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春の添削キャンペーン⇒【New!】梅雨の添削キャンペーン

2023年4月に開催した、「マイノート春の添削キャンペーン2023」。
なんと、21名もの方が応募してくれた。みんな、本当にありがとう!

応募者の方からは、

・添削内容が貴重な参考となった
・起業までのステップが明確になった
・自身に足りないスキルが浮き彫りになった
・起業の本格化へ向けて、早速営業を実践していきたい

などのお言葉も頂いた。

今回は、ご応募いただいた1つ1つのマイノートを拝読し、入魂で添削させて頂くなかで、オレや中の人たちが気づいたこと、起業準備の留意点などについて、率直に触れたいと思う。
すぐに読めてしまう内容なので、「これから起業アイデアをまとめようかな」という方も、是非目を通してみてほしい。

【全体所感~マイノートは『激アツ』だった!】

最初に言わせてほしい。みんなのマイノートは『激アツ』だった。
もちろん進捗や完成度はそれぞれだ。
だが、

「こんな事業を実現したい」
「こんな人や企業の役に立ちたい」

という想いが直球170Km/時ストレートで伝わってきた。
たったA4用紙1枚程度のデータなのに、みんなの熱意がこれでもかというほど込められていて、いきおいオレたちも力が入り、添削作業に燃え上がった。

たとえば、【起業の動機】や【強み・特技】では、自身の体験、独自の視点などに根差した説得力と迫力のあるものが多かった。なかには自身の強みである「業界経験」と「営業力」を生かして、すでにSNSで積極的に情報発信をおこない、テスト段階から受注を獲得している方もいた(すごい!)。

また、自身の生活から「身の回りの困りごと」や「社会的に解決すべき課題」を掘り起こし、その解決策として起業アイデアをまとめている方もいて、(粗削りなところもありながら)、事業の意義、社会貢献性がしっかりと伝わるものもあった。

起業の動機や強み・特技は、まさに「起業の原点」だ。
実際に起業し、困難に直面したときに、オレたちの味方となり、もう一歩前へ進む原動力となる。自分はなぜ起業したいのか。起業に生かせる自分の強みは何なのか。思い通りにいかないことも多い起業だからこそ、誰よりも自分自身が納得できる形でまとめておきたい。

【限界まで掘り下げてみよう!~誰に、何を、どのように】

一方で、【アイデア整理:誰に、何を、どのように】については、全体として事業の方向性はしっかり伝わってくるものの、もう一歩掘り下げて、具体的かつ詳細に検討したいところもあった。
たとえば「誰に」だ。
事業の対象(ターゲット)とするお客さんについて、「〇〇が好きな方」「●●している方」といった、ややおおざっぱな記載にとどまる方が少なからず見受けられた。

お客さんは、みんなの商品・サービスを理解し、その魅力や独自性に価値を感じて、身銭を切ってお金を支払ってくれる大切な存在だ。その「お客さん(誰に)」が十分明確になっていないと、商品開発の焦点も定まらず、SNSでの発信も対象と内容が曖昧になり、肝心の宣伝効果もパッとしないまま、お金だけがどんどん目減りしてしまう可能性がある。事業の立ち上げ時からしっかり売上を獲得してゆくためにも、たとえば以下のような観点からとことん掘り下げて「お客さん」を明確化しておきたい。

◆お客さんは誰か。何歳くらいで、どこに住んでいて、どんな仕事をしているのか。
◆お客さんの経済的な余裕はどのくらいか。どんな暮らしをしているのか。
◆お客さんは何に困っていて、どんなニーズを抱えているのか。
◆お客さんはなぜブランドと実績を持つ競合ではなく、起業したばかりで実績のないみんなの商品やサービスを買ってくれるのか。
◆お客さんが一度に財布から出してくれる金額は何円ぐらいなのか。
◆お客さんはなぜリピートをしてくれるのか。

※ここではBtoC(一般消費者を対象としたビジネス)を想定して記載しています。BtoB(企業を対象としたビジネス)の場合、業種・業態、資本金・従業員数・売上はどのくらいか等について、突き詰めて明確化していくことが大切です。

間違ってしまってもいい。想定と違っても大丈夫だ。そんなことはむしろ当たり前だ。自身の中のお客さん像をよりリアルに捉えるためにも、思い切って「お客さん候補インタビュー」を実施してみることも有効だ。「インタビュー」と言うとややハードルが高く感じるかも知れないが、「自分がお客さんだったらこの商品を買うか」「買うとしたら、いくらまで出すか」など、ダイレクトな反応を肉声で収集することで、必ずや「思いがけないヒント」「想定していなかったニーズ」「次の一手」などが得られるはずだ。

