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子どもが出てくる映画の話をしよう。その2 『よい子と遊ぼう』

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昔、ソファに寝そべってWOWOWをぼうっと観ていたときに、たまたま何かやっていた。でも5分もたたぬうちに、がばと起き上がりのりだすようにして観たのが、これ。

『よい子と遊ぼう』(1994年)

その当時、映画を観るとしたためていたイラスト入りメモ(↑)には、「監督は忘れたけど・・」などと書いているが、実はこれは平山秀幸監督、そして脚本は奥寺佐渡子様だとあとで知った。二人は『学校の怪談』シリーズでもタッグを組んでいる。奥寺氏はアニメ『時をかける少女』や映画、テレビなどでも大活躍で、個人的には子供を描かせたら(いやそれ以外でもですがっ)日本イチの脚本家さんだと思っている。

物語は、5人の悪ガキどもが、夜な夜なあらわれる謎の男と立ち向かう……というもので1時間弱の話。この映画のなにがすごいって、監督、脚本もいいけど、この5人の子たちがいい! うまい! 大人にいわされてる感がまったくない自然な動きと会話なのさ。

正直にいえば、昔は日本の子役は演技してる感が強いなあって思っていた。海外の作品なら、こちらはネイティブじゃないし細かい語り口がどうのとかわからないせいもあるだろう。ところがこの映画を観て反省した。ただ自分が知らなかっただけだった。

ちなみに平山監督と奥寺さん脚本の『学校の怪談』シリーズは、夏休みの子どもたち向け映画という立ち位置だったろうけど、これがまたおもしろい。出てくる子たちもすごくいい。子どもは、あっという間に成長する。そして変わっていく。その瞬間瞬間の魅力を役者として最大限に引き出せるかどうかは、スタッフ次第なのかもしれない。

今はどうなんだろう。すっかりアニメにおされているけれど、ダイレクトに子どものための、わくわくするような国産映画はなにがあるのだろう。

というわけで、さくっと近年の子供向けオススメ映画をネットを見ると…国産はアニメがほとんど。アニメはもちろんいいけど、映画はほとんど見当たらない。あるといいね。てか、つくりたい。いや、つくろう!

ところで、ついさっき調べて知ったのだけど、この映画には、中学生の高橋一生もでている。なんてこととは関係なく、子どもが出る映画好きにはおすすめの映画だ。

写真をお借りしました。屋上。とある屋上の喫煙所がすきだ。




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