見出し画像

地震と人の恐怖と、タフな北海道民。

忘れないうちに。先日の北海道で起きた地震のことを、
(震源地からは少し離れた北海道の真ん中あたりの気持ちです)


地震発生


9月6日3時8分
 
いつも通り旦那さんと子どもと
布団を敷いてる和室に3人で寝ていました。

授乳で起きるからか 浅めの眠りだった私は
背中から伝わってくる横揺れに身体がふわふわして

「あ、地震…」

と ぼやきました

(体感的には震度3~4くらいかなという感じでした)


声を出すのと同時に、
右隣に寝ている、前日3ヶ月になった子どもを見たら
スヤスヤしていたので安心し

「ねぇ地震。」

と、もう一度言い、
左に寝ている旦那さんの方を見ました

「結構揺れてたね」
と、旦那さんは言いました

…でも言ってる時はまだ揺れてました笑
多分揺れに気づかず寝ていたのを隠そうとしていたと思います笑
 

===

後から思いましたが
北朝鮮のミサイル発射の時にはあんなになった嫌な音は
今回鳴りませんでした。

===

携帯を見て3時台だったので
お弁当作るまでまだ寝れるかなと思いましたが、

なんだかそわそわして、
起きてお風呂場のボイラーの方に行って見たら
湯温設定の電子表示が消えてて。

(ブレーカー落ちた?)

ある玄関へ行ってみたら
ブレーカーのスイッチは上がってました。

『停電だ。』

外を見たらうちだけでなく広範囲だと確認。


停電、
この家に来て初めてだったので
とりあえず「地震 停電」とググったら

・ブレーカー落として
・ガスの元栓閉めて
・コンセント抜いて

などとあったのですぐ実施しました。

===

仲間との共有


2人のいる寝床に戻って携帯を見たら
バレーチームのLINEグループが動き出して

「みなさん大丈夫ですか><?」
「うん、無事。」

近くにいないけど連絡取れたのと、
真っ先に連絡取り合うチームの関係性にホッとしました。 

それに...

同じ人もいました笑

ーーー

LINEニュースを見たら、
「北海道で震度6」

ーそんなに揺れてたんだ;


5時半頃、旦那さんに会社の後輩から連絡がきて、
とりあえずいつもより早く出社することに
 
旦那さんはトラックのドライバーさんで
空港に業者の荷物を運んだり、業者から預かったり
先日の台風での影響も受けていましたが

信号がついていない…

帰って来てから聞きましたが
集配は中止となりました。
危ないですもんね、そりゃ、やめてほしい><

===


コンビニの方も同じ境遇なのに

一番近くのコンビニ、
セイコーマートへ。駐車場は車が溢れていました。

朝なので店内も太陽光で明かるくて
入ってすぐのパンのコーナーは皆無。
冷蔵庫には張り紙、冷凍庫はダンボールが貼られていました。

とりあえず、インスタントラーメンと軽食と飲み物購入。
ガスボンベは売り切れでした。

レジ並んでいいると
こんな中働きに出て来てくださってるのに
店員さんが

『温められなくてすみません(>人<;)』
と声をかけていて、
涙が出そうになりました。


ガスボンベ探しに、少し先のコンビニへ

ありませんでしたが、
店員さんがお客さんに届くように大きな声で叫びながら対応していました。

3軒目に行ったセイコーマートでガスボンベ2本見つけて、
5~6人の列に並んで買えました

帰りは
信号のある交差点を通りましたが、
無灯の信号機はどこか生々しい感じがしました。

早朝なのでそこまで車通りも多くなく、
徐行、譲り合いで交差点は行き交えていました

===

子どもはいつもどおり笑ってくれた


家に帰って来て、

なんか、ちょっといつもと違う光景に
心でたくさん考えが巡らされたのか
無意識でソファーにズンッて座ってフゥーってしてて

一息つきながら
子どもとじゃれて。
そしたらいつもどおりニコって笑ってくれて。。*
昨日3ヶ月になったばかりの息子は
検診の予防接種でギャンギャン泣いてたのも忘れたのかな^^
笑顔に癒されました・・・*

