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【我が子に伝えてきたこと 40】投資の世界から退場しないためにやるべきこと

前回の記事で、最も大切なことは投資の世界から退場しないことだと書きました。今回は退場を避けるためにやっておくべきことについて記載します。

生活防衛資金を確保する

生活防衛資金とは、病気やケガ、車の修理代、失業などの経済的な緊急事態に備えるために手元に置いておく資金のことです。いつでも取り出せるように、通常は普通預金口座や現金で保有することになるでしょう。確保すべき金額は諸説ありますが、生活費の3~6ヵ月分と言われています。

投資を始めるのは、まず生活防衛資金を確保してから。当たり前ですね!
以下、生活防衛資金以外に投資可能な現預金が有る場合と、無い場合とに分けて記載します。

現預金がない場合

基本は収入の範囲内での積立投資となります。月の収入から生活費を差し引いた分を、積立投資に回しましょう。最初は月1万円でも2万円でも構いません。無理のない範囲で月額を定めます。それを20で割った金額を一日当たりの投資額とします。

毎日積立とは言っても、証券会社の営業日しか購入することができないからです。証券会社の年間営業日数はホームページに記載されています。たいてい240日程度なので、月平均は20日です。

当面使う予定のない現預金がある場合

使う予定のない現預金がある場合は、それも投資に回しましょう。

日本国内でのインフレが始まれば、現金の価値は下がる一方です。インフレがまだ先だとしても、日本以外の国ではずっと前からインフレが進行しています。それにともなって円高に向かっているのであれば、気にする必要はありません。ところが今は円高どころか、円安に向かっています。諸外国がインフレなのに円安ということは、国際的な円の価値は2倍速で低下しているということを意味します。

なので日本円しか持っていない状態は非常に危険。外貨も適度に持つべきです。
S&P500や全世界株式インデックスなど、日本以外の国に投資する投資信託で構いません。

では、余剰な現預金は、どれくらいの時間をかけて投資に回せばよいでしょうか?

仮に1000万円の現預金があるとしたら、私なら以下のようにします。
まずは前提条件を決めます。今の状況ならこんな感じでしょうか。

前提
●近い将来大きな暴落が発生する
●マイナス5%ルールが年に2回発動される(3年間で6回)
●株価は3年以内に回復する
●回復後は再び上昇局面に入る

この前提のもと、ノーストレスで資産の増大を図るなら、以下の組み合わせが良いと思います。
●S&P500または全世界株式インデックスに連動する投資信託に、毎日少しずつ積み立てる(現預金を投資信託に移行する)
●マイナス5%ルールの条件に合致したら一括投資する


余剰資金は1000万円ですから、配分は以下のようにします。

●マイナス5%ルールの発動時に50万円ずつ一括投入する
50万円×6回=300万円
●残りの700万円を3年かけて少しずつ積み立てる
積み立ては証券会社の営業日しかできません。年間240日とすると、1日あたりの投資金額は以下のようになります。
700万円 ÷(240日×3年)= 9,720円

あとは積み立てる銘柄を決め、証券会社のホームページ上で設定すればおしまいです。そこから先は投資していることを忘れて気絶していれば、資産は勝手に増えていくことでしょう。簡単ですね!

投資の世界から退場しないためにやるべきこと

何度も言いますが、一度投資を始めたなら、投資の世界から決して退場してはなりません!
どんなに厳しい状況が続いたとしても、退場せずに残った人だけが最終的に成功します。

プロではない私たちが、退場しないために行うべきことは以下の3つ。

ポイント
● 自分にとって最もストレスのかからない投資手法を選択する
● 今後の株式市場の見通しをたて、それに基づいた資金配分をする
● 一度決めたルールを淡々と実行して、投資していることを忘れる

この3つを実行したら、あとは本業に集中しましょう!
収入がアップしても生活レベルを変えないことが大切。アップした分はすべて投資に回すのです。


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