなダイナミックさがあります。

また、烏の名にふさわしく、貪欲に新たな技を吸収する様子が今作までにもたくさん描かれています。

②音駒高校

©古舘春一/集英社

烏野高校の因縁のライバルである音駒高校。
こちらもかつては全国出場校であった古豪です。


そのプレースタイルは烏野とは正反対で、守備特化型。「繋げ」という横断幕に恥じないレシーブ力の高さで相手を苦しめます。

目立った武器は無い代わりに、穴の無いプレーが持ち味です。
セッター・孤爪研磨を中心にまとまりのあるパフォーマンスに注目です!

『ゴミ捨て場の決戦』とは?

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

今作で何度も登場する、「ネコ対カラス ゴミ捨て場の決戦」という言葉。これは、烏野高校と音駒高校の試合を意味します。

それぞれの高校名に「ネコ」「カラス」の名が入っていることから、「ゴミ捨て場でゴミを漁っているもの同士の戦い」ということなんですね。


その始まりは烏野の前監督である烏養一繋監督と、音駒高校の現監督である猫又育史監督の学生時代まで遡ります。

現役時代から因縁のあった2人が、今度は自分たちが育てた選手を介して対決する、「ゴミ捨て場の決戦」とは、そんなアツい一戦なのです。

映画を見る前に押さえたい! キャラクター同士の関係性

物語において欠かせないのが、キャラクター同士の関係性ですよね!

『ハイキュー!!』はキャラクターがとても多く、つながりのあるキャラを上げればキリが無いので、今回は特にチームは違うけれど関係性の深いキャラを厳選してご紹介します。


何の予習無しに見ても楽しめること間違いなしの今作ですが、これを押さえればもっと感動するはずです!

①日向翔陽 & 孤爪研磨

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

今回の映画において、最も多く描かれるのがこの2人! 主人公・日向と音駒の頭脳こと、研磨です。


2人が出会ったのはコミック第3巻収録25話、「遭遇」。烏野高校と音駒高校の練習試合直前のことです。

お互いに迷子になっている2人が遭遇するこのシーン。こここそが今回の映画の原点といっても全く過言ではありません。


研磨の持っているバレーシューズに気づいた日向が「バレー好き?」と尋ねたのに対し、研磨が「別に…」と答えたことから、試合後に日向が「次は絶対必死にさせて、『別に』以外のこと言わせるからな!!」と宣言します。

自分たちのプレーで研磨を本気にさせたい、日向がそう決意する瞬間ですね。

©古舘春一/集英社

今作に至るまでの話の節々でも、日向は、

「真っ直ぐ」「単細胞」「バレー馬鹿」

といった描写があるのに対して、

研磨は、

「冷静沈着」「面倒くさがり」

といった描かれ方をしています。


つまり、2人の性格は正反対なんですね。

公式サイトでも研磨の性格について、

孤爪研磨は、インドア派でスポーツマンとは思えないほど細く、体力もないが、生来の負けず嫌いな性格と頭脳を生かして試合を組み立てる音駒のゲームメイカー。キャプテンの黒尾には「音駒の“背骨”で“脳”で“心臓”」と評価されるほど、チームには欠かせない存在。GWに行われた烏野での合宿に向かう際に迷子になり、ロードワーク中の日向と出会う。バレーボールに対する思い入れは特段無く、黒尾に勧められる形で始めた。

