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好きな音楽の話をする日「PINK」

寒くてなんもやる気が起きん。

好きな音楽の話をする日にするか……

キタニタツヤ『PINK』


いいよね……

めちゃくちゃお洒落だ。桜のピンクの話をしているけど、歌詞と曲調はおどろおどろしいのが良い。ぜんぜん儚くない。でも別に暗くはないんだよな。2番のAメロが1番のに素直に乗るんじゃないのもかっけぇぜ……


言わずもがな、梶井基次郎が下敷きとしているのだけれど。


ところで、こういう時に思うのは、どのぐらいの範囲の人に元ネタが伝わる想定で書くんだろうね。

ちなみに私が梶井の『桜の樹の下には』を知ったのは小学生の頃。


ちびまる子ちゃんの音読暗唱教室、という本に冒頭が載っていた。かっけぇな……と思った。この本、いわゆる「声に出して読みたい」的な、有名な文章の抜粋が解説と共に載っていて、ところどころちびまる子ちゃんの四コマ漫画がついているというもの。これだけでかなりの「元ネタ」級をコンプできるのでおすすめできます。お子さまにぜひ。

でも、ここで触れてなかったらどこで出会ってたのかわからないや。たぶん、他にこれを元ネタにした何かに出会ってから、なにこれ?と調べて見つかるんじゃないかな。その方式だと1回目に当たったやつを犠牲にしてしまうのでちょっぴりもったいない気がする。

世の中にはキタニタツヤのPINKで桜の樹の下にはを知る人もいるのかもしれない……でもそれやっぱ惜しくない? 一聴(一読の聴く版ってなんて言うんだろう)して即、ははーんそゆことね?って頷きたいじゃないすか。

うーん、そう思うと、これまでこりゃいいな……と思って見たり聴いたりしていたものが実はなにかのオマージュや翻案なんだけど、それに気づかずにいる可能性も全然あるんだよな……全知全能になりたーい!


今日はここまで。ありがとうございました。

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