金融機関の人間が思う日本人のマネーリテラシーについて

みなさん、こんにちは!最近の投稿は、人事系の話題に関するものが多かったですが、金融機関に勤めてい"た"人間として、当時営業現場で感じていたお客様のマネーリテラシーについて、ひいては多くの日本人に当てはまるのではないかと仮定し、語っていきたいと思います。

私は、生命保険会社の営業マネージャーとして勤務しておりましたので、中小企業の社長や地域の個人客を日々相手にしていました。当然、担当している地域によって特色はあると思いますが、私の担当エリアは個人事業主が多く、所得は日本の平均ぐらいの方が集まる地域でした。ですので、私の感覚が日本の平均と思って、書いていきます。

まず、マネーリテラシーというものについて、簡単に定義しておきましょう。AIに聞いたところ、以下の回答が返ってきました。「マネーリテラシーとは、お金に関する知識やスキル、そして適切なお金の管理能力を指します。具体的には、予算管理、節約、投資、借金の返済など、個人が自分のお金を効果的に管理し、将来の財務状況を改善するための能力を指します。マネーリテラシーが高い人は、自分のお金に対する理解が深く、賢い金銭管理ができる傾向があります。」

要は、お金に関する知識があり、管理スキルがある方とでも定義しておきましょうか。当然、人によって程度があるので、どこまでのレベル感を指すのかという問題もありますが、今回はそこが重要ではありません。なぜなら、そもそもお金に関する知識が皆無な方、もしくは知ろうとしない方が全体の約5割だったからです。私が会ってきたお客様、特に個人のお客様のうち、お金に関する知識がなかったり、興味がなかったりする人が半分くらいいました。

私には考えられません。だって、お金は何をするにも必要なもので、自分を楽にしようと思えばまずは「知ろう」とするはずです。しかし、話していると、生命保険に入っているけど、仕組みも内容もよく分からないし、興味もない。お金関係の話は難しく聞こえるので、聞きたくない。という人がとても多かったです。

これでは、マネーリテラシーもクソもありません。もうマネーに対して「負け」確定ですよね。SNSを見ていると、すごくたくさんの方が知識を持っていて、マネーリテラシーが日本は高いのかな、なんて勘違いしますが、そんなことはありません。もはや、考えているだけ成功者くらいまであります。一般の人にとっては、銀行口座に毎月貯金し続けることが、いまだにマネー問題に対する対策なのです。

NISAが始まったなんて、知ってはいるけど、私には関係ないという人たちばかりなんですよ。なので、既に取り組んでいる方々との差が広がる一方です。これでは、日本の貧富の差はどんどん広がっていきます。

ましてや、保険なんて意味もわからず入っているくせに、我々が訪問するタイミングで解約や減額を要請してきます。内容も理解していない、なぜこの金額が必要かも理解していないのに、出費を減らすことだけに意識がいきます。

これが一般の方のマネーリテラシーというものです。多くの生命保険会社勤務の方、もしくは金融機関勤務の方に共感いただける内容ではないでしょうか。ということを踏まえると、日本人のマネーリテラシーは「低い」と言えるのではないでしょうか。

ただ、これだけは言えます。私がこれまでに接してきたお客様で、世間一般として成功していると判断される方々において、マネーに関して知識を知っていなくても「考えていない」ということはあり得ません。なんらかのことを考えていますし、考えたことを行動に移しています。

以上の点を考えると、これからマネーについて知ろうとしている方も遅くはありません。今から頑張ればいいんですよ。マネーに関する情報なんてSNSでも腐るほどあります。いずれにせよ、情報を仕入れて、乗り遅れない努力をしましょう。そして、世間で生じる貧富の差において自分が貧しい方に行かないようにしていきましょうね!

幸せになろうと思ってこれからマネーについて勉強するみんなに幸あれ。ありがとうございました。



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