出典 : ©2024「ハイキュー‼」製作委員会 ©古舘春一/集英社

と表現しています。


そんな彼らの関係は、ひとえに「ライバル」と表すには少し複雑。

日向にとって研磨は越えるべき相手の1人で、研磨にとって日向は攻略対象で、そして何より、2人はライバルであり大切な友だちなのです。

②月島蛍 & 黒尾鉄朗

▲『ダ・ヴィンチ』(角川書店)2024年3月号。月島蛍と黒尾鉄朗の二人が表紙に登場

『ハイキュー‼︎』を特集した雑誌の表紙を飾るほど人気なのがこの2人、月島蛍と黒尾鉄朗です。

2人の関係は一言でいえば、「師弟関係」。

黒尾は、同じミドルブロッカーというポジションというだけでなく、月島のどこかバレーに対して冷めた姿勢を見て、彼を最初の練習試合からずっと気にかけていました。


元来面倒見のよい黒尾ですが、月島に技術面でもアドバイスをしていたのは他ならぬ音駒高校の監督のため。

幼い頃の黒尾がバレーにハマるきっかけを作ってくれた監督を、どうにかして監督念願のゴミ捨て場の決戦の舞台に立たせてあげたい。

そんな思いから、彼はライバル校の部員だろうと関係なくアドバイスを贈るんですね。


そして、黒尾自身、月島がバレーにハマる一因となります。
それが描かれているのが、コミック第10巻、第89話の「理由」。

かつて兄に憧れを抱きすぎたせいで、試合に出られていなかった兄に「エースである」と嘘をつかせてしまったという罪悪感から、月島は自身に期待しないように、そしてバレーに夢中になる意義について小難しく考えるようになっていました。

そんな月島に黒尾はアプローチをかけ続け、自主練習に誘い出し、結果的に「バレーに夢中になる理由なんて、もっと単純でいいのだ」と気づかせるきっかけをつくるのです。

それが、黒尾のライバルである梟谷学園高校の絶対エース・木兎光太郎が放ったこの言葉。

「将来がどうだとか、次の試合で勝てるかどうかとか、一先ずどうでもいい。目の前の奴ブッ潰すことと、自分の力が120%発揮された時の快感が全て。

――もしもその瞬間が来たら、

©古舘春一/集英社

黒尾が自主練習に誘わなければ出会うことのなかったこの言葉は、その後の話でも度々、月島の中でくり返されます。

技術面においても、それ以外においても、月島蛍の道標の一つとなる黒尾鉄朗は、まさしく月島の師匠と呼ぶにふさわしい存在です。

『ハイキュー‼︎』の魅力とは?

ここからは劇場版だけでなく、『ハイキュー‼︎』という作品について私が思う魅力を3つ紹介していきます!

もう既に『ハイキュー‼︎』が大好きなあなた、そしてこれから大好きになる予定のあなたの思う、『ハイキュー‼︎』の魅力はどんなところですか?

①圧倒的臨場感!(全員が主人公!?)

『ハイキュー‼︎』はバレー漫画なので、作品の大半が試合のシーンです。

その臨場感や試合中のプレーヤーたちの思考、作中に出てくるプレーのリアリティはなんと、現役のプロ選手お墨付き!

©古舘春一/集英社

例えば、このワンシーン。この1枚だけ見てもすごく迫力ありますよね。
『ハイキュー‼︎』は、実際にまるまる1試合見ているような気分になるのが特徴です。

同じ話を何度見ても、その度に手に汗握りますし、結果がわかっているのに毎回感動が止まりません。必死にボールを追う姿も、仲間と声を掛け合う姿も、彼らの思考も、どうにも「ただの二次元」には見えないのです。

私は、それは『ハイキュー‼︎』のキャラクター一人ひとりの個性がしっかりと確立しているからではないかと思います。


主人公と仲間とその他大勢、ではないのも『ハイキュー‼︎』の大きな特徴です。烏野高校の相手校にも日常があって、今まで積み重ねてきた毎日があって、信頼関係がある。

名前も長所短所もキャラクター全員にあって、全員にしっかりと個性がある、全員が主人公なのが私が『ハイキュー‼︎』が大好きな理由です!

