憧憬フィルター

たとえどれだけ不便だとしても、現代の生活より昔の生活に憧れてしまうんだよなあ。

ただ、それは実際に経験していないからこその憧憬フィルターがかかってるからきっとそう思うんだろうね。だからなんか「憧れ」のままでいいや、とも思う。

話は変わり、私は幼い頃から「となりのトトロ」が大好きで、当時ビデオのテープがてろてろになって再生できなくなってしまうまで何度も何度も見ていた。あの頃はおそらく単純にトトロが好きだからとかいう理由で見ていたのだと思うけれど、今改めてじっくり見ていると、あの映像の中の世界がとても羨ましくなる。そして、酷く懐かしくなって、こころがきゅっ、となる。
しかし、私自身はその映画で描かれているような生活をしたことがない。けれど懐しい。日本人のDNAに組み込まれていたりするのかな、とか。

そう、ああいう生活をしたい。
季節ごとに気候に合わせた知恵や工夫、野菜を川の水で冷やしその場で齧り付く、縁側や畳の部屋で寝転ぶ、田んぼの畦道をゆっくり歩く。

素敵だなあ、羨ましいなあ。

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