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裸足のチカラ


こんにちは!裸足のキチこと中川吉右衛門です。

今日は、裸足について、その絶大な効果と効能。
そして、我々人間が持つ能力を取り戻すことが、いかに重要かつイージーか!?をお伝えします。

●足の裏の重要性を忘れた現代人

中学2年の時です。
理科の先生に菅野先生という先生がいました。
ある授業の時、菅野先生が僕ら生徒に対して、

「みなさんに質問です。あなたの身体の中で一番大切なところってどこですか?」

と聞いてきました。

多くの生徒は、心臓や脳、肺、肝臓などなど。
主に内臓のことを口々に答えていました。

僕といえば、御察しの通りクソガキだったので、ふざけ半分ガチ半分「キン○マ!」と言っていました。

もちろん、全部正解ですし、不正解などない問い掛けなので、ここでは”自分の意見を言う”と言うのが正解ですよね。

一通り生徒の意見を聴き終わった先生は、なるほどねぇと頷きながら、すると、

「私はねぇ。足の裏です。現代人は足の裏の重要性がわかってないですねぇ。」

ええええええええ!!!?!?!?!?
あ・あ・足の裏!?!?

とんでもない方向からの答えに、僕は猛烈に衝撃を受けました。
あれから30年以上経った今でも忘れることはありません。
その後、なぜ?足の裏なのか。
の理由を説く菅野先生の話に、大いに納得したのは言うまでもありません。

さて、話は現代に戻り、最近。
僕は身近な人たちに「裸足のススメ」を伝えています。

●裸足のススメ

先日、行われた古民家萬五郎でのお醤油絞り。
ガキンチョもたくさん参加して、とても賑やかで楽しいものでした。

観察するのが好きな僕は、そこいいるガキンチョ達をよく観ていました。
気になったのが、み~んな、暖かそうな靴下をきちんと履いている事。
萬五郎管理人真奈美のガキンチョ達も履いています。

でも、真奈美のガキンチョ達をもっと小さな時から見ている僕の記憶では、靴下を履かせるようになった時。
2人とも、初めはとても嫌がっていたし、今でも、家に帰ってくると、だいたい靴下を脱ぐんです。

そりゃそうですよね。
本来、人間は裸足なわけだし、裸足の方が気持ちがいいはずなんです。
それはごく自然なことなんですよね。

それがいつの間にか、”靴下を履かない方が気持ちが悪い”と思うようになるのは、まさにこの幼少の時期に植えつけられた習慣と、”履かなければならない”と言う思い込みを刷り込まれたんだな、と考えました。

そしてそれは「靴を履く」と言う、現代人が社会生活を送るにあたり、避けることのできない行為とセットになっているから起こる事だとも。

「裸足は健康にいい」

と、聞いたことがあったり、なんとなく理解していたりする人は多いんじゃないかと思います。

逆に、冷えの原因になるから、足の末端を裸足にして冷やすなんてとんでもない!と思う人もいるかもしれませんね。

しかし現代人は、靴を履くと言う当たり前の行為と、それとセットになって行われる靴下を履く常識によって、本来、我々人間が持っている感覚や能力を著しく失わせているだけではなく、それによって、体を壊している!

としたら、どう思いますか?

なので今日は、なんとなく良さそうだからとか、そう言うぼんやりした話ではなく、裸足でいることの利点を明確にし、理解できるように、

裸足のメリット・靴のデメリット

を、お話ししたいと思います。

なんとなくわかっているのと、明確に理解しているのでは、結果に大きな差が出ると思います。

そして、”裸足になる”と言う、誰でもすぐにできる事、お金もかけずにできる事、ただやれば良いだけの事で、どのぐらい人間本来の能力を取り戻し、磨くことができるか。

子供はなぜ靴下を履きたがらないのか。
菅野先生はなぜ?足の裏と言ったのか。

これを読めば、理屈的にもよく分かると思いますので、興味ある方は、
先に読み進めてください。
長くなりますので。

まずは、裸足のメリットを3つお伝えします。

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●固有覚の発達

固有覚とは、あまり聞き馴染みのない言葉だと思います。
これは、目を瞑っても、身体の中の筋肉や関節の動きを感じ取れる深部感覚のことです。

これが発達し磨かれていくと何が良いかといえば、
頭で考えた事を正確に体で再現する事が出来るようになります。

例えば、逆立ちやバク転は誰でも頭で完成イメージを作れますが、多くの人は実際に行う事が出来ません。

理由は固有覚が未熟のために、イメージを再現できないからです。
固有覚が発達していれば、考えている通りに体現出来ます。

これはなんでもそうですよね。
スキーでも、スケボーでも、チャリンコでもそうです。
もっといえば、早く走る、高く跳ぶ、重い物をもちあげるなどなど。
あらゆる運動に共通して言える事です。

