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【ぼっち旅行記】愛知の離島「佐久島」で写真さんぽ

妻が「ちょっくらデザフェスに行ってくる!」といい、東京に行ってしまったので、残された自分は県内旅行に行くことにした。

有給をねじ込み、日月での1泊2日。1日目は西尾市吉良温泉の看板猫のいる民宿に泊まり、2日目はカメラ片手に離島をのんびり散歩することにする。

今回ぼっちで乗り込む離島は「佐久島」

三河湾に浮かぶ人口200人程度の有人離島であり、猫とアートの島として知られている。名古屋都心部から車で1時間半もあれば上陸でき、アート作品はSNS映えすることもあり、若者にも人気の島である。

宿泊した吉良温泉の民宿から15分で、佐久島行きの船が出る一色港に到着した。一色港はおさかな市場などもあるが、月曜なのでお休みのようである。にぎわいがない。

渡船待合所

9時30分発の便に乗るため、自動券売機で往復の切符を買う。往復で1660円。こんな高かったっけ?と思いながら、椅子に腰掛け乗船開始のアナウンスを待つ。

しばらくすると、白いドレスの上にベンチジャケットを羽織ったお姉さんと、メイクさん兼プランナーやカメラマンのような集団が待合所に入ってきた。結婚式の前撮りか、プロフィールムービー用の撮影だろう。

佐久島は結婚式用の撮影ロケ地としても人気のようだ。映えますからね。

実際私も自分達の結婚式のお色直し前に流すムービー用の撮影ロケ地として佐久島に来たことがある。

私らはデート風景を友人に撮ってもらい、その友人に編集まで頼んだので格安で済んだのだが、この人たちのようにプロに頼むと20万円くらいするんだろうか?

結局コロナで親族だけの式になったから、ムービー作った意味あんまり無くなっちゃったけどね。

乗船デッキ

乗船の案内がされたので、行きの切符を係員に渡して船に乗る。
休日はデッキに立ち乗りしないと乗れないんだろうけど、今日は普通に座れた。

乗船

20分船に揺られて佐久島へ。
連絡船は西港と東港の2箇所を発着する。前回来た時は西港で降りて回ったので、今日は東港で降りてみようと思ったが、前撮り撮影チームが東港で降りるようだったので、西港で降りることにした。
ああいう撮影は、同じ撮影スポットを長時間占有するだろうからね。

私は、ぶらぶらしながら、よさげな風景と猫が撮れればいいや。

佐久島西港の待合所
アートな顔出しパネルがお出迎え
レンタサイクル屋もあります。
西港 漁港

佐久島は三日月を下向きにしたような形をしており、西港と東港を中心に、島の南両端に集落が位置している。
西港周辺の集落は、黒壁の古民家が連立し、細い路地を形成している。

島の路地
第1島猫発見!

草むらからガサゴソ音がするので、振り返ったら島猫を発見。
人慣れしてない若い猫なのか、近づいたら逃げてしまった。

こんにちは

迷路のような黒壁の路地をカメラ片手に歩いていると、蔵を改装した和風カフェの近くで、行儀よく座り込んでいる猫を発見。

奇麗なハチワレ
背中の模様が海苔っぽい

逃げずに触らせてくれたものの、ケツとんとんに飽きたのか歩きだして民家の中へ行ってしまった。

瓦の壁がシンボルの蔵カフェ

蔵カフェでお茶でもしばこうかと思ったが、お休みの模様。
西港のお寺近くのカフェも休みみたい。休日しか営業してないのかな。

おひるねハウス

海の方へ歩いていくと、SNS映えスポットがあった。
名探偵コナンの映画にも出てきたらしい「おひるねハウス」
休日は写真を撮るために長蛇の列ができるので、おひるねなんかできなさそうである。
誰もいないかと思ったら、男子大学生グループが写真を撮っていた。

1枚だけ撮ってそそくさと退散する。

島の商店のある路地
島のメインストリート

島の東西をむすぶメインストリートに出た。
島には信号は無く、通るのは基本的に原付と軽トラ。のどかである。

急にAmericanなschoolbus
先ほどのハチワレかと思ったら、模様が違う
佐久島クラインガルテン

佐久島クラインガルテンとは、宿泊型の農業体験施設のようであった。
臨海学校的なやつだろうか?

