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達人の領域。

特定の分野の達人になるためには「続ける」ことこそが最も重要である。なぜなら多くの人は続けられないからだ。めちゃくちゃ簡単な話である。

大谷翔平くんがなぜすごいのか。野球を続けているからだ。明石家さんまがなぜすごいのか。お笑いを続けているからだ。真のお金持ちがなぜお金持ちなのか。事業を続けているからだ。

全てはいっせいにヨーイドンで始まるレースではない。なんでもいいのだが、ある分野には途中からレースに参加してくる人たちがいる。

大谷くんよりも後に野球を始める人もいるし、さんまよりも後にお笑いを始める人もいるし、事業を興す若者も毎日どこかにいる。


達人の領域にいくために必要なのは、まぎれもなく「時間」だと思う。時間が必要だ。むしろ時間でしかない。

多くの人たちが達人の領域にいけないのは時間が足りていないからだ。努力が足りないからではない。時間が足りないからだ。


つまりは途中で辞めてしまうからだ。


noteだってそうだ。ここはnoteだからよくわかる。途中でお辞めになる人のなんと多いことか。残念ながら私はnoteを辞めるつもりはないから(キリッ)、途中で脱落していく人を見てはニヤついている。悔しくないのか、と思う。

マラソンで言えば、こちらはまだまだ余裕で突っ走っているところに脇道からだれかが現れて、

「イトーくん! その走りっぷりに感動いたした! 我も走る! 必ず一緒に走り遂げようぞ!」

とキリッとした顔してレースに参加したかと思ったら、

「や、やはり無理でごわす! 我には才能なし! む、無念なり〜」

と言ってバタリ。

足りないのは才能ではない。根性だ。私は性格が悪いから、そういう方を見ながら走るのが実に楽しい。性格が悪い。

もちろん、投稿スタイルを変えて続けてくれる人を見ると、とても嬉しい。根性とかそういう話じゃなくて、走りたいときに走るのが1番いいと思う。


とにかく続けることが重要だ。

特定の分野の達人になるためには「続ける」ことが重要である、と書いたが、では、どれくらい続ければいいのか、というと、根拠はよくわからないのだが「1万時間」だと言われている。


……が、1万時間がよくわからない。


野球で考えよう。

1日3時間の練習を毎日やったとする。

3時間×365日=1095時間だ。

1万時間にはるか及ばない。1万時間を1095時間で割ってみる。

10000時間÷1095時間=9.13年

約9年である。


毎日3時間の練習を1日も欠かさずおこない、それを9年続ければ達人の領域にいける。そう考えると、10歳から野球を始めたとして、9年後の19歳でドラフトにかかりプロになるわけだから、あながち間違ってはいなさそうだ。


仕事で考えてみよう。

例えばIT業界。IT業界にいて仕事をすると、1日8時間働くことになる。ほどよく年間休日が125日の企業に入社すれば、勤務日数は年間240日である。

8時間×240日=1920時間。

10000時間÷1920時間=5.2年。

約5年だ。たしかに入社5年目で役職者になるものだ。石の上にも3年のことわざは間違っていないね。



なにも、1万時間には統計的な根拠はない。要するに「続ける」ということのひとつの指標として1万時間が設定されているだけのことだ。これよりも早くに達人になる人もいるし、逆にもっと時間のかかる人もいる。


では「文章」ではどうだろう?

文章の達人になるには? 1万時間継続しなければならないんだよね。じゃあ私は? noteの毎日投稿を続けている私は? その領域にあるのだろうか?


たとえば、私の場合、noteの毎日投稿をスタートして現在約550日である。1記事にかかる所要時間をならして30分としてみようか。つまり0.5時間だ。いままで何時間をnoteに費やしてきたのだろう? 単純計算である。

550日×0.5時間=275時間。

えっ、275時間。たったの275時間。1万時間分の275時間。たったの2.75%だ。

おいおい。

1万時間に到達するためには、1日30分だと何年かかるんだ?

1万時間÷0.5時間=2万日。

2万日÷365日=54.7年。


えええっ……計算間違ってないよな。おかしいな。1日30分を毎日続けて、1万時間に到達するためには54年かかるようだ。


くそったれが。

つまり、毎日30分、54年間休まず文章を書き続ければ、私も文章の達人になれるということだ。私は31歳でnoteを書き始めたから、85歳で円熟の達人に至る、ということになる。


ボケ。


もう、書くのやめるわ(フガフガ)。


<あとがき>
え、これ計算違いじゃないですよね。合ってますよね。おかしいな。でも仕事でも文章を書きまくってるから、私の場合は仕事時間もカウントに入れてもいい気がしてきました。違うか。会社員をやりながら副業的に文章を使って何かをする場合、いや、すべてに1万時間の概念は応用できそうな気がします。すべては時間なのです。今日も最後までありがとうございました。

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