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「編集とは」。vol.23...編集長の書き置き。

編集とは。続きです。これまで同様に、月刊誌のさらに情報誌の編集ってことで、具体的な内容になります。

いよいよ印刷が完成(納本)した後の作業についてです。

見本誌を含めた注文分の雑誌が納本されたら、定期購読分の発送とともにクライアントや取材協力先に献本です。届ける方法は各部員にお任せしていましたが、私はこだわって、クライアントには全て持参することにしていました。お届けしたときの笑顔が、皆さんステキなんですよね。

休刊間際には、コラムの執筆者には献本を免除させていただいていました。背に腹はかえられぬってやつですね。

発売日の前日に、取次さんや社員、アルバイトスタッフで書店やコンビニ、スーパーなどに最新号を配る配本作業を行います。

東京から帰ってきて、配本まで編集部員がやるのかと驚いてしまったものですが、現場を知るには絶好の機会なので、書店員さんやコンビニのスタッフの方とも親しくさせていただきました。

発売日の前後にSNSやフリーペーパーに自社広告を打つなどして販促活動も行います。

店頭で少しでも目立つように、短冊(POP)も用意していました。

データ入稿を終えてまたすぐに次号の企画会議を行うので、納本のタイミングは絶賛営業&第一特集の企画書を準備している時でもあります。

休刊ということで、次号の準備は必要なくなったので、退職することもあり、クライアントの引き継ぎや集金、読者プレゼントの当選者決定以降のやりとりなどの資料作りで終わりました。

辞めた後も色々と抜けていたことに気が付いて、残っている部員にLINEでお願いすることもありましたが。

休刊という、なかなかに珍しくも切ない業務をやり切った(残務処理はし切らず終わりましたが)という経験は、心身ともに大きな影響を与えました。

意識してゆっくりするようにして、段々と、6年ほど抜いていた朝食も食べる欲が出てきたり、動きそのものが鈍って虚血性腸炎まで発症した大腸も活発になってきたりと、良くなっている感じがあります。

最後は完売してくれれば大満足ですけどね。

「編集とは」。の連載は、これにて終了といたします。長らくお読みいただきありがとうございました。

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