海だっ

島の中心部まで来ると、海岸が開けてきた。
メインストリートを挟んで海岸の対面には、学校があった。
小中一貫校のようである。

佐久島しおさい学校
佐久島駐在所

干潮気味の海岸。潮干狩りとかできそうだが、地元の漁師さん以外採るのは禁止されている。採ったら密漁になるからね。

かもめの駐車場
民宿のある曲がり角
夏っぽいけど、もう冬なのよね

東港の周辺まで来た。このあたりは、釣り客向けの民宿が多い。
昼間は昔ながらの食堂を営業している所が多く、以前来たときはここの食堂で「大アサリ丼」を食べた。今回はスルー。

おひるねハウスと並ぶ、島のSNS映えスポットに来た。
途中で例の前撮りチームとすれ違った。もしやずっとイーストハウスで撮影してたのか。風も強いし、かなり寒そうである。

イーストハウス
被写体が誰もいない

東港を通り過ぎ、ティックトックで見た島の定食屋に行ってみたが、なんとここもお休み。Googleマップの営業日情報は、この島では基本的に役に立たないことが分かった。

← ごはん屋 海

昼飯…どうしよう?と悩みながら歩いていると、小さいお寺の軒下に海神さまの像があった。完全に馴染んでいるが、これもアート作品である。

海神さま

ちょうどこの時、世間では「ちいかわ」の離島編(セイレーン編)のクライマックスで賑わっていたが、ここ佐久島が舞台なのでは?と噂になっていた。
確かに人魚モチーフのアート作品が多いし、この海神さまも「島二郎」に似ている。

ナガノさん(ちいかわ作者)もここに来たのだろうか?

つまりこういうこと?
お寺の庫裏の廃墟

お昼どうしよう…東港の食堂は前に行ったし、違う店にしたい。

少し戻ることになるが、島の中心にカフェがあったのを思いだしたので、歩いて戻ることにする。脚が疲れてきたので、こういう時だけレンタサイクルに乗りたくなる。

「カフェ オレガレ」 メニュー看板

お店に到着。周りに猫がたくさんいたが、店に入るわけでもないのに近づいて撮るのは失礼かと思い、スルーしていたのだった。戻ってきてここで食べることになるとは。

テラス席が猫に占領されている
かわいいね

注文はカウンターで料金は前支払いのスタバタイプ。
「大あさり丼」と、「キヌアとウインナーのスープ」を注文した。
ふたつ合わせて1100円。

大あさり丼とスープ

東港の食堂の「大あさり丼」は卵とじのカツ丼タイプだったが、このお店ではロコモコ皿のような感じで、タルタルソースのかかったあさりフライが乗っている。こういうのも悪くない。

あさり丼を食べ終え、テラスにいる猫を撮りたかったのだが、あとで店に入ってきた子連れのガキんちょが追いかけまわして逃げてしまった。

なんということをしてくれたんだ・・・

猫ちゃん撮れなかった…途方に暮れながら再び島を彷徨うことにする。

12時30分の帰りの便にタイミングよく乗れればよかったが、店を出ると13時前。次の便は14時30分。島の中心まで来てしまっていたので、西港まで折り返しながら出航まで時間をつぶせる所を探す。

西港の黒壁集落にも、カフェがあったのを思い出したで、ランチ後すぐだがハシゴすることにした。お店やってたらいいんだけど…不安になりながら、入り口を覗く。よかったやってた。

「カフェ もんぺまるけ」
DORAYAKI

どらやきとコーヒーくらいならお腹に入るか。

レトロな内観

お店は、お姉さんが1人で回していた。先客は家族連れが1組。
お店の看板に猫が描かれていたので、もしやと思ったら、案の定店の中に看板猫がいた。

看板猫 クロスケ

昨日の民宿の看板猫は「クロ」、佐久島西港のカフェの看板猫は「クロスケ」。クロスケは家族客のテーブルの下で堂々と寝ていた。

メニュー
どら焼きと豆乳きなこオレ
値段は忘れた

ぼっち旅行のアラサーにはもったいないくらい可愛らしいものが運ばれてきた。
豆乳きなこオレは熱々だった。note記事を書きながら、ちびちび飲む。

お店の中にはストーブが焚かれていた。急に寒くなったので今日から本格的に始動したらしい。外で帰りの便を待つには寒いので、しばらくここに居ていいですか?と聞こうとしたタイミングで、地元のマダムたちが来店。

ちょっと居づらくなってしまったので、きなこオレが無くなった時点でお店を出ることにした。寒いからもう少し長居したかったな…

島の市

西港に戻ってきた。帰りの船が来るまであと30分もある…
待合所の建物の2階で、再びnote記事を書きながら船を待つ。

帰りの船は、波が高くかなり揺れた。さすがに食べ過ぎたので少し酔った。一色港に停めてある車に戻って少し寝る。

この後は、東京から戻ってくる妻を「三河安城駅」で18時頃拾って帰る予定である。3時間強も時間があるが、安城のコメダにでも行って時間を潰せばいいか。そう思っていたら「ハリポタに夢中になって、着くのが1時間遅れる」のラインが。

結婚して4年も経とうとすると、もはやこういう事には慣れるものである。
さて4時間どうやって時間つぶそう…?

(結局、安城のスーパー銭湯に行った)

おわり

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