②見ていると元気になれる

『ハイキュー‼︎』の登場人物は、バレー馬鹿ばかり。
しかしながら、ただただバレーを楽しんで、その才能を遺憾なく発揮している、いわゆる「チートキャラ」は1人もいないのです。

主人公の日向も、飛び抜けたジャンプ力や瞬発力は持ちつつも、最初の頃はボールに合わせてスパイクを打つのも一苦労でした。
「影山がいるからコートに立てている」と言われるほどです。


「天才セッター」と呼び声が高い影山も、何も練習せずにその技術を手に入れたわけではありません。人一倍丁寧な練習を毎日積み重ねてこその能力ですし、さらに彼は人間関係でひどくつまずいたこともありました。

何より、日向の1番の武器だった圧倒的なスピードですらも、対応されて敗北につながったこともありました。主人公の必殺技ですら、必勝の武器ではないのです。

だからこそ、第一話〜最終話に至るまで、彼らは挑戦をやめなかったし、成長し続けたんですね。


さらに、『ハイキュー‼︎』には心に刺さる名言もたくさん!
ここで、私が1番好きな名言をご紹介します!

©古舘春一/集英社


ところで平凡な俺よ、下を向いている暇はあるのか」。 

失敗してすごく凹んでいる時に見ると、

  • 前を向くきっかけになる

  • 怖がらずにもう一回挑戦しようと思える

  • 私の心を軽くしてくれる

そんな言葉です。      

『ハイキュー‼︎』のキャラクターたちの熱意と、壁にぶつかっても猪突猛進に努力し続けるその姿勢と、そして数々の名言はきっと、あなたが明日からまた頑張ろうと思える原動力になるはずです。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS


壁にぶつかった時はぜひ、『ハイキュー‼︎』を処方してみて下さい!

③「勝者がいない」というリアリティ

『ハイキュー‼︎』には本当にたくさんのキャラクターが出てきますが、そのほとんど全員が「敗者」です。

主人公も数多く敗北を経験しますし、主人公に勝ったチームも、インターハイ優勝校も、絶対エースも、『ハイキュー‼︎』に出てくるキャラクターは全員どこかのタイミングで負けているんですね。


私たちの実生活に照らしてみると、どうでしょうか。

自分の得意なことでも、世界で誰よりも得意な訳ではないことがほとんどですよね。得意なことだったのに誰かに負ける。それはプライドを傷つけて少しずつ自信を失う原因になり得ます。

けれど、勝者がいないリアリティは決して残酷なものではありません。
先ほども述べたように、日向の必殺技でも敵わないことはある。それでも彼らは一切諦めることなく、さらに自分の武器を磨いたり、増やしたりして戦い続けました。


現状が自分の限界ではない――。
そのリアリティがあるおかげで、「どうせ二次元の話だから」と思うのではなく、もっと努力してみようとやる気につながるわけですね。

ハイキュー‼︎の見放題配信サイト

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

漫画だけでなく、アニメ版の『ハイキュー‼︎』もおすすめです!

以下の配信サイトでは見放題の様なので、是非一度ご覧ください!

  • Amazon Prime Video

  • Abemaプレミアム

  • dアニメストア

  • Disney+

  • DMM TV

  • FOD

  • Hulu

  • Netflix

  • U-NEXT

  • アニメタイムズ

さいごに

私にとって『ハイキュー‼︎』は、青春の1ページで、何かに挑戦する時のお守りにもなっている、とっても大切な作品です。

今回の記事に、すでに『ハイキュー‼︎』を知っている方が共感してくだされば嬉しいですし、これを機に興味を持ってくださる方がもしいらしたら、本当に幸せです。

高校生の熱量と青春全部をぎゅっと詰め込んだ今回の『劇場版ハイキュー‼︎ ゴミ捨て場の決戦』。みんなで一緒に彼らを応援して盛り上がりましょう!!!


そして、国際日本学科ではアニメや漫画も研究対象となり、その魅力や現状、文化的な意義などについて英語で世界に向かって発信する学びを一つの軸としています。

興味のある方は、大学の公式サイトやオープンキャンパスなどで詳細を調べてみてください!

【国際日本学科・特設サイト】

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