つまり、固有覚が発達している人=運動神経がいい人

と言う事です。

トップアスリートの人達は、この固有覚が猛烈に発達しているか、先天的に鋭いと言えます。

なので、僕のような一般ピープルが運動能力を高めていこうと思えば、この固有覚を鍛えていかなければならないって事になります。

そのためには、できるだけこの固有覚を刺激して感覚を取り戻し、発達させていきたいわけですが、
最も簡単で、最も自然に、最も効果を上げるのが、「裸足」になる事なんです。

なぜなら、人体で最も固有覚の受容器が密集しているのは足の裏だからです。

二足歩行の人間が、大地と接触する唯一の場所が足の裏です。
なのでそこに多くの受容器が存在するのはなんら不思議な事ではありません。

足裏からはたくさんの情報が身体全体にフィードバックされるようになっており、
それが中枢神経とやりとりする事で固有覚は発達し、磨かれていくのです。

足の裏と中枢神経の繋がり


これも人類の歴史を考えてみれば納得できます。

唯一接触している大地。その膨大で細やかな情報をしっかり受け取り、それに合わせ自在に身体を動かせることは、命を守ることに直結していたわけです。
なので、子供は裸足が好きなんです。
自分の命を守るために、こうした感覚をいち早く発達させる必要があるからです。これは本能だとも言えます。

そうじゃなければ、いつまでも身体が出来上がらず、極端な話、いつまでも自ら自由に動くことができないわけです。
いち早く、身体を自分の意思で自在に動かす為に、足裏の情報をどんどんフィードバックして、身体を整えていくわけです。

しかし、靴を履く事が当たり前になった現代人は、
足裏が完全にカバーされているため、固有覚が一向に発達しません。

それがよく分かる例が、目を瞑っての片脚立ちです。
みなさん。目を瞑って30秒。片脚立ちができますか?

ほとんどの人ができないと思います。

目を開けていれば簡単なのに、目を瞑った途端にできなくなる。
原因は明白で、足や身体の固有覚が死んでしまって、目による情報、つまり視覚に頼りすぎているからです。

僕としては、目を閉じて片脚立ちできるのはヒトとして当たり前のことです。
それが出来ないと言うのは、かなり身体感覚がおかしくなっていると言うことです。

それを取り戻すための第一歩が、裸足になることです。
裸足になれば、固有覚が目覚め始め、磨かれ始めていきます。

しかし、ただ裸足でいるだけではあまり固有覚に刺激がいきません。
足の指が柔らかいアーチを描き地面をキャッチしていることが重要です。

どう言うことかと言うと、現代人の足の指は上に反り気味になっていることが多いのです。

それは靴を履いているからです。ほとんどの靴はつま先が反り上がっているものが多く、その形に固定されてしまうからです。
その結果、足の指が反り気味になります。
伸展したまま固定されているので、足指の筋肉が弱体化します。

手の力を抜いて、テーブルに置いてみてください。
普通は、指が弧を描いて、指先がテーブルに触れている状態になりますよね。
手の指はよく動かすので、自然とこの状態になりますが、足の指はどうでしょうか?
手の指のように、地面や床に柔らかい弧を描いてキャッチしているでしょうか。
現代人はそれすらもおぼつかないという状態になっています。

足の指を使わないので、それを動かす筋肉は眠っしまい、硬直し、神経も血液も流れなくなっていくわけです。
これが、末端冷え性の正体です。
この足指の弱体化と2つ目のメリットの話が同時に起こることになります。

●土踏まずの形成


2つ目は、土踏まずの形成です。

人間は二足歩行を始めて、踵を活用するようになりましたが、
その手助けをしているのが、土踏まずです。

土踏まずは足裏のアーチを作り、直立状態で全体重を支える事に猛烈に役立っています。
しかし、現代人はこの構造が消えかかっています。

それが、「扁平足」です。

偏平足のまま歩くと一歩一歩の衝撃で体にダメージが蓄積され、
足底筋膜炎、シンスプリント、外反母趾、膝痛などに繋がります。
このような事が起こってしまう直接的な原因は、足指の筋肉の弱体化です。土踏まずを引き上げるのは足指の筋肉で、もっと言えば、小指と薬指の筋肉です。
ここが正常に機能していれば、アーチは形成されるようになっています。

しかし、先にも言った通り、靴を履くと足指が伸展された状態で固定されてしまい、その結果として足指の筋肉が衰えて、偏平足になっていくのです。

スクワットをするときに足指が地面から浮いている人は、
その傾向がもろに出ているわけです。
そのような状態を元に戻すには、裸足でいることが最も手っ取り早いです。
裸足でいると、足指を自由に、そして、よく使うことになるので、
歩くたびに、動くたびに足指が鍛えられます。

力士を見てください。
あれだけ食べて身体を大きくし、太らせていながら、土踏まずはしっかりと形成され、しかも身体能力は高い。怪我もしづらい。
その大きな理由としては、裸足で行われるだからと言えると思います。

