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レモンジャムの朝。黄色い空の帰り道。

雨音で目が覚めて、細切れに目が覚めて。
まーるいパンに黄色いレモンジャム。
早まる気持ちでいってきます。
本屋さん、買おうと決めてやっぱりやめて。
早すぎたと思ってたけど、待ちぼうけていい時間。
ゆっくり流れる時間。
たびたび繰り返されるしょうもないうっかり。
黄色くかすむ空をドアを開けて見に行く。
くじら雲を思い出す。
なんとなくかみ合わなくてとどこおる。
ゆっくり進めてたけど、早すぎた。
ストレートな気持ちに、さみしさが入り混じる。
遅れた時間に飄々と出かける勇気。
痛む歯を持て余してる姿。
響くストレートな歌詞。
手にした小さな袋に期待がしぼみ、
アイスコーヒーに小さな期待がふくらむ。


気持ちのいい空だったのに、あっという間に黄色いかすみが空をおおってしまい、遠くの水平線もぼんやり霞んでしまっていた。
朝、天気予報で黄砂のことを言っていたけど、「今日は黄砂がすごい」と言われて初めて気がついた。

1日何にもしていなかったわけじゃないけど、窓から見える空を見ているだけで1日が終わってしまったな、と思ってた時期。外に出れば目線はつまさきばかりで、空を見上げる余裕がなかった時期。

今も余裕が持てないと、空を見上げることを忘れてしまうことがあるから、空を見上げることが出来る時は、心に余裕が持ててる時。
その逆で、意識して空を見上げて心に余裕を持たせようとする時もある。

青い空、グラデーションの空、ぼんやりグレーの空、真っ黒な雲がおおう空、黄色くかすむ空、小さな星が瞬く空。
どの空にも、広がりが感じられてほっと落ち着く。

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