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気功師になるには?

「気功師になるには、どういったスキルや知識が必要なのか」について執筆します。気功師に関する国家資格はありません。

プロとして活動するのに必要な免許もありません。自分で「私は気功師です」と名乗ったら、その日から気功師として活動できます。

しかし、それでお客様に来ていただけるほど、社会は甘くありません。お客様の求めている欲求を満たさなくてはなりません。

気功師に求められる能力や知識について解説します。

求められる能力【気功師になるには】

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気功師に求められる能力は2つです。

①:気で治療する
②:気功を教える

順番に見ていきます。

①:気で治療する

気でお客様の体調不良を改善するということが、気功師には求められます。人の体には、気の通り道である気道というものが、血管のように全身に張り巡らされています。

気は目には見えないのですが、気の流れが悪くなると血液の流れも悪くなります。様々な体調不良が起こります。

そこで、気の足りていない場所に気を送ります。すると、気の流れが良くなり、血流も良くなります。気は血を運びます。

そして、気血が充実すると、体が本来の免疫力を取り戻します。
その結果、体調不良が治ります。


気で治療を行うには、自分の体から、多くの気を放出しなくてはいけません。少ない気では、相手の気道を満たしてあげる事ができません。

そのため、自分自身が毎日気功を行って、体内の気道を太くする必要があります。気道が太くなると、体内の気の量が増え、外に放出される気の量も増えます。

これが第一段階です。まずは丹田(へそから10センチ下にあるチャクラ)を開いて、手から多くの気が放出されるようになれば、気功治療が行えます。

さらに気功を続けていくと、気を感じる感覚が磨かれて、人の気も感じる事ができるようになります。そうなると、気の流れの悪い所が分かるので、的確に治療が行えるようになります。

この世はすべて気で出来ていますので、外の空間も気で満たされています。そのため、段階が進むと、外の気を自分に取り入れることが出来るようになります。

外の気を使って気功治療ができるようになります。

そして、限界まで気感を高めると、遠隔気功ができるようになります。遠くにいる人と繋がれるようになります。

遠くにいる人の情報が、気という波動を通して自分に伝わってきます。そのため、相手の体の事が、自分の体のように感じられます。

「遠隔気功は治療効果が高いのか」と言われますと、むしろ対面での気功治療より効果は低いです。けれども、来店してもらわなくても治療が行えるので、用途は広いです。


②:気功を教える

気功を教えることで、お客様自身が、自分で自分に毎日気功治療を行うことができるようになります。気功を教えるというのは、自身が毎日気功をやっているわけですから簡単です。

