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女性起業家、ワーママ、キャリア女性、頑張る女性像について思うこと。

去年会社員を辞めて、ひとりビジネスを立ち上げた。そのせいもあり、最近、”頑張る女性”の記事や投稿が気になって読み漁るうちに、なんで女性ばっか頑張るんだろう?そんな思いがよぎるようになった。けっこう偏った見方かもしれないが、ちょっと共有したくなった。

小学校の卒業文集に「キャリアウーマンになりたい」と書いた私は、その夢のため、頑張って勉強し、仕事も頑張ってきた。

でも、40で子供を持って、私の中のキャリアウーマン像というか、なりたい自分像が完全に変わった。

例えば、子供を持つ前は、会社組織でフルタイムで仕事をしながら子育ても頑張る女性になりたいと考えていた。今は、できれば家で、日中子供が保育園や学校にいる間だけ集中して働き、夕方からは子供や家事に没頭したいと思っている。

一人娘の育休の後、9時~16時の時短勤務で職場復帰した。朝は、マイペースに動く娘にイライラしながら保育園に送って行き、遅刻寸前に会社に到着する毎日。熱が出た、風邪をひいた、気分が乗らないなど、娘が保育園に行けないと、私も会社に行けなくなった。

時短だけど、有給を使いまくり、休みまくる。
出れない会議や、代行をお願いする仕事が増える。
上司はとても協力的な人で、嫌みを言われたことは一度もなかった。
でも・・・なんか悪いな、やりずらいよね、ホントにすみません!って何度も謝ってた。

これは、もれなく子供を持つキャリアウーマンのあるある話。
最近は、子供が具合悪い時にお父さんと交代で休むというカップルも多いと聞くが、大多数の家庭では、お母さんが仕事を休む方だ。

我が家は、数々のバトル&話し合いを経て、6(私): 4(夫)くらいの割合で乳児期を乗り切った。

夫は、他の男性社員がほとんど有給を使わない中、1年の有給を全部使い切り一目置かれるようになった。(本来の意味とは違う意味で・・・)本人が、「もう出世は目指さない」と言った時、この古い日本社会、いつまで古いままいるつもりだよ!と怒りがこみあげてきた。

女性活躍推法とか施行されてるけど、筋違いじゃないかと思う。
この法律を作る前に、これまで女性が社会的に活躍できなかったのは、そもそもなぜなのか?と問いかけた人が一人でもいるのだろうか。

いないだろう。

私は、意欲的な女性が社会で働き続けられない、社会的に活躍できない理由は、この3つだと思っている。

①家庭に男性がいない(仕事を休めない、早く帰れない)
②女性が外で仕事をすることに対して偏見がある
③子育てや家事は、女性がやった方がいいという思い込んでいる人が多い

この国には、社会的に活躍できる能力ややる気を持つ女性が、それを実現できる法律はあるが、本当の意味でこれを実現する文化や理解はほとんど無いと思う。このような女性達は、様々な偏見や中傷に耐えながら、私生活を犠牲にして、やっと、社会で活躍していると思う。

そのような女性を尊敬する一方で、毎日苦しくないだろうか?と勝手に心配になったりする。女性活躍が推進される中、女性向けのオンライン勉強会など、自らのスキルアップや、子育てとの両立スキルを学ぶコミュニティなどが増えている。育休中の女性を対象としたオンライン塾まである。

女性が子育て、家事、仕事、介護など一人で何役もこなすことがデフォルトとされている社会の認識が変わらない限り、頑張る女性達が本当の意味で社会で活躍できる日はこないだろう。




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