===

長蛇の列に違和感、、。


旦那さんいない間にもできることしよう。

よし、水を確保しよう、と
お風呂を洗い、水を張りました。

ペットボトルに水も貯めた。

携帯の充電がなくなって来ていたので
車でラジオを聴きながら過ごし、

10時を過ぎたので
ホームセンター行ってみよう、と車を走らせると

先ほどと比じゃない車の量。。;

駐車場の端っこに車を止めて
スリングで子どもと入り口へ。
開けたままに固定された自動ドアの先をみると、、

薄暗い店内の中に
ディズニーランド並み!? の人の列がありました。

道内ほぼ全ての学校が臨時休校になってて
子どももたくさんいて

カートに
トイレットペーパーやキッチンペーパー、
ラジオ、電池
台車で何かを大量に箱買いしている人もいました

ガスボンベコーナーを探そうと少し歩きましたが
この列に子どもと並ぶことを考えたら…

すぐに出口に向かっていました><

隣のツルハもお店の外まで長い列で
それを見て
もうコンロは諦めて帰りました。

===

過情報


旦那さん帰って来て
電子レンジや鏡、食器を床に降ろしたりしてると

この頃から

”知り合いの消防士さんからです”
”北電の友人からです”

と、いろんな情報がシェアされだし、

別のグループに同じ情報が
「友人から」と流れて来たり、
地域によって時間差があったりしました。


断水の情報も
「未定」だとか「1週間」だとか。。

鳴り止まないLINEやSNSに

もう何が本当だかわからんよーと
通知オフにしてしまいました^^;

 
===
この時点での状況と推測 
・周囲の停電被害は大きいが地震の被害は少ない
・電気ついて来ている地区もある。
・水は断水の可能性がある
・幸い暖かいので大丈夫
 
 ===

(でもどこか心の芯で

長期戦になるかもしれないけど

子どもと旦那さんと家に3人でいると
 いつもと変わらなくって
大丈夫なような気がしてました。)

===

電気のない夜

暗くなってきて
冷凍庫の中も温度が上がって来たので
キャンプ用のランタンで照らして肉ものから調理しました
豚肉の解凍具合が早かったので生姜焼きと
卵もヤバいと、お好み焼き、あとピーマンの和え物。
ガスボンベでの調理、とりあえずだと炒め物になってしまいますね


夜間でお湯を沸かして
子どもを沐浴させて
(ごめんねー、と言いながら旦那さんと身体を拭きました)

私は母乳だからよかったけど、
ミルクの方はそれだけでも大変だなって思いました。息子に感謝。


旦那さんは水浴び(シャワー)。
冷たいのかぶるのは修行みたいだと言っていました。笑


外も真っ暗になって
近所の静けさに停電を実感していました。

===
(避難訓練)


20時半過ぎくらい。
Wi-Fiの電波も繋がらなくなって
情報が乏しくなって来てました。


まあいっかー、と
ご飯を食べながら、
手動のラジオとかは無きゃだね(うちはTV見ない家)

と、そんな話をしながら

子どものバウンサー揺らしながらゆっくりご飯していたら、、

ーパチッ… ジー…

と、
いきなり電気がつきました。
 

いきなり過ぎてびっくりしたのと


意外と早かった…;!!


この状況を楽しめるくらいでいたいね!と思っていたこともあり
どこかで 少しだけですが寂しい気持ちにもなっていました^^;
(もっと大変な思いした方には失礼なことを申し上げています(>人<;))