気功をやってみようと思われるのは、気という感じたことがないものを、感じられるようになりたいという方がほとんどです。

ですので、理論や原理よりも、できるだけ早く気を感じられるようにしてあげる事が大切です。気を感じられるようになれば、気功が楽しくなるので続けていけます。

こちらから気を送って、相手に気を感じてもらいます。そうする事で、「気というものが本当にあるんだ」と、信じてもらえて上達が早くなります。

気には遠赤外線が含まれています。気功を行ったことがない人にも、大量の気を送れば、温かいという温度感覚を感じてもらえます。

また、先生の気のレベルによりますが、生徒さんの体の気をグルグル回したり、手を触れずに気で倒すという遊びもあります。

他にも、気功を続けられるように、気功を続けるメリットを伝えることが大切です。

気功を続ける一番のメリットは、続けていくと、1日1日ほんの少しづつですが、気道が太くなっていく事です。

年単位で見ると、気の量や気の流れが向上し、体質が根底から変わります。

人は、気や血液がどこに集まっているかで、精神状態が変わります。そのため、丹田(お腹)がしっかりすると、精神的に落ち着きが出てきて性格も変わります。

何事もそうですが、継続は力なりです。気功を続けることで、体質が変わり性格が変わり、人生がより楽しくなっていきます。

運命を変える力は、どの健康法にもあります。気功を含め、健康法を行う人が増えて欲しいと思います。


そして、気功を教えるうえで最重要なのは、気功のやり過ぎによる体調不良、偏差の説明です。気功もやり過ぎれば逆効果をまねきます。

効果を焦って1日に何時間も気功を行うと、体調が悪くなります。気功をやり過ぎてしまうのは、気功に神がかり的な効果を求めてしまっている場合がほとんどです。

気は目に見えないので不思議です。少し変わった現象も起こります。しかし、気功は健康法であり、魔法ではありません。

気功には、神がかり的な効果はなく、やり過ぎれば逆効果となります。気功の上達には、無理をせずにコツコツと積み重ねていくことが、一番の近道です。

その事を説明して、理解してもらうことが大切です。

求められる知識【気功師になるには】

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気功師に求められる知識は2つです。

①:人体の知識
②:哲学

順番に見ていきます。

①:人体の知識

気功は健康法ですので、人体に対する知識が必要です。気功治療は、東洋医学の治療法の一つです。

ですので、東洋医学を学ぶ必要があります。また、気功治療は、東洋医学の鍼灸治療と似ています。

鍼灸治療は、経穴(ツボ)を刺激して、経絡の気の流れを良くするという治療法です。気功で言いますと、経穴がチャクラで、経絡が気道にあたります。

気功師として活躍されている先生にも、鍼灸師の資格を持っている先生が多いです。資格を取るとなると、時間や費用がかかります。

ですので、資格を取ることは必須ではありませんが、知識を学ぶことは必要です。また、人体の構造や、生命維持についての知識も必要になります。

そのため、西洋医学も学ぶ必要があります。

実際には、気功治療を行うさいに、お医者さんの様に細かい技術や知識を用いたりはしません。気道は全身繋がっているので、気は全身を駆け巡ります。

本来気功は、家庭でできる手軽な健康法です。痛いと思う場所に手をかざしてみたら、「痛みが取れた」というのが気功治療の始まりです。

けれども、どうして体調不良が起こっているのかを、お客様に説明する必要があります。そのため、人体の幅広い知識が必要になります。


②:哲学

最終的に体の不調を治すのは、本人の免疫力です。気功でそのお手伝いをしますが、本人にその気になってもらわらないと治りません。

週に一回か二回、気功治療を受けて頂くとします。それでも、本人が悪い生活習慣を送ってしまうと、自転車操業となっていつまでも治りません。

健康より大事なものは無いという事を、本人に気づかせる事が必要です。そのため、気功師は、哲学を通して人間というものを学ぶ必要があります。

気功を行うにあたっても、心の広さが必要です。気功も瞑想と同じで、内観して集中していきます。

自分の体の感覚(内側)に意識を集中して、外の情報を遮断します。考えることをやめて左脳を鎮め、右脳を活性化していきます。

けれども、脳は刺激が好きなので、脳の無意識の部分が雑念をあげてきます。脳はネガティブな刺激に大きく反応するので、過去の嫌な出来事などをあげてきます。

そういった雑念に、意識を奪われない事が大切です。雑念に意識を奪われずに深い集中状態に入ると、脳波が下がっていきます。

そして、効果的に気功や気功治療が行えます。

集中力も、毎日気功や瞑想を行っていると上がっていきます。けれども、それだけではなく、哲学を学び、心の広さや許容範囲を広げる事も大切です。

心を広くするには、自分を捨てることです。自分を捨てることで、相手の事を自分の事のように感じ、本当の優しさが自然と出てきます。

余談ですが、遠隔気功を行うときも、自分という領域をなくします。この空間、宇宙と一体化します。これができれば、対面での気功治療とほぼ同じ効果を出せます。

まとめ【気功師になるには】

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気功師に求められる能力は2つです。

①:気で治療する
②:気功を教える

両方やっている先生もいれば、片方しかやっていない先生もいます。気功治療を行わない先生は、「気は自分で養うものであって、人から貰うものではない」という考え方からです。

また、気功を教えるにあたっても、「どこまで教えるのか」という違いがあります。気の流れを良くするために、健康体操の延長として、スワイショウなどを教えるのか。

もしくは、体内の気道を太くして気の量を増やすために、タントウコウなどの本格的な気功を教えるのか。

さらに、気功治療が行えて、気功師として活動できるようになるまで教えるのか。「どこまで教えるのか」というのも人それぞれで、先生の考え方によります。


私は気功やレイキなど、10人くらいの先生に教わりました。中には、気がほとんど分からないのに人気の先生もいました。

一時間の内、喋りが50分、実践が10分でした。気功師としては良いとは思いませんが、人の心を掴むのが上手な方でした。

気功を生業にするのであれば、とにかく気が分かるようにしてあげてほしいと思います。また、練習法を教えて、独学でも上達できるようにしてあげてほしいです。

そうすれば、「お金と時間を費やしてでも、教わって良かった」と思ってもらえるはずです。

有料記事 ・気功のやり方【独学】初心者から極めるまで

最後まで読んでいただき、ありがとうございます(^人^)  感謝致します。