これは、相撲だけじゃないですね。

日本の武道と呼ばれるものは、健康に良いと言われますが、そのほとんどすべてが裸足です。
運動神経と運動能力の塊である、体操もそうですよね。
おそらく、裸足じゃなければあそこまで身体のパフォーマンスは出せないと僕は思っています。

自分のためにも、子供の体と教育のためにも、裸足でいる機会を増やし、大切にしたいものです。

●アース


アースという言葉は、家電などでご存知かと思います。
機械から電気を大地に流すことによって、破損や故障を防ぐものです。
これにより、漏電の事故や、有害な電磁波の発生を抑えています。

これは人間にも全く同じことが言えます。

我々の体は日頃の生活の中で体内静電気が溜まって行き、
それが害となって体調不良を引き起こす事があるからです。
原因不明の不定愁訴などもこういう事で起こっている場合が少なくありません。
特に現代人は、電気機器や電磁波に囲まれて生きていると言っても過言ではありません。
昔に比べ、はるかに電気が溜まりやすい環境に生きているわけです。
そりゃ、体内電気も溜まりますよね。

溜まった電気は抜く必要があり、体もアースしなければいけません。
その最も簡単で効果が高いのが、裸足になる事です。
正確には裸足で大地に立つ事で、体内電気を抜く事が出来ます。

信じられないかもしれませんが、たったこれだけで体が劇的に回復してしまう人もいます。
体内電気を抜くというのは一種のデトックスなので、それ位のパワーがあるのです。
そもそも昔の人間は地球と常に足裏で繋がっていて、
電気を絶え間なく循環させていたと言われています。

僕の田んぼに入る人は、これを猛烈に感じることができます。
田んぼに裸足で入り、農仕事に精を出す。
身体はそれなりに疲れますが、なんて心地がいい疲れなんだろう!
と、めちゃくちゃスッキリして帰ります。
入る前と後では、目の大きさも輝きも変わります。
そのぐらい身体と精神が反応するのです。

とにかく、裸足になって大地に立つ。
大地と繋がることで、大きな地球の循環の中に在る自分の存在を感じられるようになっていきます。
地球本来の流れを自分の中に流れていくのを感じることができるようになります。

●現代生活と裸足


上記に書いたことが裸足のメリットでしたが、靴や靴下のデメリットはその裏返しです。
固有覚の衰え、偏平足、体内電気の溜め込みなどが起こり、
健康も運動能力も弱っていく事は間違いありません。
更に言うと、靴は外反母趾、ハンマートゥ、水虫なども引き起こします。

こうして見てみると、もうずっと裸足で居たい!
と思ってしまいますが、実際には、ずっと裸足でいることはできません。
外に出るならやっぱり靴を履かなければなりませんし、靴を履かないのは現実的ではありません。

そこで、僕が考える裸足の実践法も書いておきます。

まず、外に出るときに靴を履くのはやむなし!とします。
では、その靴を選びましょう。ということです。

靴は爪先が余り上を向いていないものを選びます。
運動靴を含め、ほとんどの靴は爪先部が反り上がっていますが、
これだと足指が伸びて全く屈曲出来ない状態になってしまいます。
なので、なるべく爪先が曲がっていない平らな靴を選びます。
ビブラムのファイブフィンガーなんか、最高ですね!

そして、家にいる時は裸足になります。靴下も履きません。
冬場はきつい人もいると思いますが、足指が機能してくると、
血液の循環が良くなって裸足でも平気でいられるようになります。
これが我々の持つ本来の能力ですので、そこを目指すのがいいと思います。

あとは、トレーニングや運動をするときです。
これは超重要です。必ず裸足でやりましょう。
どうせやるなら、やったことに対し最大化しようと思いませんか?
だとしたら、トレーニングにしても、運動にしても、裸足でやったほうがいいに決まってます。
ぜひ、裸足でやってください。

最後はアースについてですが、これは、毎日でもいいし、1週間に一回でもいいのでやればいいですよね。
足の裏が汚れるのが嫌だというのもわかりますが、それがなんだというのか。
洗えばいいだけですし、吹けばいいだけなので、やりましょう。
それより、体内に溜まった電気や電磁波を抜くほうがよっぽど良いに決まってますので。
どうしても嫌だ!という人は、手でも良いです。
手を大地(土)につけること。
足ほどでもないですが、手もそれなりにアースされますし、
土を触る心地よさは、心身ともにストレスを猛烈に取り払ってくれます。

以上、裸足になることについて書いてきましたが、かなりのボリュームになってしまいました。
しかし、誰でも、簡単に、気軽に、お金もかけず、すぐにできることで、これほどのメリットを享受し、
かつ、我々人間のもともと持つ能力を取り戻し、磨くことができるのは、裸足になることなのです。

現代社会においては、相容れない部分が多々ありますが、
知ってしまったのであれば、、、、
やるほうがいいに決まってます。
ぜひ、実践してみてください。

Ciao!


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