==

行ってらっしゃいの「気をつけて」 

電気が来たらそれはもうほとんど
いつもの生活でした。
 

次の日も旦那さんは早く出勤するとなってたし、
電気が戻ってお弁当作れるようになって
こういう時こそ作りたいなという勝手な使命感があったし、
就寝しました。

暗いし寝よう。
暗くなったら寝るンですって言葉を思い出しました(北の国から)。

===
翌朝、
旦那さんは6時過ぎに出ていきましたが、

いつもの「行ってらっしゃい」につける
「気をつけて」がなんだか頭の中で反芻していました。
子どもとお見送りしながら
本当に気をつけてね、って思ってしまいました。


出社し、信号機が7〜8割復旧して
配送はどうなるか上の判断待ちという旦那さん

信号のつかない中での運転なんて心配でした、、
が、
とりあえずその日は運転なし。

ちょっとホッとしました。

地震から1日経過、

東北や熊本の大きな地震も

本震だと思っていたそれが余震で、
2日後に本震がきたという事実があります

この一週間は
「あるかも」と思って構えていなきゃいけません。

======

感じた違和感


…正直なことを書きます。

 
SNSやメディアの情報で
人間の集団心理と不安は
ここまで人を焦らせるのかと
恐怖を覚えました
 

旭川地域はコンビニにも開店してくださって朝から食材が並び
飛行機も飛んでます(旭川空港の欠航の無さは本当にすごいと思います) 

水も殆どの所で供給されているようです

北海道が誇れるコンビニ "セイコーマート" さん
昨日はホットシェフで
あったかい白ご飯をたくさん並べてくれていました

===

それと、
まだ電気が復旧してなかった時間も
TVも電気もありませんが
家族と一緒にいて、それだけで いいなと思えました。

元々あんまり使って無いし
電気があっても無くても
自分達の生活スタイルが変わらない事に安心感を覚えました。笑


地元、富良野の仲間は
「どーせ電気がないならって」言い訳を見つけて、家の前に子どもとテント張ってキャンプして遊んでて^^
子ども達はテンション上がって友達が作ってくれたキャンドルとランタンでホッコリ。。*」
と言ってました。

(追記:1〜2日は非日常を楽しめるかもしれませんが、続いてくると
子どももストレスが溜まってくると思います。
私の友人は甘いものが食べたがった、フライパンであんパンを作ったら喜んで食べたと言っていました。)

また、当日の夜は
街が真っ暗な中、地震の日は満点の星空。
流れ星もあったし、天の川を見たのは初めてでした。

今回は幸い電気だけだけど、
電気ガス水道がもし止まったとしても
笑って楽しく生活出来るかもしれない、と思えました。


富良野の様子を母にフェイスタイムで少しの間送ってもらって
様子を聴いて


信号の動かない交差点では皆んな譲りあって穏やかに運転してるし、
近所の子どもたちは外でキャッキャして遊んでるし、
オバさまたちは井戸端会議してるし。
そこら中でコミュニケーションが取れてて
小さい頃見てた風景に似ていてなんだか嬉しかったです。


北海道の人は、タフで、やさしい。

内地の友達がそんな言葉をくれました。

===
それでも病院や施設、各企業は電気がないと困る事もたくさん、
早い復旧を祈ります。

気にかけて連絡くれた皆さん本当にありがとうございます!!
何があっても元気です。

===

だいじなことは何か


すぐにやれることなど書いておきます、
ーーーーーーーー
・倒れそうな物の確認
・お風呂や他に水を貯める
・冷凍庫のものを冷蔵庫へ移動
 (冷凍物で冷蔵庫を冷やす作戦。特に冷凍庫は扉を開けなければしばらく解けない)
・携帯の電源確保
●保存の効かない食べ物を炭をおこしてBBQ
○あるといい→ろうそく・ランタン・電池・ガスボンベ・携帯ラジオ(携帯充電できる機能付きだと尚◎

◎慌てない。子どもや家族のの顔をみる。会話する。
ーーーーーーーー

どうか周りから入ってくる情報や周囲の動きに敏感になり過ぎずに
冷静に、。

必要な物を必要な人へ届けられるよう祈ります。
 
 
札幌の被害が大きかったところや
被災地域の方々は、昨日一昨日までと生活が一変していますよね、。
当たり前だった日常への早期復旧をお祈り申し上げます。

 
もちろん、48時間以内に再度大きな地震がくる可能性もある。
その為の準備や対策、備蓄は必要です 


全ての人が他人に優しくあってほしいと思います
 


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?