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欧州名門サッカークラブに学ぶ「成功サイクル」の作り方

こんにちは。Kid.iAです。

昨日は久々にスポーツ関連の投稿をしました。

今回は前回の投稿内容と関連して「サッカークラブが成長していくためにはどのような方法が考えられるのか?」という問いについて考えていければと思います。

その一つの参考として、数年前に講演を聴く機会があったサッカープレミアリーグの強豪である「Arsenal FC」のInternational Managerの話を取り上げつつ、今回は「欧州名門サッカークラブに学ぶ『成功サイクル』の作り方」というテーマで書いていければと思います。

成長のためには「好循環」を生み出す必要がありますがその成功サイクルの作り方、これはアーセナルに限らず多くのサッカークラブに通じる普遍的なものだと思います。

クラブは以下で説明する「3つのプロセス」をグルグル回していくことで成長の「好循環」を生み出します。

1. チームへの投資

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まず一つ目が「Invest in the team」です。

スタジアムなどのインフラも含めて、限られた予算でクラブの「どの部分に投資をするのか」を意思決定し実行しなければいけません。

他のクラブから今のクラブの戦術に足りない選手を補強するのも一つですし、外には資金をかけず育成費用も含めて自クラブの選手の給与へ平均的に配分するのも一つの手段といえます。

2. タイトルの獲得

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二つ目は「More on Field Success」です、

一つ目の投資が上手くいくことでチームが強化され、自国リーグやカップ戦の試合でも勝てるようになります。

スポーツビジネスの観点から言えば勝てないクラブでもいかにサポーターやファンに愛されるクラブになるか、そこから収入を増やしていくことができるかということも大事ではあるのですが、そうはいってもサッカーは勝つか負けるかの「勝負の世界」です。

強いチーム、勝つチームは色々な面で注目を浴びますし後述する次のサイクルにも好影響を与えます。

3. 収入の増加

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三つ目が「Increase Revenue」です。

試合に勝ち続けることで大会の賞金などが手に入り、収入を伸ばすことができます。

他にもクラブの注目が増すことでスポンサーに興味を持ってもらえますし、新規ファンも増えチケットやグッズ関連収入も増えます。

そして収入の増加がまた新たなチームへの投資を生み、好循環サイクルが回っていくということです。

まとめ

最後に、このサイクルの最大のポイントが「3つの内のどこから入ってもよい」という点です。

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例えば必ずしもタイトルの獲得(上記②)から入らないといけないということはないということです。

スポンサー獲得の営業を強化・工夫していくことで収入を増やすような③からのアプローチもあります。

他にも、資金に頼らず優秀な監督を招集することによるチーム力強化という方向性で、②からサイクルを回すということも試すことができます。

そして、この成功サイクルを意識しながら前回投稿で書いた以下4つの収入源のバランスをいかにとるかも大切です。

1. マッチデー収入
2. 放映権収入
3. コマーシャル収入
4. 移籍金・賞金収入

数年前の当時、アーセナルはハイバリーからエミレーツスタジアムへの変更によるMatchday Revenueの増加、ナイキ社との契約によるCommercial Revenueの増加など、収入を増やしチームを強化することで上手く成功サイクルを回していたと思います。

一方で、前回投稿でも書いた通り昨年アーセナルはCL出場を逃したことで強みだったMatchday Revenueにも明らかに悪影響を与えた結果などからは、ピッチ上での結果(サイクルの②)がその他の要素全てに影響を与えることも見てとれます。

クラブの価値を定義し、どの収入源にフォーカスして成功サイクルに沿った持続可能な成長をしていくのか、またそれを行う上でサポーターやファンが真に求めているものは何なのかも合わせて理解することがクラブの成長に必要不可欠なことだと言えるのではないでしょうか。

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今後の創作の活力になります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

(追記)他にも執筆したスポーツビジネス関連投稿を以下にまとめています。


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