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良い指導者/良くない指導者 それぞれの特徴

今週部屋の模様替えをしました。居間で仕事をしていたのですが、もう少し集中しやすい環境を作れないかなと思い一念発起。僕の模様替え癖を熟知している妻が何も言わずに承認してくれたことにただただ感謝。

家具をいろいろと動かして、うまく囲いのような場所を作れました。これで仕事がこれまで以上にはかどる、はず...。

さて、模様替えをすると、昔の資料とかファイルを手に取って、なんとなくパラパラ見返したりしますよね。昔は写真のアルバムめぐりにのめりこんで、気が付いたら、あら、こんな時間?!というパターンも多かったと思いますが、写真もデータで保存している昨今はそういうことも少なくなったのでしょうか?

サッカー関連の資料もどんどんオンライン化されていますが、さすがに20年以上ドイツで指導者として活動していると紙での資料や雑誌はまだまだたくさんあります。

そんななかに、《ドイツ国際コーチ会議》の振り返り資料があります。ドイツ国際コーチ会議というのは、ドイツサッカー協会(DFB)公認A級、プロコーチライセンス(S級相当)保持者のみが会員になれるBDFL(ドイツプロコーチ連盟)とBOB共催で毎年夏に3日間開催されるカンファレンス形式のイベント。

ドイツサッカー協会の専任指導者やブンデスリーガの指導者、育成指導者、スポーツディレクターといった人たちが壇上で講義をしたり、ディスカッションをしたり、グラウンドでトレーニング実践をしてくれるんですね。

ブンデスリーガの育成アカデミーだったり、各地方サッカー協会に所属していたら、それこそ日頃から様々なディスカッションをしたり、スポーツ学部を持つ大学と提携をしたり、いろんな情報を取り寄せて落とし込んだりといった作業が行われているのでしょうが、市井の地域クラブで指導者をしている僕のような立場においては、最先端の研究や理論、考え方に触れられるまたとない機会です。

2009年に僕はA級ライセンスを獲得しており、2010年からコロナ禍で中止となった2020年以外、毎年参加しています。毎回ものすごい刺激を受けて、自分の活動に取り入れてきましたが、改めて振り返ってみると、まだまだ消化しきっていない大事な話がたくさんあるわけです。

今回模様替えをしながら、10年からの振り返り資料を手に取ってみたところ、2012年の国際コーチ会議で当時FIFAテクニカルチームの主任だったアンディ・ロクスブルクがしてくれた講義が目に留まりました。

冒頭のツイッターにもアップした《良くない指導者に見られる特徴》というのは、サッカー指導者だけではなく、他のどんなスポーツ指導者にも当てはまることだし、教師も、教授も、幼稚園や保育園の先生も、それこそあらゆる職場で責任職に就く人すべてにとって、関係のあることですし、自分の立ち振る舞いを丁寧に振り返るべき内容ではと思います。

《良くない指導者》ではなく、《良い指導者に見られる特徴》は?となると思うので、ひっくり返してみました。

《当たり前のこと》と感じられる方もいるかもしれませんが、一つ一つの要素はあっても、多くを兼ね備えた人となるとそこまで多くはないのかもしれませんよね。

そして先天的に備わっている人もいるでしょうが、これらは日ごろからの取り組みで改善していくことができるものです。

日常的に健全な自己批判で問題意識を持ち、問題や課題がどこにあるかを分析し、それが問題や課題であると謙虚に認め、それを改善するためにどんな対処法があるかを明瞭に考慮し、勇敢に責任感を持って取り組んでいく。失敗を恐れず、ミスを怖がらず、そのプロセスを大切に受け止め、成長へ結び付けていく。

子どものころから、そうした取り組みができるといいですよね。

そして、そのためには自己肯定感と信頼できるサポートが非常に大切です。

勇敢なチャレンジをしたら、ミスをしてもいい。
同じミスをしないように、次のチャレンジを見つけていく。
へこたれることがあっても、時に熱く励まして、時に静かに諭して、
そうやって同伴してくれる大人や仲間がいたら、僕らはどこまでも成長できる。

少年団、スポーツクラブ、スクール、部活。

日本には様々な形でスポーツと携わることになると思いますが、どんな場所であれ、どんなカテゴリーであれ、どんなレベルであれ、人と人としてのリスペクトある関わり合いは絶対的なベースでなければならないわけです。

カタールワールドカップで日本代表が躍進し、ポジティブな影響が日本のいろんなところでみられているのではないかと思います。サッカーやりたいと思う子ども、大人が増えてきたのではないかなって。

だからこそ、彼らのサッカーへの思いをさらに深めることを大事にしていきたいものです。間違っても、彼らの思いをしぼませることのないように。

がっかりスイッチ、おしてませんか?


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