【顧客単価と顧客数~アイデアを数値で裏付ける】

顧客単価(お客さん1人が1回の購買で支払ってくれるお金の平均額)と顧客数。本項はちょっぴりややこしい、数値の部分だ。ただし、あらかじめ入力フォームがあったためか、過去のキャンペーンと比較して、しっかり検討できている方が多かった(素晴らしい!)。数値の裏づけがあると、アイデアはグッと現実味を増す。なかにはサービスメニューに応じて各種料金を設定し、取引先やスタッフに支払う費用を差し引いた利益目標まで立てられている方もいた(ファンタスティック!)。
ただ、さすがにそこまで出来ていた方は少数で、おおむね「まあ、こんな感じかな」という方が多かった。もちろん、最初の一歩はそれでばっちりだ。

売上高は単純に考えると
「お客さんが出してくれるお金」×「お客さんの数」
だ。
※Webサービス等には置き換えにくい場合もありますが、ここでは単純化して表記します。

たとえば、1年間の目標売上高を100万円だとして、
・顧客数が100人なら顧客単価は1万円
・顧客数が1人なら顧客単価は100万円
となる。

1万円で100人に売るのか、100万円で1人に売るのか。
世の中のビジネスモデルや営業アプローチの大半は、この組み合わせで決まると言っても過言ではない。
売上高を顧客単価と顧客数に分けて考えてみることで、

どのようにして単価(1万円なら1万円)の価値を創り出し、
どのようにして顧客(100人なら100人)にPRしていくのか、

より具体的に、一歩踏み込んでシミュレーションすることができる。
そして、そこからさらに、
「家賃や広告宣伝費、自分の報酬を考えると、どれだけの利益が手もとに残るか」
「これだけの顧客数を集めるのは困難だから、顧客単価を上げて再考しよう」
といった具合に、考えを発展させていくこともできる。

最初からきっちりと予測することはむずかしい。大切なのは、実際に数値を当てはめて考えることで、望ましい儲けを生み出すための算段を立てながら、アイデアをブラッシュアップできることだ。
ちなみに、ある先輩起業家は、百円ショップで買ったちいさな電卓を持ち歩き、ちょっとしたことでも電卓を叩くクセをつけることで、数値で物事をとらえることに慣らしたそうだ。数値に苦手意識がある方でも、すこしずつ慣らすところから始めてみよう。

【先輩起業家の試行錯誤に学ぶ~競合調査の大切さ】

最後に、意外と後手にまわりがちな競合調査だ。
競合は文字通り「競い合う(相手)」であるため、スパイのように(!)じっくり研究することに抵抗を感じる方もいるかも知れない。だが、競合は見方を変えれば「先輩起業家」であり、「生きた教科書」でもある。さきに挙げた「お客さんを明確化する」とか、「売上高や顧客単価を数字で考えてみる」などを、みんなより先に実践し、試行錯誤を重ねてビジネスとして成り立たせている、大変ありがたい存在だ。
先輩方の背中に習い、商品・サービスの品揃えや価格設定、アフターサービスやSNSでの情報発信など、良いところをどんどん参考にすることは(そっくりマネすることはもちろんNGだ!)、自身の事業コンセプトを磨き上げる大変有効な手段となるはずだ。

【おわりに~起業の実現を目指して & 梅雨の添削キャンペーンのお知らせ】

最後にもう一度、
今回添削キャンペーンへ応募してくれたみんな、
応募しなくてもマイノートを一緒に考えてくれたみんな、
起業に興味・関心をもって普段からマモルを活用してくれているみんな、
本当にどうもありがとう!

添削では的外れなことを書いてしまったところもあるかも知れないが、
起業について下調べをしている人、
これからマイノートをまとめる人も含め、
起業に関心をもち、準備をしているみんなの参考になればとても嬉しい。

そして、実はいま現在、【マイノート 梅雨の添削キャンペーン】を実施中だ!
実施期間は【2023年6月12日~7月3日】、参加費用はもちろん無料だ。
「春の添削キャンペーン」から約2か月空いてしまったが、「今年こそ一歩踏み出したい」「自分の起業アイデアについて専門家に意見を聞いてみたい」というみんなの応募を待っている。詳細は是非下記リンクを見てほしい。

マイノート添削キャンペーン:起業ライダーマモル|中小機構 (smrj.go.jp)


みんなの起業、応援しているぜ!

おわり

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